藤崎小梅の日記帳

藤崎小梅の日常とつぶやき。

道成寺に行ってきたよ

2006-03-27 15:04:24 | Weblog
和歌山まで行ってきました。

道成寺といえば歌舞伎なのですが、日舞の曲にもあります。
めっちゃ難しい曲なのですが、大好きなんですよね。
成立は室町文化が華やかだった頃といわれています。
日高川伝説を元に作られたもので、ストーリーは知ってる人も多いのでは?

ざっとしたストーリーを書いておきますと、
地方の豪族の娘、清姫と修行僧の安珍のお話。
当時は豪族が修行僧を泊めてやり、ねぎらう風習があったとかで毎年ある時期になると安珍が清姫の実家に泊まってたんですね。
で、小さいころから毎年やってくる安珍に清姫はかすかに憧れのような恋愛感情を抱いていたんだと思います。
そこで、親が冗談で清姫に安珍は将来の婿殿だ、といったところ清姫は本気にしてしまい、年頃になった清姫は安珍に迫るんです。
あわてた安珍は台風で増水した日高川を渡ってまで清姫のもとから逃げ、道成寺の鐘の中に隠れます。プライドも何もかもメタメタにされた清姫は巨大な白蛇となって後を追い、道成寺の鐘ごと安珍を殺してしまう、という話です。記憶違いがあるかもですが大体こんな感じ。

これがもともとの伝説なのですが、日舞や歌舞伎で有名な道成寺では、
清姫が焼きおとして以降、鐘のなかった道成寺に鐘が再興されるところから始まります。そこへ白拍子へ姿を変えた清姫の霊がやってきて舞いながら、地獄の苦しみや、断ち切れない思いなどをひとしきり語った後、急に姿を変え再び鐘を焼き落としてしまう、というお話になっています。

そういうわけで、今も道成寺には鐘がありません。
そして、清姫に焼き落とされた2つめの鐘は京都のお寺に収められているそうです。

やっぱり、道成寺好きだわ。。

清姫が駆け上がる有名な石の階段も実際に歩いてみました。
感動しますねぇ。。
桜も綺麗で。。。
また行きたいです。

道成寺は女のどろどろした執念にスポットが当たってるような気がしますが、ホンマは愛しすぎてしまった女の悲しいお話なんです。

演じ切れたら一流!といわれるのは技の難しさはもちろんのこと、なりきれるかどうかっていうのもあるんでしょうね。
ちなみに、道成寺は演者がよく怪我をするってのでも有名。
まぁ、仕掛けにこった舞台が多いからだとは思うのですが、つい5、6年前にも能の有名な方が怪我をされてました。

このへん結構、薄ら寒いものを感じますね。