
JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
Jack johnson/In between dreams ジャック・ジョンソン/イン・ビトゥイーン・ドリームス
以前から「Flakes」等、有名な曲は知ってはいたのですが、アルバムにまで手を伸ばそうと真剣に
考えてなかったのが正直なところです。でも、彼が敬愛するGラヴ&スペシャル・ソースに提供した 「Rodeo Clown」を聴いて、
心底惚れ込んだところに、丁度このアルバムのリリース。
Jack Johnson and G. Love - Rodeo Clowns
加えて、「Sitting, Waiting,Wishing」のメロウなグルーヴにやられてしまいました。当時、初夏の辺りから
音楽チャンネルではプロモたくさんかかってました。
再生と逆再生を繰り返す不可思議な作りが面白い秀作ビデオです。
Jack Johnson - Sitting Waiting Wishing Forward
※やや音ズレあります。
アルバムを聴いてみると、当初持っていた「ハワイアンやレゲエなどの色の濃い陽気なサーフ・アコースティックだろう」
なんて勝手な先入観は完全に覆りました。もちろん彼の出生がオアフ島であることや、プロのサーファーだった過去、
ビーチでアコギを爪弾いたようなシンプルな音は、総じて「サーフ・ミュージック」と称されるであろう作風ではあるのですが、
時にヒップホップやブルース的アプローチ、内省的なフォーク、そして、もちろんロックやポップスまでも彼の感性という
大きな波で飲み込んだような、そんな印象を受けます。
Jack Johnson - Good People Music Video (HD)
メロディーもキャッチーというよりも、むしろ「美しい」と形容したくなるほどで、彼の少し鼻にかかった声と、感情を直球で
投げないソフトな歌い方、アナログ感のある演奏と相まって、一層その美しさが際立ちます。
例え、どんな汚い部屋にいようと、混雑した電車にいようと、海のない場所に住もうと、このCDの再生ボタンを押せば目の前に
海が広がるようで、それは時に朝焼けの水平線、時に夕焼けの水面のようでもあり、もちろん逆光の眩しい賑やかなビーチの
ようでもあります。陽気だけじゃなく柔らかく重荷にならない程度の辛気が感じられる部分にも惹かれました。
だからこそ安易なムード・ミュージックにありがちな「退屈さ」なんて微塵も感じなかったのかも。
確かインタビューによるとニック・ドレイクも好んで聴いてるってコメントがあったかな。
「そう言われれば・・・」っていうのは少しありますね。元々、サーフィンで大怪我をした際に母親からギターを贈られたのが、
音楽製作のきっかけになったとの事ですが、映画学校を卒業している事もあり、自分でフィルムを制作したりサウンドトラックも
手がけています。
他の誰よりも海とじゃれ合って生きてきた経験と、培われてきた感性が、音楽をまるで「波の音」 のようにナチュラルに
聴かせてくれる、このマジックとも思えるCDを生み出したのでしょうね。外資系猛プッシュ&大ヒットも納得ですし、
海岸をドライヴする際なんかは是が非でも必携したい一枚。
Jack Johnson - Cryin Shame.wmv
Jack Johnson - Never Know (Live)
※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※
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