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エジプトのデモ死者120人に  反政府運動急速に拡大

2011-01-29 23:55:42 | 国際関係
2010年1月29日(土)

 ところは、アフリカの『先進国』エジプトでの話し。

 チュニジアでの政変に刺激されて民衆が独裁政権の打倒を目指し

立ち上がってから僅かな期間に運動は急速に拡大している。

 一方では、この運動と弾圧などの混乱の中で、昨日は5人と

言われていた死者が、今日は120人になったと報道されている。

エジプトのデモ死者120人 辞任否定の大統領に反発(朝日新聞)


 激高した民衆の一部は、エジプトの歴史遺産を破壊する暴挙に出た。

ファラオのミイラ2体破壊、エジプトデモ暴徒化(読売新聞)

 また、昨日帰国した国際原子力機関(IAEA)前事務局長の

エルバラダイ氏が、自宅軟禁状態に置かれたという。

反独裁デモに数十万人=3都市に夜間外出禁止令―エルバラダイ氏、軟禁か・エジプト(時事通信)


   炎上する与党の建物=アラブ民主化
   (時事通信) 2011年1月29日(土)21:48
   炎を上げる与党・国民民主党(NDP)の建物。
   28日のデモは各地で拡大し警官隊だけでは規制できず、
   NDPの本部などが炎上。
   警察署や警察車両が各地で燃やされ、ムバラク政権の
   権威は地に落ちた=29日、カイロ【EPA=時事】

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エジプトのデモ死者120人 辞任否定の大統領に反発 

      (朝日新聞) 2011年1月30日(日)00:15
 【カイロ=貫洞欣寛、石合力】
 ムバラク大統領の辞任を求めてエジプト全土に広がったデモは5日目の29日も各地で続いた。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、29日までにカイロ、アレクサンドリア、スエズなどで少なくとも計120人が死亡、1千人を超す負傷者が出た。同日未明のテレビ演説で辞任を否定したムバラク大統領に対し国民の反発は強く、抗議行動は沈静化の兆しが見えない。

 エジプト当局は29日、前日は午後6時からだったカイロなど3都市での外出禁止令を午後4時からに繰り上げた。28日夜は多くの市民が外出禁止令を無視してデモを続けたうえ、29日は軍が「違反した者は罰される」と順守を求めたが、カイロやアレクサンドリアなどでは数万人規模の市民が繰り出し、ムバラク氏の辞任を訴えた。 

  AFP通信によると、民主化指導者のエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は同日、「ムバラク大統領は国民のメッセージを理解できなかった。抗議はムバラク氏が退陣するまで続くだろう」と述べた。

 29日午後現在、カイロ中心部やアレクサンドリアなどでは、これまでデモの規制に当たっていた制服警察官の姿がほとんど見られなくなった。軍が出動しており、治安維持を警察に代わって担う形となっている。軍とデモ隊との間で大きな衝突は起きていない模様だ。ただ、市民の間からは「警官は逃げた」との指摘も出ている。デモが拡大するにつれ、デモ隊との衝突が激しさを増しており、衝突回避のため、一部地域から警官が撤収したとの見方も出ている。交通整理の警官もほとんど見られず、市民や兵士が交通整理を行っている状態だ。

 28日早朝から途絶えていたインターネット、携帯電話網のうち、携帯は29日午前、徐々に接続を再開した。インターネットが再開されれば、フェイスブックなどを通じた呼びかけでデモの勢いがさらに増すことも予想される。

 世界的な観光地として人気があるカイロ中心部のエジプト考古学博物館と、近郊ギザの3大ピラミッド地区は29日、閉鎖された。

 アルジャジーラによると、与党・国民民主党の実力者エッズ組織委員長が同日、離党した。同氏はエジプト鉄鋼業界の大立者で、ムバラク大統領の次男ガマル氏とも近く、民営化と経済開放政策を推進したことで知られる。この政策は貧富の差を広げて民衆の反発も招いており、政権内でエッズ氏ら若手の「経済派」が失権し、軍と近い幹部らが力を強めている可能性がある。



ファラオのミイラ2体破壊、エジプトデモ暴徒化 

      (読売新聞) 2011年1月29日(土)23:51
 エジプト・カイロ西部の商業地区では28日夜から29日未明にかけて、暴徒化したデモ隊が商店を次々と襲撃、携帯電話や家電製品の販売店、衣料品店などのガラスが破られ、商品が略奪された。

 ロイター通信によると、デモ隊の一部が28日夜、カイロ中心部にあるエジプト考古学博物館に侵入し、古代エジプトのファラオ(王)のミイラ2体を破壊した。

 AP通信によると、軍はカイロ近郊にあるギザのピラミッドも封鎖した。

 在エジプト日本大使館によると、日本時間29日夜の時点で負傷者などの報告はない、という。 



反独裁デモに数十万人=3都市に夜間外出禁止令―エルバラダイ氏、軟禁か・エジプト 

      (時事通信) 2011年1月29日(土)02:03
 【カイロ時事】
 エジプトで30年に及ぶムバラク大統領独裁政権の打倒を訴える異例の大規模デモは4日目に入った28日、イスラム教の金曜礼拝後、全土で数十万人に上る群衆がデモ行進、警官隊が催涙弾を発射したり、放水したりして激しく衝突し、衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、首都カイロ中心部と東部スエズのデモで2人が死亡した。デモは、26日の禁止令にもかかわらず拡大しており、ムバラク政権は1981年の発足以来最大の危機に直面した。

 国営テレビによると、ムバラク大統領は28日、カイロ、アレクサンドリア、スエズの3都市で、午後6時から午前7時までの夜間外出禁止令を出した。また、デモ隊の鎮圧に当たる警察を軍部隊が支援することを決めた。

 これに先立ち、カイロ近郊ギザのイスティカーマ・モスクでは、27日に帰国した改革派で次期大統領待望論があるエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長が姿を見せた。しかし、米CNNテレビによると、同氏はその後、自宅軟禁下に置かれたとの情報もある。

 英BBCなどによると、28日、カイロにある大統領与党・国民民主党(NDP)の本部が炎上したほか、北部マンスーラでは約4万人がデモに参加し、NDPの事務所を襲撃。スエズでは、警察署が放火され、銃が略奪された。東部イスマイリアでもNDP事務所が破壊され、各地で騒乱状態に陥りつつある。

 エジプトでは28日、インターネットや携帯電話が幅広い地域で使用できなくなった。反体制グループはネットを通じてデモの具体的な場所を民衆に周知させており、当局がデモ拡大阻止を目的に通信網の遮断を通信会社に指示したという。 

[時事通信社]  




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