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東電福島原発 放射性汚染物質の海への流出は30兆ベクレル

2013-08-21 23:43:17 | 環境問題
2013年8月21日(水)

 時事通信など各社の報道によると放射性汚染物質の海への流出は

平常時の基準として定めていた放出限度(年間2200億ベクレル)を

大幅に超える30兆ベクレルにも及ぶ可能性があると東京電力が認めた。

 【東電は海への流出量の最大値について、ストロンチウム90が10兆ベクレル、セシウム137が20兆ベクレルと試算。放射性物質が流出するルートとして2、3号機のトレンチのほか、汚染された地下水の流出も否定しなかった。】 時事通信 - 2013年8月21日 


 その放出量の莫大さにも驚くが、私が改めて驚いたのは、平常時でも

年間2200億ベクレルもの放射性物質の排出を許容していたことだ。

 福島原発事故前に、この数字が公表されていれば、大規模な抗議行動が

起こっていたかも知れない。

 しかし、今回公表された数字の単位は「兆」であり、億の1万倍である。

放出されたという30兆ベクレルは、2200億ベクレルのざっと150倍である。

 最近は、もう「億」とか「兆」とかの数字が当たり前になって、あまり

騒がれなくなっているが、福島原発事故前ならこの1万分の1(30億)でも

1億分の1(30万)でも大騒ぎになったはずだ。

 日本語は、【万】とか【億】とか【兆】とか【京】とか便利な単位が

あるので、それぞれ1万倍ずつになっている印象があまりなく、誤魔化され

易いと思う。

 このブログでは、度々使っているが、たまには「0」を並べて見る方が

リアルである。 Twitter では文字数が増えるし、新聞も字数制限がある

ので、中々そのまま使うのは難しいが・・・

 それで、今回の汚染物質の放出予想量(30兆ベクレル)は下記となる。

  30,0000,0000,0000 Bq
  【兆】, 【億】, 【万】
  30,000,000,000,000
  30 Trillion Bq



30兆ベクレルの放射性物質、海に直接流出か
 (読売新聞) - 2013年8月21日(水)22:21


ストロンチウム流出、10兆ベクレル 地下水通じ海へ
 (朝日新聞) - 2013年8月21日(水)23:23


海へ流出、最大30兆ベクレル
 =ストロンチウムとセシウム―東電試算・福島第1原発

 (時事通信) - 2013年8月21日(水)22:58


汚染水漏れ 海に流出の可能性否定できず
 (NHK) - 2013年8月21日(水) 20時53分


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30兆ベクレルの放射性物質、海に直接流出か
 (読売新聞) - 2013年8月21日(水)22:21
 

 福島第一原子力発電所から汚染水が海に流出している問題で、東京電力は21日、事故直後に原子炉建屋で発生した極めて濃度の高い汚染水が、海に向かう配管・ケーブル用のトンネルを通じて、直接、流出している可能性が高いと発表した。

 これまでに流出した放射性物質の総量が最大30兆ベクレルと推計されたためだ。東電が事故前に平常時の基準として定めていた放出限度(年間2200億ベクレル)を大幅に超える量という。

 東電は今後、流出経路と疑う2、3号機のトンネル内から汚染水の一部をポンプで抜いたり、浄化処理装置で放射性物質の濃度を下げたりするなどの緊急対策を行う。しかし、トンネルは複雑な形で互いに接続している上、人が近づけないほどの汚染水の発生源である建屋ともつながっていることから、汚染水を完全に回収するめどは当面立たず、流出が止まるかどうかは不明だ。 




海へ流出、最大30兆ベクレル
 =ストロンチウムとセシウム―東電試算・福島第1原発

 (時事通信) - 2013年8月21日(水)22:58

 東京電力福島第1原発で放射能汚染水が海に流れている問題で、東電は21日、事故直後に流出防止工事をした2011年5月以降も、2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)にたまった高濃度汚染水が海に流出した可能性があり、ストロンチウム90とセシウム137で最大計30兆ベクレルに達するとの試算を発表した。

 東電が規定している放射性液体廃棄物の平常時放出管理目標値と比べ、二つの放射性物質で約60倍になる。

 東電は海への流出量の最大値について、ストロンチウム90が10兆ベクレル、セシウム137が20兆ベクレルと試算。放射性物質が流出するルートとして2、3号機のトレンチのほか、汚染された地下水の流出も否定しなかった。

 一方、漏れ出た期間を12年12月以降と最も短くした場合の試算でも、ストロンチウム90とセシウム137の総量は計1兆7000億ベクレルで、管理目標値の10倍超となった。12年12月を起算点とした理由について、東電は同月に実施した地下水観測用井戸の調査で、放射性物質が検出されなかったためと説明した。

 今回の試算はストロンチウム90やセシウム137が対象。限られたデータに基づく試算にすぎず、東電は「今後も評価精度の向上に努める」としている。

 高濃度汚染水の海洋汚染をめぐっては、事故直後の11年4月、ヨウ素131が2800兆ベクレル、セシウム134と137で計1900兆ベクレルが漏れ出たと試算されているが、今回の結果には含まれていない。 



汚染水漏れ 海に流出の可能性否定できず
 (NHK) - 2013年8月21日(水) 20時53分
 

 福島第一原子力発電所の山側のタンクにためられた汚染水が周辺の敷地に漏れ出した問題で、東京電力は、海につながる側溝の側面から1時間当たり6ミリシーベルトという高い放射線量が検出され、今回の汚染水の漏えいに伴って、放射性物質が海に流出している可能性が否定できないという見方を示しました。

福島第一原発では、19日、4号機の山側のタンクから高濃度の放射性物質を含む汚染水300トン余りが漏れ、タンクの周りを囲っているせきの外側にまで流出しているのが見つかりました。
東京電力で周辺を調べたところ、タンクからおよそ50メートル離れた側溝の側面で、1時間当たり6ミリシーベルトの高い放射線量を測定したということです。
この側溝は海につながっており、東京電力は21日の会見で、今回のタンクからの汚染水の漏えいに伴って、放射性物質が海に流出している可能性が否定できないという見方を示しました。
東京電力は20日の会見で、海につながる排水溝の水では放射性物質の濃度がそれほど高くないことから、汚染水が直接海に流れ出しているとは考えにくいと説明していました。 





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