JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

「西郷は征韓論」記述を削除 一部教科書

2007-03-02 18:44:55 | 読書レビュー
「西郷は征韓論」記述を削除 知事の要請で教科書出版社(共同通信) - goo ニュース

このブログで以前書きましたが、江藤新平と西郷隆盛が「明治6年政変」と後日命名された、大久保利通による事実上の『クーデター』により、野に下ったいきさつについて、毛利敏彦氏が「『征韓論が敗れて野に下った』という従来の説は誤りである」と彼の著作「江藤新平」「明治6年政変」で論証されていました。

これまで、教科書も「征韓論が破れた」としていましたが、このニュースに寄れば、その記述が是正されるようです。

では、いつものように引用します。
******************************
「西郷は征韓論」記述を削除 知事の要請で教科書出版社
2007年3月1日(木)22:06  Kyodo News Web 版

 西郷隆盛らの征韓論を記述した日本史教科書に、西郷が朝鮮との平和的交渉を目指したとする「遣韓論」も併記するよう鹿児島県の伊藤祐一郎知事から要請を受けた教科書出版社7社のうち1社が、「西郷は征韓論を唱えた」との記述を削除していたことが1日、分かった。
伊藤知事が県議会で自民党県議の質問に答え、明らかにした。
記述を変更したのは、第一学習社(広島市)発行の高校向け日本史教科書。
******************************
引用おわり

まだ一部のようですが、『勝てば官軍』的な官製の歴史を見直す契機となってもらいたいものです。

関連記事リンク
日本国憲法は先人の智慧の結晶-5 1年前の記事です。


1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます。 (takechihannpeita)
2007-03-05 09:01:06
 西郷自身は「征韓論」という言葉ではなくて、「遣韓論」という言葉を使い続けていました。
 そういう意味では「征韓論」という言葉自体が実は誤りなのですが、果たして板垣や他(江藤新平も含めて)そこまで分かっていたかどうかは図りかねます。

 ただ、徳川実記でもそうであるように「歴史は勝者によって書かれる」というのは古今東西を問わず宿命である、といっていいかもしれません。

 同じような例でいくと近・現代史はそれの宝庫ですからね。

 しかし、これを先駆けて書いた司馬遼太郎氏は凄いですね。歴史はよっぽど史料を調べないと分からないですからね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。