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NHK 「マネー資本主義」 で解明された 「強欲!」

2009-04-20 08:46:42 | TVレビュー
2009年4月20日(月)

きのうの夜のNHKスペシャル
「マネー資本主義」 を見ました。

 『実物経済』=世界全体のGDPの5倍近い「債券取引」が何故金融のプロによって行われ膨張させられてきたかの複雑な仕組みをできるだけ解り易く解説しようとしていたので、私にも少しは「カラクリ」が解りました。
 そして「債権取引」というものが『借金の取引』であることも理解させられました。
 彼らの金融経済(マネー資本主義)は、オバマ大統領が演説で糾弾したように「強欲」そのものであり、社会に貢献しようとか、実態経済を活性化させるために金融面で支えよう(松平キャスターの言う「経済の裏方に徹する」)とかいうような意識はこれっぽっちも無いことを暴露していました。

 この「強欲」(greed)に対する人民の闘いが必要です。
以前もこのブログで紹介した、チャプリンの「独裁者」でのチャプリンの演説からその一節を御紹介します。

Let us fight to free the world !
 To do away with national barriers !
 To do away with greed with hate
and intolerance ! 


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 NHKでは、キーパーソン100人以上に取材を申し入れ、その中で数人の取材ができたらしい。
 讀賣新聞の紹介記事によると、その顔触れは、

 【インタビューに登場する主な投資銀行関係者】

ジョン・グッドフレンド ソロモン・ブラザーズ元会長。「ウォール街の帝王」と呼ばれる
ジョーゼフ・ペレラ M&Aの先駆者
ヘンリー・カウフマン ソロモン・ブラザーズの元副会長。のちにアナリストに転じる
ウォルター・ゲラシモビッチ 金融商品のリスク管理プログラムを作成した元ロケット科学者
ジェフ・クロンサール サブプライムローンの元となる「モーゲージ債」の開発者
ロバート・ルービン ゴールドマン・サックスの元CEO。のちに財務長官
ラリー・ベセラ ゴールドマン・サックスの元トレーダー
ジョン・ボーグル 投資信託界の大物
               (2009年4月14日 読売新聞)


 NHK「マネー資本主義」 投資銀行の大物次々
  4月19日から5回
           (2009年4月14日 読売新聞)
 世界を揺るがしている金融危機はなぜ起きたのか。NHKは4~7月に放送するNHKスペシャル「マネー資本主義」(全5回)で、その原因と背景を探る。19日午後9時からの第1回は「“暴走”はなぜ止められなかったのか~アメリカ投資銀行の興亡」。あまり公の場に出てこない投資銀行関係者が多数インタビューに応じた。(川辺隆司)

 昨年9月、投資銀行でもあった米証券大手のリーマン・ブラザーズが破綻したことが金融危機の引き金となった。投資銀行は元々、顧客企業の有価証券を発行し、資金調達をサポートすることが主な仕事だったが、米国では規制緩和が進んだ1980年代以降、自己資金とその何倍もの借入金で投資するようになった。投資銀行の好調なビジネスは米国経済の牽引役でもあった。

 その“投資銀行革命”の先駆者と言われるのが、投資銀行ソロモン・ブラザーズの会長を務めたジョン・グッドフレンド氏だ。やはり、ソロモン・ブラザーズで副会長を務め、のちにアナリストに転じたヘンリー・カウフマン氏は、投資銀行の危ういビジネスに警告を発し続けた。

 番組を担当する内藤誠吾・専任ディレクターは「金融危機が起きた後、投資銀行関係者は悪者扱いされているが、製造業で日本やドイツに後れを取っていた米国に繁栄をもたらした立役者でもある。時代を作ってきたという自負心もある彼らの言葉は貴重な証言記録になるはず」と話す。

 実体経済の数倍にも膨らんだと言われる“信用バブル”は、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付きによって危機的状況に陥っていた。そのサブプライムローンの元となったのが、住宅ローンを債権として商品化し、金融市場で取引できるようにしたモーゲージ債という仕組みだ。そのモーゲージ債を開発したジェフ・クロンサール氏にもインタビューを行った。

 クロンサール氏には昨年11月から交渉を始め、過去のNHKスペシャルのビデオを送って扇情的な内容ではないことをアピール。今年2月になって取材できることが決まったという。

 このほか、投資銀行ゴールドマン・サックスの元CEO(最高経営責任者)で財務長官も務めたロバート・ルービン氏、ルービン氏の元でトレーダーを務めたラリー・ベセラ氏らもインタビューに応じ、投資銀行同士が過剰な競争にしのぎを削った90年代を振り返る。

 角英夫チーフ・プロデューサーは「決して金融危機の犯人探しをするつもりはない。地球全体がマネーゲームにのってしまったというのが実態だろう。番組が現代史を考える材料になれば」と話している。       


讀賣新聞 上記Web記事は、ここをクリック


1 コメント

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Unknown (tnlabo)
2010-01-30 11:36:05
金融業に従事する人は、「額に汗した金」と「あぶく銭」の違いを確り勉強してからにして欲しいですね。
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