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教科書検定 沖縄戦集団自決に軍の関与を否定

2007-03-30 20:33:20 | 戦争と平和
 今夜7時のNHKーTVニュースで、この度終了した『教科書検定』において、高校日本史などにおける
1945年の沖縄戦における沖縄住民の『集団自決』が「日本軍によって強要されたものである」
という趣旨の表現に対し、検定意見を意見をつけ、
結局全ての教科書から「日本軍に強いられた」との趣旨が削除された

というニュースを流していた。
 この検定について、沖縄戦を長年研究している学者(名前は覚えていない)ら二人の意見を紹介していたが、いずれもこの検定に鋭い批判的な見解を述べ、検定を肯定する立場の意見は紹介されなかった。
 このあとのニュースではどう変更されるか解らないが、第一報としては、上出来の報道であった。(3/30 8:00pm)

 9時のNHK-TV「ニュースウォッチ9」では、当時の被害者や目撃者の証言も紹介していたが、皆さん「日本軍の強要」を外すことに大きな疑問の声をあげていた。
この時点では、第一報のスタンスを一層強めていて好感が持てた。(3/30 9:20追記) NHK労働者も頑張っている。

 検定で意見をつけた根拠としては、元将校の一人が「強要した覚えは無い。迷惑だ」と主張し訴訟を起こしている(判決は出ていない模様)ことを根拠にして「強要した」事実は「歴史的に固まっていない」というようなところであった。
 従軍の慰安婦と同じスタンスだ。一部の否定的見解を持って、犠牲者の証言をウソよばわりしようというものである。
 この集団自決問題でも数少ない生存者が、軍によって強要されたものであることを証言してきた。
 NHKでの学者の意見では、「日本軍が住民に米軍への投降を禁じ、手榴弾を配付したことだけでも充分強要したことを裏付ける」との趣旨の発言をしていたが、もっともなことである。

 文部科学省は、いよいよ戦争の惨禍を否定し、憲法の理念を覆そうと力を入れてきている。

 憲法9条の不戦の誓いを守ろうと志す皆さんの声をより一層大きくして、今まさに闘われている統一地方選挙で、憲法9条を守る闘いを日本全国津々浦々で繰り広げている日本共産党の候補者を当選させることで、意思表示しましょう!

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以下、asahi.comよりコピペ
沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見 教科書検定(朝日新聞) - goo ニュース
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沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見
  教科書検定

          asahi.com 2007年3月30日(金)19:55

 文部科学省は30日、06年度の教科書検定結果を公表した。地理歴史・公民では、沖縄戦の集団自決をめぐって「日本軍に強いられた」との記述に修正を求める検定意見が初めてついた。今回も、イラク戦争や靖国参拝などについて、政府見解に沿う記載を求める傾向が続いた。

 今回の対象は、高校中学年(主に2、3年で使用)の教科書。224点が申請され、検定意見を受けて各出版社が修正したうえで222点が合格。不合格の2点は、いずれも生物2だった。

 地歴公民のうち日本史では、沖縄戦の集団自決に関して「日本軍に強いられた」という趣旨を書いた7点すべてが「命令したかどうかは明らかと言えない」と指摘され、各社は「集団自決に追い込まれた」などと修正した。日本史の教科書は昨年も申請できたが、その際にはこうした意見はつかなかった。

 文科省は、判断基準を変えた理由を
(1)「軍の命令があった」とする資料と否定する資料の双方がある
(2)慶良間諸島で自決を命じたと言われてきた元軍人やその遺族が05年、名誉棄損を訴えて訴訟を起こしている
(3)近年の研究は、命令の有無より住民の精神状況が重視されている

――などの状況からと説明する。
昨年合格した出版社には、判断が変わった旨は知らせるが、すぐに修正を求めることはしない方針だ。

 地歴公民では、他にも時事問題で政府見解に沿った意見が付いた
その結果、イラク戦争では、「米英軍のイラク侵攻」が「イラク攻撃」に、
自衛隊が派遣された時期は「戦時中」から「主要な戦闘終結後も武力衝突がつづく」に変わった。
首相の靖国参拝をめぐる裁判では、「合憲とする判決はない」という記述に「私的参拝と区別する必要がある」と意見がつき、「公式参拝を合憲とする判決はない」となった。

 南京大虐殺では今回も、「犠牲者数について、諸説を十分に配慮していない」との意見が日本史5点についた。一方、政治・外交問題となり、中学の教科書からはなくなった「従軍慰安婦」(「慰安婦」「慰安施設」を含む)の問題は16点で取りあげられたが、意見は一つもつかなかった。
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 以上、コピペおわり


3 コメント

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今朝の論調は・・・ (JUNSKY(開設者))
2007-03-31 09:08:24
3月31日朝の「NHK週間ニュース」でも取上げられたが、少し軌道修正し、目撃者の怒りの発言は引続き紹介したが、
「集団自決は命じていない」と名誉毀損の訴訟を起こした守備隊長が登場し、「嬉しい」との発言をひと言紹介した。
また、文部科学省の言い分も昨日より詳しく紹介したように思えた。
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23:45 の「時論・公論」でも取上げ (JUNSKY(開設者))
2007-03-30 23:59:57
この問題は、定時のニュースで少しづつ追加して取上げられていたが、23:45のNHK解説「時論・公論」でも改めて詳しく取上げていた。

文部科学省の「学説状況が変わった」という論拠が、一人の当事者の訴訟であり、この原告が「被害者の発言はウソであった」と言っていることに過ぎないらしいことが紹介された。

上で取上げた研究者が林博文関東学院大学教授であることもわかった。林教授は、
「複数の日本兵から自決を求められた」という生き残りの方の証言を紹介し、「学説状況が変わった訳ではない」と強調している。

このニュース解説でも、高校生にはさまざまな視点から考える場を与えるべきであり、「今回の文部科学省の決定は、将来に禍根を残すものではないか?」と批判していた。
今日のところは、この検定を批判するスタンスで終了したようである。 よく、頑張ったと言えよう!

明日は、別の方向で“識者の”意見を紹介するかもしれない。
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TBありがとうございます。 (ひとみ)
2007-03-30 22:41:37
仕事に没頭してラジオをつけるのも忘れていました。
NHKって、全く同じものを説明するのに、朝早い時間(人が聞いていない)と、人が起きだした時間では、違っていたのを思いだしました。言葉の意味か、今日は何の日、そういう類のものだったと思います。朝早くは、ちゃんと、日本共産党の事を言っているのですが、遅い時間は、それをはずしていっていたみたいです。足が悪くなる前は、日刊紙を配っていましたので、早朝からラジオを聴いていました。
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