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福島第一原発 メルトダウンの最悪の事態を回避するため海水を入れて殺す!

2011-03-13 04:02:12 | 政治
2011年3月13日(日)

 福島第一原発 最悪の事態へ?

 東京電力や政府の説明によれば、炉心に海水を注入してウラン燃料棒を冷却することにしたらしい。

 しかし、民放での説明によれば、「水位は燃料棒上部から175cmも低く、その数値は海水の大量投入によっても変わっていない」と説明し、異常を指摘していた。

 事実ならば、遮蔽している格納容器に孔が開いていることになり、冷却が成功しないと伴に、放射能に汚染された漏れた水が、周辺に拡散していることになる。

 原子力安全保安院の説明が、具体的ではないので、益々疑いが増すことになる。

 午後6時の説明は、却って「異常な事態が進行しているのではないか」という疑いを助長するものであった。

 何しろ、厚さ1mもある鉄筋コンクリートの壁が吹き飛んだのである。

福島第一原子力発電所 一号機で爆発


 この爆発後の放射線放出と見られる一般人の被爆が90人以上に及ぶ可能性があることを各メディアが報道している。

 マスメディアは水素爆発を事例として指摘しているのに、原子力安全保安院は何も知らないような説明では、不安ばかりが増すことになる。

 とにかく、無知なのか隠しているのか箸にも棒にも掛からないような説明であった。

 この午後6時の説明の模様は、このブログのひとつ前の記事で紹介。

 深夜になって改めて説明したらしいが、それは見損ねた。

 朝日新聞Web版が、原発の事態を改めて図解しているので、引用して紹介する。


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最悪の事態回避へ懸命 福島第一原発、異例の作業続く
 (朝日新聞) - 2011年3月13日(日)02:17
 

  福島第一原発は「炉心溶融」が起き、放射能が外部に放出される中で、「半径20キロ」の住民が避難するという事態にまで進んだ。炉心の損傷が大きければ、今後、放射能の大量放出という事態もある。異例ずくめの状況の中で、最悪事態の回避にぎりぎりの模索を続けている。

 12日、原発の建屋内で水素が爆発し、建屋が壊れた。問題はその爆発によって建屋の内側にある格納容器がどの程度損傷したかだ。



 枝野官房長官は「破損していない。爆発前後で放射能の出方に大きな変化はない」と発表した。原発全体が壊れたような爆発に見えたが、最悪の事態は免れたといえる。しかし、格納容器は、内部のガスを抜くために弁を開け、防護機能が失われている。油断はできない。



 原発史上最悪となった1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故では「30キロの避難」を余儀なくされた。原子炉そのものが爆発して核燃料が直接大気に露出し、長期間放射性物質が大気中に噴き上げた事故だ。

 79年の米スリーマイル島(TMI)原発の事故では、圧力容器内の水が減って、今回と同じく炉心溶融が起きた。しかし、格納容器もその内側の圧力容器も損傷せず、放射能の大量放出はなかった。



 福島第一原発は今回の事故で、チェルノブイリ、TMI事故に続き大事故のリストに加わる。TMIより大きな事故といえるだろう。

 広域避難はチェルノブイリを思い起こさせる。しかし、この事故と直接比較することはできない。



 それでも、これほどの避難が必要なのか。政府は「念のためという意味もある広域避難」と説明したが、それは指示を出した後だった。

 今後は炉心の状況、放射能データなどをもっと丁寧に説明すべきだろう。不十分な説明のまま、夜に避難指示をだすようなやり方では不信感が増すだけだ。

 東京電力は、格納容器内を海水で満たす措置を始めた。前例のない極めて異例の作業でリスクも大きいが、最悪事態を防ぐために採用した。これが奏功するかどうかわからないが、失敗も許されない。(編集委員・竹内敬二)
 


福島第一1号機で爆発…90人以上が被曝か
 (読売新聞) - 2011年3月13日(日)01:05
 

  東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)1号機の原子炉建屋で12日午後、水素爆発が発生し、作業員4人が負傷、放射性物質も飛散して敷地外にいた住民ら3人が 被曝 ( ひばく ) した。

 1号機は原子炉内が過熱しており、経済産業省原子力安全・保安院は、炉心が溶融した可能性を指摘。東電は、運転再開が困難となる海水の注入に踏み切った。その作業に備え、福島県は同日夜、避難指示の範囲を半径20キロ・メートル圏へ拡大した。一方、宮城県南三陸町では、住民約1万人が不明になっていることがわかった。捜索が進むにつれ、多数の集落の壊滅が判明し、被害は未曽有の規模に拡大している。


    福島第一1号機で爆発…90人以上が被曝か
     (読売新聞) 2011年3月13日(日)01:05

 12日午後3時36分頃、福島第一原子力発電所1号機建屋付近で、ドーンという大きな爆発音とともに白煙が上がり、原子炉建屋が骨組みを残して吹き飛んだ。同日夜、記者会見した枝野官房長官は「格納容器と建屋の間にたまった水素による爆発で原子炉建屋の壁が崩壊した」と語った。

 残存した格納容器には損傷はないが、原子炉内の燃料集合体の一部が高熱で溶ける炉心溶融が進み、過酷事故に発展する恐れがあるため、東電は、炉内に核分裂を抑えるホウ酸と海水の注入を始めた。専門家は「廃炉覚悟の最終手段」と分析する。

 東電によると、爆発時、原子炉建屋内にいた同社社員2人、協力会社2人の計4人が負傷。病院に運ばれたが、意識はあったという。社員らは圧力が異常に上昇した格納容器内の水蒸気を逃がす作業をしており、格納容器内から噴き出した高圧蒸気が爆発につながった可能性もある。

 同1号機では、原子炉を冷やす水を注入するためのポンプの非常電源などが入らず、原子炉の十分な安全性を失っていた。格納容器内の圧力が異常に上昇していたため、12日朝から作業員が建屋内に入り、弁を開ける作業やホウ酸を注入する準備をしていた。

 枝野長官によると、爆発前に毎時1015マイクロ・?の放射線量が観測された原発周辺で、爆発直後には同860マイクロ・シーベルト、約3時間後には同70・5マイクロ・シーベルトと、爆発後にむしろ放射線量は減少していた。政府は、同日午後6時25分、同原発周辺の住民の避難範囲を半径10キロから20キロ・メートルに拡大した。

 福島県によると、原発から3キロ・メートル圏内にある双葉厚生病院の患者、職員90人以上が12日、被曝した可能性がある。3人を検査したところ3人とも除染ですむ程度の被曝をしていた。爆発時に避難のため学校で待っていて被曝したらしい。 





2 コメント

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リンクさせていただきました (あんくるトム)
2011-03-14 06:55:23
原子力発電所の記事
とてもわかりやすいのでリンクさせていただきました。
東電側 まだまだ 隠している事実があるのでは? と心配しています。発表より事態の方の進度はとても速いです。
返信する
リンク歓迎 (JUNSKY)
2011-03-14 12:00:19
あんくる トム さん
コメントありがとうございます。

リンク歓迎です。
ツイッターのほうもどうぞ。
@junsky2010
です。
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