JUNSKY blog 2015

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「市民不在」「聖火護送」 (讀賣新聞)

2008-04-27 15:46:33 | 国際関係
 讀賣新聞を支持する訳ではないが、最近では憲法9条改悪反対が6割に達した自社の世論調査結果を、隠さず発表するなど「普通の新聞」的な対応もし始めている。

 その讀賣新聞が、昨日の長野での成果リレーについて、一応の成功を評価しながらも、「市民不在」「聖火護送」 と論じている。

 この表現に私は賛成である。

 まさに、国民の祝福の中を沿道の人々と共感しながら走るのがオリンピックの「聖火リレー」の大事なイベント性であるのに、市民からは聖火ランナーも良く見えず、炎の一部や煙が見えるだけで、「市民不在の聖火護送」という表現は的を得ていると思う。

変化する聖火リレーの隊列(時事通信)

北京五輪の聖火リレーの隊列は、走っているときは開き(写真右)、
中継点では閉じる(26日午前、長野市=代表撮影)
【時事通信社】       4月26日(土) 18時11分


 それにしても、これを妨害しようとした人々は、チベット支援の気持ちが本当にあるのだろうか?
 私は、便乗組の目立ちたがり屋・お騒がせ居士による単なる嫌がらせに他ならないと思う。
 ああいう、馬鹿げた妨害方法(急に前面に突出する・物や卵を投げつけるなど)をすれば、ますますチベットの人権活動家が世論の反発を買ったり、これまでチベットの人権問題に心を傾け始めた人々を離反させるだけではないか?
 まあ、沿道には中国嫌いの右翼も多数駆けつけていたらしいから、そういう輩の一部の行動かも知れないが・・・

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 以下、讀賣新聞Web版から気に入ったところを一部引用。

聖火護送リレー 「平和の祭典」からはほど遠い
              2008年4月27日(日)01:46

 それにしても、異様な光景だった。平和と融和という五輪のイメージとは、ほど遠い。
  聖火は、約100人の警察官に厳重にガードされて進んだ。見物客には、ランナーの姿はほとんど見えなかったのではないか。

 テレビ中継を見ながら、「こうまでして聖火リレーをする必要があるのか」と感じた人も、少なからずいたことだろう。

 「市民不在」「聖火護送」といった声も聞かれた。

 中国政府は、ようやくチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側との対話を再開する姿勢をみせたが、五輪のためのポーズで終わらせてはなるまい。

 重苦しい空気が改善され、スポーツの祭典として楽しめる五輪となるか。ひとえに中国政府の対応にかかっている。】


聖火護送リレー 「平和の祭典」からはほど遠い(読売新聞) - goo ニュース
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歓声と怒号、市民不在=卵投げつけ、乱入…-混乱の中、聖火リレー・長野(時事通信) - goo ニュース  2008年4月26日(土)14:30

五輪=長野聖火リレー終了、4人負傷し3人を逮捕(ロイター) - goo ニュース 2008年4月26日(土)16:16

聖火、ソウルに到着 長野の逮捕は6人に(朝日新聞) - goo ニュース 2008年4月27日(日)01:41

「右翼が暴行」と報道=長野で中国人留学生に-通信社(時事通信) - goo ニュース 2008年4月26日(土)22:30