JUNSKY blog 2015

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ジェームス三木氏講演会  (5回目)

2007-05-13 23:35:57 | 憲法
安倍首相は「戦後レジームからの脱却」を言う。
そんなことを言うなら「米軍基地からの脱却」を考えるべき。
「レジーム」などと言うのは言葉の誤魔化し。

 改憲勢力は「アメリカの言葉を訳した憲法」とか、
占領軍の押し付けとか今でも言っているが、
日本独自のものと言ったら何があるだろうか? 
政治も経済も文化も技術も、日本は海外のものをうまく応用してきた。
古くは「大宝律令」は、漢(当時の中国)の律令の引き写しだし、
明治憲法も伊藤博文がドイツに留学してドイツ帝政憲法を真似て作ったもの。

 日本独自の技術で海外でも活躍しているのはカラオケ位のもの(爆笑)
日本国憲法改正こそが、アメリカ政府の受け売り。

 <そういえば、グローバル経済とか新自由主義経済を進めているのもアメリカ直輸入ですもんね。>

 日本国憲法成立後、日本軍(自衛隊)は誰も戦争で殺していないし、殺されてもいない。これは憲法9条のおかげ。

 明治憲法の寿命は56年(1889~1945)だったが、この間に「日清戦争」「日露戦争」「ノモンハン事件」「第一次世界大戦」「日華事変」「満州事変」「太平洋戦争・第2次世界大戦」など、数々の戦争を行なってきた。
朝鮮の人びとは36年間日本人として支配されてきた。
「太平洋戦争・第2次世界大戦」で日本軍はアジアを中心に外国人を2千万人以上殺戮し、日本人も310万人以上戦争で死んだと言われている。

 日本は、ジュネーブ条約で捕虜の人道的扱いなど、細かい規定がある「戦争」という言葉をできるだけ使わず、「事変」「事件」を多用してきた。
 戦後の極東委員会でも中国は、日本は今後も「戦争」とは認めないだろうと主張した。

 これと比べて、日本国憲法制定以来60年過ぎても戦争に参加せず、殺しも殺されもしなかったのは、日本国憲法・特に9条の成果である。
 今でも、世界では高く評価されているが、これを百年維持すれば、平和国家日本の評価はますます高くなり定着するだろう。

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