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coffee time

元気の素は嵐くん♪
気まぐれ主婦の気まぐれ日記です。

『乳と卵』 川上未映子著

2011-01-18 20:41:40 | 読書

たぶん昨年から読んでいたのだと思うのですが、今日病院で読み終えました。
病院とか美容院とかで読むこと多いです。待ち時間長いからね~。

面白かったです。
すごいな~、激しいなあって思いました。
うまく言い表わせないんですが、「そこ~?」って言うか「そんなところが引っかかるの~?」みたいなセリフが多くて、衝撃的でした。
たとえば、「女の子の卵子って言うのはお母さんのおなかの中にいるときからすでに自分のおなかにあって、自分が生まれる前から卵がある」って言うのを、登場人物の中学生の女の子、緑子が考えているの。
この緑子はどうしたことだか、しゃべらなくなって(しゃべれないわけではなくて)、筆談で会話する。
登場人物は、主人公と主人公の姉巻子、その娘緑子の3人だけで、大阪(だったかな?)から東京に住む妹(主人公)のところ巻子親子が訪れる数日間のお話なんだけど、この上京の目的が巻子の豊胸手術で。
なんとしても、胸を取り戻したいと思う巻子は、子供を産んだことで、おっぱいから、というか身体から出たものは何処へ行ったのか?という喪失感に襲われていて。
決して娘のせいで、とは思っていなくても、娘は自分のせいでと思っているふしがあって、かみ合わなくなった親子の気持が最後には爆発するのですが、ここでなんだか涙しちゃいました。
たぶん、娘のせいではなくて、歳をとることで失なわれるものが多くて、それを、空白になってしまった何かを豊胸手術によって埋めようとしたのだなあと思ったら、切なくて泣けました。
そして娘は思春期独特の自分の性に対する嫌悪感を、ノートに書くことしかできなくて。

会話は関西弁で書かれているので、好き嫌いはあると思いますが、すごい本だと思いました。
面白かったです。

 


『悪の教典』上下巻 貴志祐介

2010-12-11 21:05:33 | 読書

午前中に書き込みましたが、本日は美容院で、美しく大変身!!
のはずだったのですが、いつも同様、カット、ストレートパーマに白髪染め。
ちょっと奮発してトリートメントのフルコースでございました。(大奮発だよ
高島礼子になるはずが、なんだかぺたんこになりすぎて、ゆで卵みたい(爆)
遠い記憶のサザエさんよりはましですね

さて、美容院タイムは私の読書タイムでもありますので、今日やっと読み終えた本『悪の教典』の感想など。
ブランチで紹介されて、おもしろそうって思ったのですが、うーんこれは騙された。
しかも2冊で4000円弱!高かった

エリートで生徒にも人気の教師蓮実、だが実は罪悪感をもたない冷酷な殺人鬼だった。
自分の邪魔だと思う人物を次々に殺害していくのですが、上巻は蓮実の過去やら気になることがあって一気に読めたのですが、後半はただ生徒を殺していくだけっていう内容に。
こんなこと高校生は言わないだろ、とか不自然に感じる場面も多々あり、下巻でストップ状態に。
4000円も出したんで読まなきゃしょうがないという、残念な結果になりました

貴志さんといえば私は『黒い家』が面白かったんだけど、ニノの映画『青の炎』もありましたね~。
そして『クリムゾンの迷宮』も読んだことがありました・・・。面白くなかったけど。

結局、☆ですかね~。
4000円損した←しつこい

やっと、次の本が読める~


ちまちま・・・

2010-10-09 23:57:16 | 読書
最近まったく疲れがとれなくて参ってます
そんななか、完成しました、ジグソーパズル
                 
なんだっけ、スージーズー?1000ピース。
老眼が進んできて、細かい作業は大変です。手元は裸眼で完成図を見るのはメガネで、とメガネをかけたりはずしたり忙しいったらありゃしない
でも、けっこう好き


もうひとつ、かねてよりよんでいた本やっと読み終わりました
『裁判長、ここは懲役4年でどうすか』 by北尾トロ
単純な本だったのになかなか読み進まなくて。
面白くないわけじゃあないんですけど。
そもそもダンナが入院した折に、面白い本ってことで選んだ本だったのですが、テレビドラマ『傍聴マニア』の原作本ですね。
ドラマはブレイク直前の向井くん出演で、夜中にやってましたけどなかなか面白かったです。
裁判を傍聴するなんてなんとなく他人のプライベートを覗き見するようで不謹慎な気もするのですが、お国が許してくれているんだからいいのよね。
まあ、人の不幸ほど面白いものはない、とか事実は小説より奇なりとも言うので、たしかに興味はそそられますね。
著者も事件の内容どうのこうのよりも、どれだけドラマチックかって言う方に重きを置いていましたし。
裁判の内容だけでなく、裁判官だったり検事だったり人物観察も面白いようです。
まあ、息抜きにさらりと読める本・・・のはず。(その割には時間かかったけど

次は話題作『悪の教典』 by貴志祐介 読みたいと思います。

『悪人』 上下 吉田修一著

2010-08-22 00:06:07 | 読書

嵐コン真っ只中ですが、先日読み終わりました、本の感想など。

『悪人』です。
妻夫木聡君&深津絵里さんで映画化です。
タイトルからしてもっと、残酷なものを想像していましたが、「いったい誰が悪人なのか・・」みたいな紹介だったので、こいつが凶悪犯みたいなのはいなくて。
けっこうさらっと読んじゃいました。
物足りないって言うのが率直な感想ですね~。
もしかして、映像化されたもののほうが面白いんじゃないかって思います。
☆☆くらいかなあ・・・。
 

まだまだ読んでない本たんまりです。
結局、月に1冊読めたらいいほうですね。


『まほろ駅前多田便利軒』 三浦しおん著

2010-07-30 22:43:59 | 読書

寝る前の10分読書を敢行しようとしているのですが、たぶん2、3ページで夢の世界に突入してしまう今日この頃です。
ここのところ、忙しくて残業の毎日だったので疲れてたんでしょうね。
それでもフルタイムで働いてる方々とは比べ物にならないですけど。

『まほろ・・・』、面白かったです。
ストーリーは、まほろ駅前で便利屋を営んでいた多田なるおとこの元にかつての同級生が転がり込んできて、さまざまな事案を解決(なのか?)していく人情話?です。
なんといっても主人公の二人の人物が魅力的で。
作品の私の勝手なイメージとしては、松田優作主演のドラマ「探偵物語」とかショーケン主演の「傷だらけの天使」(←古いっ!!)って感じです。そこまでハードボイルドではないですけど。
この二人の友情ともなんともいえない空気がとてもいい。
いつのまにかいないと物足りない関係になってしまったふたりがイイんです。
すごーくドラマチックな展開があるわけではないですけど、面白かったです。
☆5つで。


さて、皆さん本を選ぶ際に何を参考になさってますか?
私は、読書好きなお友達がいたりするので、その友のお薦めだったり新聞などの読書のコーナーだったりするのですが、ブランチの本の紹介のコーナーも結構参考にしてたりして。
ブランチのコーナー、以前はどこだかの出版社の方だったかと思うのですが、最近何処だか大学の先生に変わってしまって。
変わってしまってから、どうもピンと来るもの、読みたいものがないんです。
やっぱり何でもそうだけど好みってあるんだなって。
以前は推理小説一辺倒だったのが、なるべくいろんなものを読んでみたいなあと思うようになったので参考にしていたのですが、この先生とは好みが合わないらしいです(汗)。

次はブッキー主演で映画化された『悪人』読んでみたいと思います。