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coffee time

元気の素は嵐くん♪
気まぐれ主婦の気まぐれ日記です。

『あゝ荒野』 寺山修司著

2011-09-26 22:52:26 | 読書

昨日今日のモムチャンダイエットで、筋肉痛でございます。
全身の倦怠感がハンパない

昨晩は元職場のお仲間と楽しいお食事でございました。
お食事前に1杯ひっかけてからのお出かけでしたが、食事となるとは外せません。
モムチャンダイエットの効果は何処へ~??

さて、潤くん舞台原作本『あゝ荒野』、読み終わりましたよ~。
結構面白かったです。金閣寺に比べると圧倒的に読みやすかった~。
文字数も少なかったしね~(笑)
荒野っていうから、以前見た映画『into the wild』だったかな?のイメージが強くて、青年が荒野に向かって旅に出る・・・みたいな話かと思っていたら、まったく違っていて。
荒野っていうのは新宿のことだったのね~なんて浅い解釈で読み進めましたけど。
新次を思う気持ち、バリカンを思う気持ち、さまざまな思いが混ざり合ってのあの結末はとても切ないものがありました。
舞台でどう演じられるのか、楽しみでもあり、不安でもあり・・・です。
演じる本人はもっと怖いよね

 


『桐島部活やめるってよ』 朝井リョウ著

2011-09-06 14:56:14 | 読書

先日、タイトル間違えて「桐島部活やめたってよ」って書いたかもしれんせんが、やめるってよ、の間違いです。
2009年すばる第22回小説すばる新人賞受賞作だそうです。
6人の高校生の視線から、同級生との関係性を描いた青春ものです。
読んでいて、ああこっぱずかしい、と思ったり、ちょっとハードな事情を抱えてるなあとか、あるあるこういう上下関係とか。
けっして軽いモノではなく、かと言って重苦しいモノでもなく、とっくに過ぎさってしまった私には、あのころを描くとしたらこんな感じなのかもね~と思わせられる作品でした。(私には書けませんけど
タイトルの桐島くんは本人としての登場はなく、6人それぞれのキーワードのような登場の仕方です。
これが大学在学中に書かれたのだとしたら、なかなかの文章だなあと思いました。
読後さわやかな作品です。面白かったです。

つぎはいよいよ「あゝ荒野」です。
いつもは原作は舞台だの映画だのみてから読むほうが好きなのですが、どうやら難しそうなので、舞台の前に予習です。
(行く気満々ですよ~!)
でもね、ちょっぴり読み始めたのですが、金閣寺の二の舞になりそう。
苦戦しそうな予感でございマス


久しぶりの読書♪

2011-08-22 23:56:18 | 読書

『シズコさん』 佐野洋子著 
子供の頃、母親から虐待を受けていた作者。大人になっても母親のことが嫌いでしたが、その母親もボケてきて・・・。
ここまで自分の母親のことを嫌いとはっきり書いたことにびっくり。
よほど恨んでいたのか根にもっていたのか。
虐待されたと感じていたならそれも無理ないのかなあ。
仲たがいはしたくないですね。

『八日目の蝉』 角田光代著
父親の愛人に誘拐されてしまいその愛人の子どもとして育てられた少女。
誘拐した女はその子を自分の子として育てるのですが、やがてつかまり、少女も家族のもとへ。
この事件により、家族は壊れ、少女もなかなか実の家族とうまくいかない。
この少女はそのまま誘拐犯に育てられたほうがよかったのか、やはり実の親の元へ戻ったほうが正解なのか?考えさせられました。
タイトルの『八日目の蝉』ですが、蝉は地上に出て1週間で死んでしまう。8日目に生きていたセミは幸せなのか不幸なのか?
たった1匹だけ残っていても不幸なだけ、なのか、みんなの知らない8日目を知ることができて幸せなのか?難しいなあ。
 

身の上話 佐藤正午著 
夏休みのエントリ、アップが遅れたのは、この本のせいです。
怖かったです~。人間って恐ろしいのね、とつくづく思いました。人生何がきっかけとなって転落するのかわかりませんね。
小説だけどとてもリアリティのあるストーリーで、実際に犯罪を犯した人っていうのは、もしかして普通に平気な顔をして生活してたりするんだなあと。
おもしろかったです。

これまた夏祭りで中断していた読書。
やっと読めます~。
ただいま『霧島、部活やめたってよ』を読書中。
あ、全国の紫担さんから遅れをとっておりますが、ようやく『あゝ荒野』、手に入れられそうです。
次に読みたいと思ってます。
舞台始まるまでに読めるかな~?


『金閣寺』 三島由紀夫著

2011-05-24 22:46:10 | 読書

わーん、やっと、読破できた~。
長かった~。
でも、まったくわからなんだ~(←読まなきゃよかったね

ということで、やっと読み終わりました。
難しかったです『金閣寺』~。
舞台見てたから、まだなんとなく分かったような気がしたけど。

なんでしょうねえ、結局自分に備わっていない美を求めて、完璧を求めて自分を追い詰めていく。
偶然だけど、なんかブラックスワンの主人公ニナに通ずるものがあるなあ、と。

どうにもこうにもこういう難しいの苦手で
たとえば「雨が降っています」って言う1つの文章が、三島さんにかかるとこれでもかってくらいのこうも難しい言い方をするのか、っていう感じの文章になるんです。
頭のいい人なんだなあとつくづく思ったりして。
頭よくなかったら、小説なんて書けませんけどね~。

ということで、まあ3ヶ月かかりましたよたかだか400ページくらいの小説に。
やっと、次の本が読める~。

ああ、ちっとも感想になってない・・・


『永遠の0』百田尚樹著

2011-02-20 15:52:11 | 読書

具合が悪くて病院通いするなか、検査結果までの時間潰しが絶好の読書タイムとなりました。

家族のもとへ生きて帰ると約束していた実の祖父が、何故特攻で死んだのか?
実の祖父の人物像をさぐるべく、その孫である姉弟が、かつての祖父の戦友を訪ね歩き、その死の真相を明らかにしていきます。

何しろ戦争の話ですから途中何度も泣きました。
昔の人は自ら志願してお国のために命を惜しまず死んでいったのだと思っていましたが、どうやら本当のところはそうではなかったようです。
そりゃそうですよね。誰だって死ぬのは怖い。
軍隊に志願したのだって、生きていくすべが、生きていく場所が他になかったから。
ああ、そうだったんだ、と初めて知りました。
物語としても本当に面白いし、戦争を知る上でも勉強になりました。
私の母は疎開していたそうです。空襲警報が鳴ると電気を消して家の中でじっとしていたとか、細切れに話を聞いたことがあります。
母方の祖父は戦争で船で亡くなったとしか聞かされてませんが、実際のところはどうだったのが知りたくなりました。
母が生きているうちに一度じっくり聞いてみたいと思います。

話に引き込まれて、後半は一気に読めました。
最後は声が出るくらい泣いてしまいました。
戦争は決してすべきではないと強く思いました。
母に薦めてみたいと思います。
まだ読んでないという方がいらっしゃったら是非どうぞ。