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coffee time

元気の素は嵐くん♪
気まぐれ主婦の気まぐれ日記です。

『夜行観覧車』 湊かなえ著 訂正しました

2010-07-12 00:07:48 | 読書
すっかり勘違いしていました。『夜の観覧車』でなくて『夜行観覧車』でした。
『夜の観覧車』って確か阿刀田高さんじゃなかったっけ
訂正いたします。

ほんとに久しぶりに、読書のカテゴリです。
『告白』があまりに面白かったので、溜まっている他の本を差し置き、『夜の観覧車』を購入してしまいました。


感想としては・・・ううーん、期待しすぎたか・・・って感じです。
とにかくいやーな人ばかり出てくるんです。
それは、情報として知っていて、そこが面白そうで読んだのですが、ほんとにそれだけっていう。
高級住宅地にすむ一家の向かいに住むエリート一家で殺人事件がおきてしまい、犯人が母、殺されたのは父。エリート一家の近所の人たちも何かし関わっているのですが。
殺人事件に関して、何らかのどんでん返しとかあるのかと思ったらそうでもなく、動機もはっきりしたものはなく、なんかもやもやしたまま読み終えてしまいました。
そこが狙いなのかもしれませんが、すっきりしない読後感です。
高校生のいやーな女の子が登場するのですが、これがまた「ウチのがきんちょ?」ってくらいヒステリックで。
暴れたりしないだけがきんちょのほうがましですが、人の気持を逆なでするところなんてほんとにそっくりで。
これ読んで、気がついてくれないかしらんって思います。


『人間失格』 太宰治著

2010-03-20 00:33:29 | 読書

斗真君が表紙で、売り上げが伸びたという、『人間失格』、今更ながら読みました。
映画を先に見てわからなかったところが何箇所かあったのですが、読んでみてわかりました。

映画の感想でも、たしか淡々とした映画って書いたと思うのですが、それもそのはず、原作が淡々としていましたね。
人一人が生きていくうえでは確かにいろいろあるけれど、この主人公ほど特殊な生き方をした人ってそうそういないと思うのに、まあ淡々と書いてあること。

親に頼って、友に頼って、女に頼って、酒に頼って、最後は薬に頼って・・・たしかにろくでもない人生、まさに人間失格でした。

それにしても壮絶な人生だなあ・・・。

こういう本は昔から苦手でしたので、薄い本の割には時間がかかってしまいました。(今日、読み始めた本はもう半分読んじゃったけどね)
でも、なかなか面白かったです。(←ほんと今更ですね・・・)


『パレード』 吉田修一著

2010-03-12 22:54:04 | 読書

ずいぶん前に読み終わったので、今更ですが・・・。
映画の予告の印象とは違って、ルームシェアをしている5人の若者たちの生活が、それぞれの視線から語られているだけの、お話かと思いきや、最後、怖かったですね~。
途中で気づいてしまいましたけど、描写がとてもリアルで、おっそろしかったです。
なにより、何事もなかったかのごとく生活している彼らに恐怖を感じました。
今時の若者ってこんなじゃないよね、と思いたいです。

映画、渋谷まで行かないとやってないんだよね~。
観たいなあ・・・。


『ヘブン』 川上未映子著

2010-02-21 23:33:48 | 読書

『空中ブランコ』より先に読んだのですが、どうにも感想が書きにくく、後まわしに・・・。

たぶん12月頃から読んでいたのですが、なかなか進みませんでした。
とにかく、暗い、重い、です。

以前読んだ『告白』も暗くて重い話でしたが、どこかにまだ救いがあった気がします。

でも『ヘブン』は、救いがない。
ストーリーは、クラスの中に男子と女子のいじめらっれこがいるのですが、その二人がクラスメイトに内緒で交流を持つようになって・・・。
二人で傷を舐めあうような状況で何とか生きているようなふたりをクライマックスでは壮絶な苛めが待っています。
苛める側に苛める理由がないってところが問題です。
「たまたまおまえだっただけだよ。」って言われたんじゃ、苛められる側としても納得がいかないですよね。理由があればいいってもんじゃないけど。
どのいじめのシーンも、吐き気がするほど卑怯です。怒りがこみ上げて来ます。
ただ、この二人にも、いじめから逃れる方法があったんじゃないかなあとは思うのです。
『ヘヴン』というタイトルですが、結局『ヘヴン』はみつからない。
後味の悪い本でした。(←しかし決して嫌いではないっていう・・・)


 


『空中ブランコ』  奥田英明著

2010-02-20 23:04:17 | 読書

『インザプール』についで伊良部先生という変態チックな精神科医が活躍?するお話です(←違う?)

名医なのかヤブなのか分かりませんが、この伊良部先生にかかると患者はなんとなく直ってしまうか、直ったような気になるようです。

登場人物が個性的で面白い。
笑いたいときにはもってこいです。