つづき
年が明けて2004年。
彼の始動戦はオープン戦。米子S。
結果は5着だったが、0.5秒差。走る気もみせた。
結局、このあと数戦したものの、2004年も未勝利。馬券にも絡めなかった。
気分を変えるためにダート戦も走った。しかし、結果はあまり変わらず。
再度放牧に出されることになる。
ビ『はぁ~やっぱオレダメなんかな・・・』
落ち込んでいた。やる気も失っていた。
そんな中での放牧だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北海道、下河辺牧場。
まだ9月だというのに、彼はそこにいた。
9月といえば、そろそろ秋競馬が始まり、競馬が盛り上がる頃である。
ビ『はぁ・・・なんでオレはこの時期にここにいるんだろうなぁ・・・』
先輩『・・・まぁな。競馬ってそんなに甘くないよな・・・うんうん。
オレもさ、そんな時期あったよ。大丈夫まだやれるって』
ビ『そうすかね~もうなんか走る気なくなってきてて・・・』
先輩『おいおい何言ってんだよ。【スティル】だってがんばってんだぞ』
ビ『【スティル】いまトレセンなんですかね?』
先輩『そりゃそうだろ。春はイマイチだったけど、秋はやってくれるだろ』
ビ『3冠牝馬ですもんねぇ~』
この出来事の後、なぜか【ビッグゴールド】は急激に【スティル】を意識し始める。
府中牝馬Sのときも、エリザベス女王杯のときも必死で応援していた。
しかし、結果は伴わず、彼女も牧場へ帰ってくることになった。
それが決まってからの【ビッグゴールド】は張り切っていた
ビ『いや~先輩そろそろ【スティル】が帰ってきますねぇ~
楽しみっすね~オレ早くしゃべってみたいなぁ』
先輩『・・・おまえ浮かれすぎじゃね。一応おまえも放牧されてんのよ。
成績不振だから、リフレッシュとしてね』
ビ『だからぁ~リフレッシュしてるじゃないっすか~』
先輩『ははは・・・』
そしてある日。1台の馬運車が到着した。
ビ『おぉたぶん【スティル】っすよ先輩、先輩』
先輩『はいはい、きっとそうだろうよ』
トコトコトコ。
予想通り【スティルインラブ】が馬運車を降りてきた。
ビ『おぉ・・・お?なんか元気がないな。どうしたんだろ?』
先輩『成績悪かったからじゃねーの。連対すらできなかったからな』
ビ『・・・そういえばそうですね・・・』
そのとき【ビッグゴールド】は気づいた。
自分と同じじゃないかと。なんとか勇気付けてあげたいそう思った。
ス『はぁ
(【グル】ちゃんはいつの間にかあんなにあたしの前を走っていたのね。
どうしてこんなに差が開いちゃったのかしら・・・泣きたい)』
その1年。納得いく成績が残せなかった【スティルインラブ】もまた苦しんでいたのだ。
つづく
変身の理由①はこちら
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年が明けて2004年。
彼の始動戦はオープン戦。米子S。
結果は5着だったが、0.5秒差。走る気もみせた。
結局、このあと数戦したものの、2004年も未勝利。馬券にも絡めなかった。
気分を変えるためにダート戦も走った。しかし、結果はあまり変わらず。
再度放牧に出されることになる。
ビ『はぁ~やっぱオレダメなんかな・・・』
落ち込んでいた。やる気も失っていた。
そんな中での放牧だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北海道、下河辺牧場。
まだ9月だというのに、彼はそこにいた。
9月といえば、そろそろ秋競馬が始まり、競馬が盛り上がる頃である。
ビ『はぁ・・・なんでオレはこの時期にここにいるんだろうなぁ・・・』
先輩『・・・まぁな。競馬ってそんなに甘くないよな・・・うんうん。
オレもさ、そんな時期あったよ。大丈夫まだやれるって』
ビ『そうすかね~もうなんか走る気なくなってきてて・・・』
先輩『おいおい何言ってんだよ。【スティル】だってがんばってんだぞ』
ビ『【スティル】いまトレセンなんですかね?』
先輩『そりゃそうだろ。春はイマイチだったけど、秋はやってくれるだろ』
ビ『3冠牝馬ですもんねぇ~』
この出来事の後、なぜか【ビッグゴールド】は急激に【スティル】を意識し始める。
府中牝馬Sのときも、エリザベス女王杯のときも必死で応援していた。
しかし、結果は伴わず、彼女も牧場へ帰ってくることになった。
それが決まってからの【ビッグゴールド】は張り切っていた
ビ『いや~先輩そろそろ【スティル】が帰ってきますねぇ~
楽しみっすね~オレ早くしゃべってみたいなぁ』
先輩『・・・おまえ浮かれすぎじゃね。一応おまえも放牧されてんのよ。
成績不振だから、リフレッシュとしてね』
ビ『だからぁ~リフレッシュしてるじゃないっすか~』
先輩『ははは・・・』
そしてある日。1台の馬運車が到着した。
ビ『おぉたぶん【スティル】っすよ先輩、先輩』
先輩『はいはい、きっとそうだろうよ』
トコトコトコ。
予想通り【スティルインラブ】が馬運車を降りてきた。
ビ『おぉ・・・お?なんか元気がないな。どうしたんだろ?』
先輩『成績悪かったからじゃねーの。連対すらできなかったからな』
ビ『・・・そういえばそうですね・・・』
そのとき【ビッグゴールド】は気づいた。
自分と同じじゃないかと。なんとか勇気付けてあげたいそう思った。
ス『はぁ
(【グル】ちゃんはいつの間にかあんなにあたしの前を走っていたのね。
どうしてこんなに差が開いちゃったのかしら・・・泣きたい)』
その1年。納得いく成績が残せなかった【スティルインラブ】もまた苦しんでいたのだ。
つづく
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