2005年春。突然これまでの成績がウソのような変身を遂げた馬がいた。
その名もビッグゴールド。
大阪城ステークス;1着
大阪ハンブルグC;1着
天皇賞(春);2着
これまでは中山金杯を勝ったぐらいだった。大敗続き。
しかし、2005年彼は復活した。その変身にはある理由があった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2003年。秋ももう終わり、冬に入ろうとしているころ、
土砂降りの中で行われた京阪杯のレース後。彼は怒っていた。
ビ『ふざけんな!!なんだこの雨はよ
走る気なくなんだよあぁ、もうやめたやめた
もうしばらく走るのやめたもう走らねーぞ』
彼のその年の成績は散々なものだった。
京阪杯を入れて8戦。5着が最高。結果が出ない上にひどい雨。
走る気をなくしていたのである。結果は13着。
その後、鳴尾記念を走ったものの、14着。走る気がなかったので当然である。
気分転換もかねて彼は放牧に出された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北海道、下河辺牧場。
1台の馬運車が到着した。出てきたのは【ビッグゴールド】。
ビ『ぷっはーっようやくうまい空気が吸えるぜ~
いや~この景色も懐かしいな。なんでも結構休みくれるらしいからはねのばそ
ひゃっほ~っ』
彼はいままでの負け続けた分のストレスを発散するように走り回った。
次の日も、また次の日も・・・・そんな日々が何日か続いた。ある日。
牧場に1台の馬運車が到着した。
タタタッ。
それに気づいた【ビッグゴールド】は、立ち止まった。
その馬運車の周りには人がたくさん群がっていた。
ビ『なんだなんだ?誰か帰ってきたのか?有名なのか』
トコトコトコ。
馬運車から1頭の牝馬が降りてきた。なかなかの美馬である。
人はホッとした様子。
ビ『んっ?先輩誰なんすかあの女は?』
先輩『はっおまえ知らないの【スティル】だよ
スティルインラブ
知らないのある意味すごいよ、おまえ』
ビ『【スティル】・・・【イン】・・・【ラブ】・・・∑( ̄O ̄;)
あぁあの牝馬3冠した仔ですか?』
先輩『そうだよ。おまえ知らないの?』
ビ『はぁ・・・あれがそうなんだ・・・
(結構かわいいなでも3歳か・・・2つ年下か~)』
先輩『なんだ?おまえまさか狙ってんのか~
無理無理、やめとけ。3冠牝馬だぞましてやおまえは重賞1勝馬。
釣り合うわけないじゃん』
ビ『わ・わかってますよそんなこと』
彼が【スティル】を詳しく知らないわけ。それはもちろん彼の成績と関係する。
そう京阪杯のときはお伝えしたが、そのほかの時期、彼は荒れていたのだ
人がいいことが続かないとお酒を飲んで荒れるように。
結果的にこの時期の放牧期間は【スティル】【ビッグ】ともに初夏頃の復帰を予定していた
ことから、同じくらいの期間になった。
しかし、お互いの接点は特になく、2頭ともターフへ戻っていった。
つづく
写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください
その名もビッグゴールド。
大阪城ステークス;1着
大阪ハンブルグC;1着
天皇賞(春);2着
これまでは中山金杯を勝ったぐらいだった。大敗続き。
しかし、2005年彼は復活した。その変身にはある理由があった。
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2003年。秋ももう終わり、冬に入ろうとしているころ、
土砂降りの中で行われた京阪杯のレース後。彼は怒っていた。
ビ『ふざけんな!!なんだこの雨はよ
走る気なくなんだよあぁ、もうやめたやめた
もうしばらく走るのやめたもう走らねーぞ』
彼のその年の成績は散々なものだった。
京阪杯を入れて8戦。5着が最高。結果が出ない上にひどい雨。
走る気をなくしていたのである。結果は13着。
その後、鳴尾記念を走ったものの、14着。走る気がなかったので当然である。
気分転換もかねて彼は放牧に出された。
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北海道、下河辺牧場。
1台の馬運車が到着した。出てきたのは【ビッグゴールド】。
ビ『ぷっはーっようやくうまい空気が吸えるぜ~
いや~この景色も懐かしいな。なんでも結構休みくれるらしいからはねのばそ
ひゃっほ~っ』
彼はいままでの負け続けた分のストレスを発散するように走り回った。
次の日も、また次の日も・・・・そんな日々が何日か続いた。ある日。
牧場に1台の馬運車が到着した。
タタタッ。
それに気づいた【ビッグゴールド】は、立ち止まった。
その馬運車の周りには人がたくさん群がっていた。
ビ『なんだなんだ?誰か帰ってきたのか?有名なのか』
トコトコトコ。
馬運車から1頭の牝馬が降りてきた。なかなかの美馬である。
人はホッとした様子。
ビ『んっ?先輩誰なんすかあの女は?』
先輩『はっおまえ知らないの【スティル】だよ
スティルインラブ
知らないのある意味すごいよ、おまえ』
ビ『【スティル】・・・【イン】・・・【ラブ】・・・∑( ̄O ̄;)
あぁあの牝馬3冠した仔ですか?』
先輩『そうだよ。おまえ知らないの?』
ビ『はぁ・・・あれがそうなんだ・・・
(結構かわいいなでも3歳か・・・2つ年下か~)』
先輩『なんだ?おまえまさか狙ってんのか~
無理無理、やめとけ。3冠牝馬だぞましてやおまえは重賞1勝馬。
釣り合うわけないじゃん』
ビ『わ・わかってますよそんなこと』
彼が【スティル】を詳しく知らないわけ。それはもちろん彼の成績と関係する。
そう京阪杯のときはお伝えしたが、そのほかの時期、彼は荒れていたのだ
人がいいことが続かないとお酒を飲んで荒れるように。
結果的にこの時期の放牧期間は【スティル】【ビッグ】ともに初夏頃の復帰を予定していた
ことから、同じくらいの期間になった。
しかし、お互いの接点は特になく、2頭ともターフへ戻っていった。
つづく
写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください
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