これはおとぎ話
あんなに強い母がいていいんだろうか
たった一人で育てるのはおおかみのこどもなのだ
言い聞かせてもすぐにおおかみになってしまう
一人はものすごい食欲、一人は虚弱
にんげんの普通の子供だって声を荒げたり、叩いたりしてしまうのに
このお母さんは強すぎる
そして優しすぎる
私にとってはまぶしいくらいのおとぎ話だ
男の子というのは、ある日一気に大人になって
さっさと母親を捨てていく
「帰ろうよ」っていつも泣いてたのに
一人ぼっちで暗い山になんて絶対入れないはずなのに
怖がって泣いているはずなのに
雨は、母が追ってくるくらいのことはわかっているはずなのに
母に許しを得るでもない、ごめんねと謝るでもない
「いかなきゃ」
山の主の後継者として生きていく
「しっかり生きて」
あっさりしすぎた親離れ、子離れだといぶかる人もいるかもしれないけれど、
親子って、母と息子って、これでいいんだと思った。
見終わったあとに、このシーンが繰り返し浮かんで涙が止まらなかった。
現実では、独立した息子と会えないってこともないんですが(笑)
気持ちの上でね、しっかりと生きてくれればそれでいいんだと。
ああ、そういえば息子が21歳で家を出た時、
どんな仕事をするのかも教えてもらえなかった時、
「生きていてくれればそれでいい」と友人に語ったら
「なんてヒドイ母親なの!」と怒られました( ̄∇ ̄;)
「そんなに愛情がないなんて」と
まあ、受け取り方は人それぞれですけどね。
その友人は干渉がひどくて娘さんとかなり険悪だったんですけどねぇ・・・・
サマーウォーズも大好きな映画ですが、
この映画も大切な1本になりました←こんなキャッチフレーズなんかの予告であったな(苦笑)
まだまだ上映中ですので
おすすめです