オカルト伝説は事実である

砂に埋れ、誰にも気づかれずにいる世界の真実を見つけ出すブログです。

「〈シオン賢者の議定書〉は偽書として実証されている」の嘘

2024-02-25 06:42:43 | 陰謀論
 

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✳️【偽書〈シオン賢者の議定書〉】
 1917年のロシア革命後、列強諸国は干渉戦争であるシベリア出兵を起こしましたが、その過程で、ロシア国内で流布していた偽書『シオン賢者の議定書』が欧米諸国に拡散します。
 
 『議定書』の正確な作者・製作年代は不明ですが、帝政ロシア末期の1902年までに、ロシア秘密警察のピョートル・ラチコフスキーが、ユダヤ人迫害を正当化するため、モーリス・ジョリー(フランス)の『マキャベリとモンテスキューの地獄での対話』(1864年)をベースに、ヘルマン・ゲドシェ(プロイセン)の小説『ビアリッツ』(1868年)の設定を加味してパリで作ったとする説が有力です。
 
 その内容は、ひとことでいえば、「ユダヤ人は、西洋文明を転覆させて人類を隷属させ、世界中の富をユダヤ人の手中に収めるためにありとあらゆる陰謀を巡らしている」というものです。(中略)
 
 しかし、1921年8月16日から18日にかけて、フィリップ・グレイヴスが英紙『タイムズ』に「議定書の終焉」と題する記事を掲載。大英博物館の所蔵資料を用いてきて議定書が偽書であることを実証したことで、まともな言論人は『議定書』とフォードの反ユダヤ主義を相手にしなくなります。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈ユダヤ陰謀論も大英博物館の資料がもとになっている〉】
 ユダヤ陰謀論のバイブルの1つであるジョン・コールマンの〈ロスチャイルドの密謀〉も、大英博物館の所蔵資料を参考にして書かれているのですが……(苦笑)。
 

FRBと戦った正義の政治家ルイス・マクファデン

2024-02-25 06:39:06 | 陰謀論
 

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✳️【FRBの利点】
 FRBは民間と政府が共同経営しています。アンチFRBで有名なアメリカの元下院議員にロン・ポールという人がいましたが、この人がいみじくも「FRBというのは民間企業の最悪の部分と、公的機関の最悪の部分を併せ持った特殊な組織だと語っています。ロン・ポールは「FRBを廃止しろ」とまで言っているFRB反対派で、前記の言葉はFRBを罵った言葉です。しかし、裏を返せば、ここまで批判的に人の目を通してみても、FRBは完全に私企業ではないということです。
 
 中央銀行制度の特色の1つは、合法的なカルテルであることです。つまり、銀行間の競争や新規参入を制限し、既存の銀行が一定の利益を確保できる仕組みです。貸出金利や預金準備などの競争条件が統制されるため、個々の銀行の経営状態に差がつきにくくなります。それで、大銀行は中小銀行や新規参入者との競争(による淘汰)に脅かされずに、融資を大幅に増やせます。
 
 こういった銀行保護措置は既得権益を守ると同時に、過剰な競争による弊害を防ぎ「健全経営」を目指すという意味で、経済の安定に貢献することが期待されます。もちろん、これによって、すべての銀行が「健全な経営」をおこなうとは限りませんが。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈ロン・ポール以外にもアンチFRBの政治家はいる〉】
 内藤陽介はまったく触れていませんが、ロン・ポール以外にもアンチFRBの政治家がいるんです。
 
 その1人、ルイス・マクファデンは下院銀行委員会委員長を務めた人物であり、1932年6月10日の彼の言葉にこういうものがあります。
 
 「議長、この国には世界一腐敗した組織があります。連邦準備局及び連邦準備銀行のことを私は申し上げています。政府の一組織、連邦準備局が合衆国政府を、合衆国国民を騙し、国債の支払いに充てる多額のカネを巻き上げています。連邦準備局及び連邦準備銀行の強奪、不正行為が重なり合って、この国は国債の支払いのために数回以上に渡って、多額のカネを負担させられてきました。このような不正組織が合衆国の人々を貧乏にし、破産させているばかりか、組織自体、破綻をきたしていて、私たちの政府を破綻させているも同然の状況を現出しています。こうした組織を管理する法の不備、連邦準備局による法の誤った施行、同組織を支配する強欲な金持ち連中の腐敗した慣習がこのような状況を生み出したのです」
 
 そんなルイス・マクファデンは2回暗殺未遂にあっており、60歳の若さで不審な死を遂げています……。
 
 これらの事実を無視しているので、内藤陽介の主張がただの我田引水に過ぎないことがわかっていただけると思います。