
メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。
リネンちゃん──メシアの弟子。
メシア 2025年3月に放送されたフジテレビの『めざまし8』で、ケネディー大統領暗殺の特集が組まれていた。
それは次のようなものだった。
AP通信(2025・3・19)「専門家たちが新事実を探し回る」
USA Today(2025・3・19)「衝撃の事実は明らかになるのか?」
今、アメリカを騒然とさせているのが、ケネディー大統領暗殺事件です。
1963年、世界を震撼させたこの事件。
60年以上のときを経て再び注目されるきっかけになったのが……
ドナルド・トランプ大統領「我々は18日、ケネディー・ファイルをすべて公開する。人々が何十年も待ち望んできたものだ」
……今年1月、トランプ大統領が署名した大統領令。
これによりケネディー元大統領暗殺事件に関する機密文書がすべて公開されることになりました。
この機密文書はケネディー・ファイルと呼ばれ、暗殺事件に関する調査を記録したもの。
全文は600万ページ以上におよび、これまでにおよそ99%が公開されています。
今回新たに公開されるのはおよそ8万ページ。
ファイルの再編集や要約は一切ないといい、これまでにおよそ6万3000ページが公開されています。
62年前の事件にもかかわらず、多くの人々の関心を集め続けるケネディー元大統領暗殺事件。
どんな事件だったのでしょうか?
メシア このあとケネディー大統領暗殺事件の概要が説明され、しばらくたってから次のようなナレーションが流れた。
機密文書99%公開も、陰謀があったことを示す証拠は見つからなかった。
リネンちゃん それは残念ですね。
99%が公開されても陰謀の証拠が出ないなんて……。
メシア おいおい、落胆する必要なんかないんだよ。
ケネディー・ファイルだの機密文書だの、そんなものがたとえ1%も公開されなかったとしても、ケネディー大統領暗殺に陰謀があったことはすでに確定しているから。
リネンちゃん えっ!どういうことですか?
メシア Mr.都市伝説・関暁夫さんの『都市伝説3』を読めば事足りる話。
関さんはその中で次のようなことを言っているんだ。
「ケネディー大統領が射殺された瞬間をとらえたのがザプルーダー・フィルムだが、撮影者はケネディー大統領が射殺されてからもなぜ冷静にカメラを回し続けることができたのか?
普通は反射的にその場から逃げ出したり、銃声が聞こえたほうにカメラを向けたりするはずである。
撮影者も陰謀集団の一味だったのだ」
リネンちゃん な、なるほど……。
メシア 私は関さんのこの主張に反論する陰謀否定論者/懐疑論者を、今までのただの1人も見たことがない。
リネンちゃん それはそうでしょうね。
反論なんてできるわけありませんから……。
メシア いや、しようと思えばできなくはないんだ。
「撮影者はメチャクチャ肝の座った人だったんだ」とかね。
しかし、言うまでもなくそんな意見、小学生の世界でしか通用しない。
リネンちゃん いや、超博識な子供たちが出演するテレビ朝日の博士ちゃんとかを見る限り、もはや小学生の世界でも通用しないと思うんですが……。
メシア というわけでケネディー大統領暗殺には、100%間違いなくなんらかの陰謀があったと言えるわけなんだ。
我々はケネディー大統領暗殺に陰謀があったかなかったなどではなく、真犯人は誰なのか?黒幕は誰なのか?動機はなんなのか?
そうしたことを議論すべきなんだ。
リネンちゃん 納得です。
メシア では次から、ケネディー大統領暗殺の真犯人、黒幕、動機を探る冒険に出たいと思う。