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福島原発内部告発者の東電トラブル隠し事件 Kei Sugaoka GE/Tepco Whistleblower

2011-11-12 12:33:39 | 原発・放射能

内部告発『東電トラブル隠し』

アメリカ人技術者独占インタビュー

http://www.youtube.com/watch?v=fBjiLaVOsI4 約9分動画

(書き起こし)

去年発覚した、東京電力のトラブル隠し。

-今年4月 福島、新潟の東京電力の17機の原発すべてが停止するという、

前代未聞の事態にまで発展しました。

そのきっかけとなったのは、一人の技術者の内部告発でした。

スガオカ・ケイ氏、日系アメリカ人の彼は、

1976年から1998年まで、アメリカ最大手の電気メーカー、

GE(ゼネラル・エレクトリック)社 原子力エネルギー部に所属しました。

スガオカ氏は、アメリカ、日本、イタリアなどにある原子力発電所で、

原子炉の保守点検作業にあたってきました。

日本の原発(福島第一、第二原発など)についても、およそ20年間にわたり

点検作業の実績があります。

 

トラブル発見

スガオカ氏らの89年の11月、福島第一原発1号機の保守点検作業を

しているとき、蒸気乾燥機が180度、間違って取り付けられているのを

発見しました。

蒸気乾燥機からは、多くのひび割れが見つかりました。

 

(スガオカ氏)

「今ままで、多くの蒸気乾燥機を見てきましたが、

あんな蒸気乾燥機のひび割れは見たことがありません。

私はデータシートにサインしました。しかし、

蒸気乾燥機が180度位置が間違っていたの記述は

削除しました。

私はサインしただけで、内容の記述は行いませんでした。」

 

点検作業を請け負っていたGE社は、当時、間違いの削除を求める

東京電力の指示には、逆らえなかったといいます。

 

(スガオカ氏)

「要求には従いましたが、不満でした。

そうした要求があったことを上司に報告しました。

しかし、上司は気にかけませんでした。

日本人は変わっている、と言って一笑に付されました。」

 

八方塞がり

スガオカ氏らは、ひび割れの様子をビデオに録画していました。

しかし、東京電力は、それをもみ消すよう指示したのです。

その後の原子力保安員の調査でも、ビデオ改ざんが確認されています。

 

(スガオカ氏)

「東京電力の担当者が自ら、ひび割れ映像の消去を確認しました。

排水管のひびが移っている映像を消去すると、

(東京電力の人は)喜んでいました。」

 

アメリカのGE社の上司に問題提起しても、まったく取り合ってもらえません。

逆に「われわれは、日本が望むことなら何でもする」

と言われたといいます。

 

(スガオカ氏)

「GE社の指導員に説明したら、

そんなことをアメリカで犯せば、犯罪だと、言われました。

その後は二度とやらないことを決心しました。」

 

会社の対応に疑問を持ちながら、スガオカ氏は

その後も、原発で現場の保守点検作業を続けました。

しかし、1998年、コスト削減などの理由で、突然、

GE社を解雇させられました。

 

(スガオカ氏)

「GE社は不誠実です。私の解雇についても、誠実さにかけます。」

 

解雇された理由に納得できないスガオカ氏は、

2000年6月28日 ついに、日本の原発の監督官庁である、

旧通産省、資源エネルギー庁への内部告発にふみきりました。

 

内部告発

これが、福島と新潟にある東京電力のすべての原発を止めるきっかけとなった

手紙です。

----手紙の内容の一部(ここから)----

この点検で、GE社はわざと書類に記載をせず、

契約先の東京電力に報告しませんでした。

私たちは、東京電力が通産省に提出するための映像を録画しました。

これについては、東京電力の指示で、ひび割れの録画を消去しました。

----(ここまで)----

内部告発から、およそ1年にわたって、スガオカ氏と通産省の間には、

事実確認のやりとりがありました。

その後、通産省からの連絡が途絶えます。

そして、内部告発から2年後の去年8月、東京電力はトラブルを認めました。

スガオカ氏が内部告発したのは2件のトラブルでした。

それが調査の結果、福島と新潟にある東京電力の原発で、

あわせて29件ものトラブル隠しが判明したのです。

スガオカ氏の内部告発がすべてのきっかけでした。

 

(スガオカ氏)

「あれほど多くの隠蔽があるとは思いませんでした。

GE関連会社の幹部から、

『街中でも駅でもレストランでも、しゃべってはいけない』といわれました。

東京電力の社員がいるかもしれないからです。

東京電力の問題点・・・

公表しないことですね。何でも秘密にしてしまいますから。」

 

調査結果が発表された後も安心はできませんでした。

命を狙われるかもしれない、そう恐れるほど、

ゼネラル・エレクトリック社から、スガオカ氏に圧力がかかったといいます。

 

(スガオカ氏)

「東京電力がリークしたので、早いうちに私のことが知れ渡り、

GEの中では「気をつけたほうがよい、頭に銃弾打ち込まれるぞ」

という話があったようです。」

 

なぜ、スガオカ氏の名前が漏れたのか?

実は告発文を受け取った通産省(原子力安全保安員)は、

スガオカ氏の実名が書かれた資料を東電サイドに渡していました。

 

(書き起こし終わり)

 

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