飛んでけ、水曜日!

文学とか言語とか。ゆるく雑記。

ただの日曜日

2021-04-26 00:44:33 | 日記

久々に新刊を購入して読み終えたので感想を書こうと思っていたが、まとまらないので今度にする。ちなみに買ったのは『鷹の城』と『理不尽ゲーム』という本だ。

先日、本棚を整理してみたところ8~9割が時代小説だった。そんなに時代小説ばかり読んでいるつもりがなかったので驚いた。本棚を眺めた親には勉強をしろと言われた…専門的な本は大学図書館で借りるから部屋にあまりないのだとは思うが、確かにもっと勉強しなければとは思っている。

実家暮らしということに加え、給付型奨学金も貰っていることで、最近自分に甘々になっている気がする。できなさそうと思うことに挑戦してみるべきなのかな。これからどうすればいいのか、どうしたいのか分からない、そんなこと言ってる場合じゃないし、自分で決めなければいけないことなのに、頭がパニックになってしまう。

最近また、ボーっとしてる時に誰かが怒鳴っている気がする。ちょっと怖くなる。そんなことないはずなのに…

ちょっと情緒不安定になってしまったが、記録までに残しておくことにする。


『青騎士』読了

2021-04-23 22:33:33 | 読書

『青騎士』を読み終えたので、内容について感想を書こうと思う。

この漫画雑誌のスタンスに反して、やはり前から読んでいる作品には目がいく。入江亜季先生の『北北西に曇と往け』、鰤尾みちる先生の『篠崎くんのメンテ事情』は連載当初から好きな作品だが安定感がある。特に『北北西に曇と往け』は新規読者に配慮して、かなり丁寧な始まりだった。

正直、ここで初めて出会った作品で自分にとってピンとくるものはなかったと思う。それでも、毛塚了一郎先生の『音盤紀行 追想レコード』にはホッコリしたし、ハラヤス先生の『凍犬しらこ』は主人公もしらこも見た目の好みどストライクだった。

大槻一翔先生は『青騎士』のチラシの絵が好きだったので、またあのような絵柄の作品を描いてくださったら嬉しいと思う。

まだ自己紹介のような本当に最初だけの作品が多かったので、次号に期待する。


新雑誌『青騎士』購入

2021-04-23 21:48:40 | 読書

待ちに待った新雑誌『青騎士』が発売されたので早速購入した。紙本の売上が減っているというこの時代に、新しく紙の雑誌が創刊されたことを大変うれしく思う。

見た目からして中々気合が入っている。ツルツルの素材の表紙にタイトルは箔押しで、全598ページ、定価は税別800円。表紙絵は森薫さんで、ヴァシリー・カンディンスキーとフランツ・マルクが1912年に発行した雑誌『青騎士』に向き合っている絵。紺の背表紙には控えめに書かれた「DER BLAUE REITER」の文字。カッコいい、本当に。

最近装丁の凝った漫画が多いと感じるが、見えるところに置いておいて様になるデザインのものは所有欲も満たしてくれる。装丁がいい、紙がいいということは紙本の購買意欲が高まる理由になると思う。内容を読みたいだけならeBookでいいと思うので、これから紙本は豪華本が増えていくのかもしれない。

紙は単行本にも使われるフロンティタフWが使われているらしいが、私の感覚では漫画雑誌はずっと取っておくものではないので、中の紙に関しては正直“良すぎる”と思う。紙が良いぶん、イラストの繊細な部分まできれいに印刷されていると思うが、個人的には好きな作品は単行本を買うので、そこで頑張ってもらえればいいかと。

ネットのレコメンド機能による触れるジャンルの固定化に反する方向で、新しいジャンルとの出会いを提供することがこの雑誌の目指すところらしい。この考えには賛成できる。ネットのレコメンド機能がよく働くようになってから、一度ある作品を読むと似た作品ばかりがおすすめに表示されるようになり、そこに便利さよりもつまらなさを感じていたからだ。

一つの雑誌になったことで、別冊として提供されていたときよりも「新しいものとの出会い」を作りづらくなりそうだと思う。今後どうしていくのか、期待をもってとりあえず6月号は購入する予定だ。

今こそネットからのレコメンドではなく、新しい作品に出会ってほしい。新漫画誌『青騎士 第1号』、創刊号発売!

 

KADOKAWAオフィシャルサイト

 

公式サイト↓

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青騎士|note

2021年4月20日創刊の、あたらしい漫画誌。株式会社KADOKAWA・エンターブレインブランドより発行。この青騎士という漫画誌は、月刊AS...

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いつも笑顔で

2021-04-22 15:14:37 | 日記

よく人に「いつも笑顔だね」とか「笑顔が印象的」などと言われる。けれども、努めて笑顔を心がけているわけではない。人前で感情を露にするのが怖いからに過ぎない。だから人前で悲しむことも、怒ることも、大笑いすることもないと思う。

小さいとき、周りの大人には泣くなとよく言われたし、泣くと尚更怒られるので泣かなくなった気がする。今も家族にですら泣いているところを見られると、しまったと思って焦るし、嫌な気分になる。

まあ、本当に私が何も思っていないと思っているような人に苛立つことはあっても、人前で取り繕うことは誰しもがしていることだろうから…


風神雷神~風の章

2021-04-14 15:22:51 | 読書

柳広司の『風神雷神』(講談社文庫)を読了。上下巻本なので、まだ半分しか読んでないことになるが感想を書いておく。

柳広司といえばコミックやアニメ、映画にもなった『ジョーカー・ゲーム』が有名だと思う。私もそれで柳広司と出会った。私のイメージでは柳広司は技巧派ミステリー作家だったが、『風神雷神』では柳広司らしさが生かせていない気がした。俵屋宗達を軸によく調べて独自の解釈をして、でもそれだけだという感じがした。D機関シリーズや『ロマンス』のように魅せられる感じがしない。

今回はちょっと残念だったが、柳広司は私が「この作家が好きだ」と思う数少ない作家さんの1人なので、次回作を楽しみにしている。

D機関シリーズが有名でこれも素晴らしいと思うが、『ロマンス』に漂う雰囲気はこれまでどの本にも感じたことがないものでとても気に入っている。一般的にイメージする“ロマンス”とはかけ離れているかもしれないが、私はこの作品を読んでこれは“ロマンス”だと感じた。大正や昭和の初めあたりが好きな人には本当にお勧めする。