ときどき植木屋

ときどき植木屋、ときたま畑仕事、希望ある社会をめざしたい。

詩集「長芋を掘る」望月昭一著をもらう

2018-03-14 22:18:04 | 日記
 過日、赤旗しんぶんの読者欄を見ていた連れ合いが、「この人知っている。貴方に、面白いからと貰った詩集の人よ」と。だが私は全く記憶にない。
 連れ合いは、仕舞っていた詩集を取り出し再読。連絡先を探し出して「お懐かしい。前の詩集を読んで覚えていました」と手紙を出した。すると、すぐ「お便りありがとう」との手紙と新しい詩集が送られてきた。
 定年退職後、「専業主夫」を自認し、家族のために家事と畑昨に精を出し、地域で活動する詩人だった。
 連れ合いは、「詩集ありがとう。奥さんに使って貰って下さい」と趣味で作り続けているパッチワーク製ポーチを2個送っていた。
 
 
 
 
 
 詩集の表題に使われた詩を紹介する。
 
長芋を掘る
 
 長芋を掘る
 1メートルほど 深く 深く 掘る
 時が 激しく飛び交う 今の世に
 ここでは ゆっくりと 腰を下ろす
 
 長芋を掘る
 もうすぐ 九十の親父と 二人で掘る
 去年まで 一人で 掘っていたのに
 今年は 頼むと 言い出した
 
 長芋を掘る
 幼子を 抱き上げるように 優しく掘る
 力任せに 引き抜こうとすると
 途中で ポロッと 折れる
 
 効率が 第一という
 時代の 重荷を 避けて
 この村の 長芋作りは ほとんどいない
 だから 俺は 後を継ごう
 
 コメは 自由に作れず
 野菜を作るのは 賭博に近い
 氾濫する 輸入農産物のまえに
 この国の田畑から 若者は消えた
 
 改革という 美名で 農業つぶし
 わずかな 隙間を 縫って
 産直、直売所、有機農業で
 細々と いのちを つなぐ
 
 汚染米や 毒入り隠元豆など
 事件が 起きるたびに
 繰り返される 教訓
 いのちは 放り投げられたままだ
 
 長芋を掘る
 親父と二人で 黙々と掘る
 見上げれば 浅間の嶺に 白いものが
 いつの間にか 汗が 滲んできた
 
 親孝行のつもりで 声をかける
 - 親父、ちっとべ休んだら
 - おめえが 休めや
 病後の 俺の息は すっかりあがっていた
 
 ほほえんでいた 秋の陽が
 雲に 隠れると
 とたんに 肌寒い風が走った
  

カワウとアオサギの争奪?

2018-03-14 08:44:24 | 日記
 今朝、喜瀬川の浅瀬で面白いものを見た。
 底が見える程の浅瀬でカワウが何度も潜っている。すると潜った近くにシラサギが寄って来る。カワウから逃れる小魚を狙っているかのよう。程なく、カワウがかなり大きな魚を咥えてあがってきた。大きいので飲み込めるのだろうかと見ていると、近くにいたアオサギが横取りしょうと飛んできてカワウが逃げるという場面になった。
 面白いシーンである。持参のガラケイで急いで撮影。ピンボケだが何とか撮れた一枚。大急ぎで捕らえた魚を飲み込んだカワウは、喉を膨らませた状態で何度も首を振っていたが、何とか胃袋に納めて飛び立っていった。