昨年、新しく顧客になった人から「友人宅の剪定を」と紹介され、お伺いすると庭の中心に大きな柿の木がでんと座っていた。
「電線に届きそうなので、思い切って低くして」とのご依頼。古い樹だが元気旺盛で徒長枝が伸びあがっていた。「今年は余り生らなかった」とのこと。熟した柿が一個だけ残っていたのを「大事に採って、主人の仏壇に供えたいから」と、優しい奥さんである。残念ながら見えない方が鳥に啄まれていた。
「大きく切ると来年はならないのでしょうね」と言われたが、あいまいに返事した。必ずたくさんならせて見せようと思いながら大胆に選定。来年の予約もしてもらった。
柿はどうなったか。楽しみである。