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jojony HULA sisters

フラダンスのお教室です。
豊島区目白で活動しています。

Kahalaopuna

2012年06月30日 | ○メレ・オリ・チャント・うた
サークルの仲間たちと、フラワークに参加してきます。
曲は「Kahalaopuna」。

そこで、ちょこっと予習をしていきましょう。

■神話「Kahalaopuna」
Kahalaopunaとは、オアフ島マノアで、
風の神を父に、雨の神を母に生まれた美しい娘。
…風と雨の神様から生まれたなんて、ほんとうに素敵です。

ただ、美人薄命というように、Kahalaopunaの人生ははかないものでした。
婚約者がいたのですが、彼女があまりに美しかったため、
嫉妬に狂い、彼女を撲殺してしまうのです。
…そのとき使われたのが「ハラ」の枝だそう。
ハワイでは、ハラには「失敗」「不吉」という意味があると言われていて
レイなどに使われることはまずないそうです。
そんなハラの木で殺されてしまったなんて、ほんとうにかわいそうです…。

Kahalaopunaは土の中に埋められてしまいますが、
アウマクア(守護神)のプエオ(ふくろう)が掘り起こし、
やわらかい頬でKahalaopunaをなぜなぜして蘇生させます。
…アウマクアとは、先祖代々ずっと守ってくれている、家族についている守護神のこと。
Kahalaopunaのおうちはプエオでしたが、このほかマノ(サメ)、ホヌ(カメ)など、
家によってさまざまなアウマクアがいます。

生き返ったKahalaopunaは、「どうして私を殺したの?」的なOliを唱えながら、再び婚約者のもとに。
しかし、また殺されてしまい、再び、プエオによって蘇ります。
そして、よせばいいのに、またまたKahalaopunaは、婚約者のもとに…。
そして、また殺されては、プエオによって蘇り…。
これを何度か繰り返したよう。
…ハワイの神話は、日本語に訳されるとシンプルなものになってしまいますが、
ほんとうの神話は、これでもか、これでもかというほど、くどいくらいにお話が展開するそうです。

いったんは、マハナ(曲3番にも出てきます)というアリイ(貴族)に助けられますが
最後は、ほんとうに殺されてしまいます。
Kahalaopunaが海に出たところ、婚約者のアウマクアだったマノ(サメ)に殺されてしまうのです…。
…神話によって、この亡くなり方は異なるようです。

Kahalaopunaが亡くなったとき、マノアの丘には大きな虹がかかりました。
美しく純真だったKahalaopunaは、神様たちからも愛されていたため、
マノアにかかる虹として永遠の命を与えられたそうです。
…虹の女神様といえば「アーヌエヌエ」がいますね。
一般的な虹の神様は「アーヌエヌエ」、
マノアの森にかかる虹については、「Kahalaopuna」ということなのでしょうか…。

■曲「Kahalaopuna」
「Kahalaopuna」は、虹について歌っていますから、神話で言えば亡くなった後の
虹になってからの曲といえるでしょうか。

では、「Kahalaopuna」の歌詞の意味に触れてみましょう。

==========

Hanohano wale no`oe      荘厳な光輝くあなた
E ke anuenue o Manoa      それは、マノアにかかる虹
Ku kamaha`o `o Kahalaopuna   神聖なKahalaopuna
Pua lei a ka ua me ka makani  雨と風の愛娘(花のレイ)

Pi`o maila i ka lani akea   空いっぱいにかかる虹のアーチ
Kou nani e ho`ike`ia nei    そこに見えるのは、あなたの美しさ
`ilihia ka mana`o ke `ike aku  それを見るたび、畏怖の念でいっぱいになる
I ke awaiailu a ke aloha    愛さずにはいられない

Hi`ipoli `ia e Mahana     マハナに抱かれ
I ka haka `olu a i ka pi`ina  あなたがいるところ
O Kawaiakahalaopuna      カヴァイアカハラオプナの洞窟
I laila ka mahalo nui nou   感謝の気持ちが満ちている

Na ka `aumakua `o ka pueo   守護神プエオ(ふくろう)
E alaka`i i ke ala o ke ola  生命の道へと導いてくれる
A he nani mae `ole kou     あなたの枯れることのない美しさ
Pau `ole ka nohona i ke ao   終わることなく、光の世界に生き続ける

Ha`ina `ia mai ka puana    もう一度伝えます
No ke anuenue o Manoa     マノアにかかる虹は
Ku kamaha`o `o Kahalaopuna   神聖なKahalaopuna
Pua lei a ka ua me ka makani  雨と風の愛娘(花のレイ)

==========

美しい悲劇の娘、Kahalaopuna。
婚約者を信じた純真な娘、Kahalaopuna。
虹になってマノアの谷にいるKahalaopuna。

そんなKahalaopunaのために、心込めて踊れるよう
フラのワークにいってきます!






数字と文字の楽しい歌!

2011年06月09日 | ○メレ・オリ・チャント・うた

楽しい歌をみつけました。

「k'ililauokekoa」(カイリラウオケコア)

なんだか、舌をかみそうな「カイリラウオケコア」ですが、
これは、コアの小さな葉っぱという意味で、
この歌は、この名を持つかわいい女性への恋の歌です。
フランク・ヒューイットの曲です。
……同名のヘンリー・ワイアウの違う曲もあります。
……コアとは、アカシア属で、ハワイ固有種。カヌーや家具などに使われます。

カウアイ島の伝説をもとに作られたそうです。

おー、カイリラウオケコア、愛しているよ。
僕たちふたりは、いつも一緒と熱烈に歌っています。

で、この歌が楽しいのは、
この中にハワイ語の数字や文字が入っていること。

歌詞は4番までありますが、その前にはカヘアのように
ハワイ語の数字が入ります。

そして、各センテンスにつくサビには、
ハワイ語の12文字、「ア・エ・イ・オ・ウ、ヘ・ケ・ラ・ム・ヌ・ビ・ヴェ」
がついてきます。

「Ka'ililauokekoa」
……オキナが、アポストフィーになっています。本来の形はこの逆です。
……カハコーが表記できないため省略しています。すみません。

'Ekahi…1番
Auwe, Ke Aloha e, No Ka'ililauokekoa e,
Auwe, Ke Aloha e, No Ka'ililauokekoa e,

  Auwe, auwe, Ke Aloha e,
  Auwe, auwe, Ke Aloha 
  a・e・i・o・u・he・ke・la・mu・nu・pi・we

'Elua…2番
Auwe, Ke kani e, Ke Kani a ka wi i ke aumoe, 
Auwe, Ke kani e, Ke Kani a ka wi i ke aumoe,

  Auwe, auwe, Ke Kani e,
  Auwe, auwe, Ke Kani
  a・e・i・o・u・he・ke・la・mu・nu・pi・we

'Ekolu…3番
Auwe, Ka 'i'ini e, Ka 'i'ini nui a Ka Pu'uwai,
Auwe, Ka 'i'ini e, Ka 'i'ini nui a Ka Pu'uwai,

  Auwe, auwe, 'i'ini e,
  Auwe, auwe, 'i'ini 
  a・e・i・o・u・he・ke・la・mu・nu・pi・we

'Eha…4番
Auwe, Ka Pili e, O Ka Pili Pono a Kaua e,
Auwe, Ka Pili e, O Ka Pili Pono a Kaua e,

  Auwe, auwe, Pili e,
  Auwe, auwe, Pili 
  a・e・i・o・u・he・ke・la・mu・nu・pi・we


……たくさん出てくる「Auwe」は、「aue」の変形で、
「まぁまぁ」「あらまぁ」「あー」という意味。

1番なら、Aloha は、「愛」ですから、
「あー、愛しているよ、葉っぱちゃん」という感じでしょうか。

2番の Kani は「音」、wi は、「子どもや子豚がキーキー泣く声」、aumoe は、「真夜中」。
ハワイの歌は意味深なちょっとHな曲が多いですから、
ここは真夜中の愛し合う声(照…)、しかも激しい(大照れ…)、ということでしょうか。
つまり、「あー、キミの声はなんて素敵なんだー。燃えちゃうよー」となるのかな……。

3番の 'i'ini は、「欲望」、nui は「大きい」、pu'uwai は「感情、心」。
「あー、キミが欲しい」、もっというなら「あー、キミとしたいよー…」ってことでしょうか。
…ちょっと言い過ぎかもしれません。

4番の、pili は「くっついて離れない」、pono は「完全に」、kaua は「私たち二人」、
「あー、僕たち二人はいつだって一緒。心も身体もひとつだね」と、うまくまとまったでしょうか。
お後がよろしいようで、ですね。


あー、愛しているよ、葉っぱちゃん。
あー、キミの真夜中の声は、なんて素敵なんだ。
あー、キミが欲しいよ。
あー、ぼくたちは、いつだって一緒。心も身体もひとつだね。

それにしても、子どもが数字や文字を覚えるために楽しく歌っていそうな曲ですが、
意味を確認してみると、かなりきわどい感じ。
ハワイの歌には、こうした曲が多いいようです。
…って、もしかしたら、私の考えすぎかもしれないですね…。
失礼いたしました。

この曲は、「フラダンスBOX」(DVD)の中に出てきます。
若き日のフランク・ヒューイットが野外でギターを弾いて、
大きな身体のワヒネさんがフラを踊っています。
この曲の意味を知らない頃は、体操ぽい振り付けだなーと思っていましたが、
これは、きっと「AEIOU…」を、かつての西城秀樹の「YMCA」(古っ)のように
振りで文字を表現していたのかも…。
Hな雰囲気は、まったくなく、やっぱり、明るく楽しい歌でした。
ご興味のある方は、どうぞ覗いてみてください。


フラダンス BOX ハワイアン・フラ・スピリット完全版 [DVD]
クリエーター情報なし
アップリンク



■jojony HULA sisters の次のイベントは、
7月31日(日)14:00~ カヒコ勉強会 です。
どうぞ、お気軽にご参加くださいますと嬉しいです。
イベント詳細は、コチラに。
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■jojony HULA sisters の今後の予定
○8月からメルマガ発行いたします。
…詳細は、また後日
○クリスマス・メレフラ やります。
12月11日(日)14:00~
場所:スタジオ「flow jojony」
…詳細は、また後日