jojony HULA sisters

フラダンスのお教室です。
豊島区目白で活動しています。

タロは、ずっとあなたを見ています。

2012年10月29日 | ○アロハな言葉に触れたくて…
Mai ho'omauna i ka 'ai o
huli auane'i o Haloa e nana
.


食べものを粗末にしてはいけません。
タロは、ずっとあなたを見ています。

「Mai」は、「~してはいけません」という禁止の意味。
「'ai」は、「食べもの」「食べられる野菜」
「huli」は、「タロイモの新芽」「タロイモの苗」
「haloa」は、「長い茎」「ハーロア」という人間の祖先の名前
「auane'i」は、「やがて」
「nana」は、「見る」「注視する」

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ハワイには、タロイモが登場することわざがたくさんあります。
これは、その中のひとつ。

食べもの=ハワイアンの主食である「タロイモ」を大事にするということは、
食べものだけではなく、自分たちの祖先を、さらにはハワイそのものを
大事にするということなのかもしれません。

というのも、ハワイアンは、タロイモを兄として慕い、
人間の祖先を養ってくれた命の根源として讃えているからです。

これについての神話は、こちら。
http://blog.goo.ne.jp/jojonyhula/e/319a88104a1e3353e1a27fb5cb76a4f2

そんなタロイモが、ずっとあなたを見ています。ということは、
日本で言う「お天道様が見ていますよ」と同じようなことなのかもしれません。

兄であるタロイモが見ていますよ。
食べものを、自分のご先祖さまを、そして自分の生きてる環境を大切にしましょう。

ハワイアンにとってタロイモとは、根源的なもの。
根源的なもの、つきつめれば自分自身を大切にしましょう、という意味もあるのかもしれません。

子どもが食事を残したとき、ハワイのお母さんは、こんな諺で子どもを諭すのでしょうか。
子どもは大人になっても、毎日の食事のたびにこの諺を思い出し、
お母さんのこと、ご先祖様のこと、アイナ(ハワイの地)のことを想い、
生きてることを感謝したりするのかもしれません。

深くて、優しくて、
常に見られているという戒めの入った、身の引きしまる諺です。

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フラは呼吸や自然を表現するもの

2012年08月27日 | ○アロハな言葉に触れたくて…
「フラは口で伝えられた伝説なので(※)
踊りより前にオリがきます。

まず呼吸があってから動きがくるということです。
フラは、呼吸から生まれたのです。

風を感じ、自然界のさまざまな動きを目でとらえるうちに
ハワイの人々はある日思いたちました。

『そうだ。自分たちの身体を使って
呼吸や自然を表現しよう』とね。

それがフラの始まりなんです」

(ブレイン・カマラニ・キア)
クムフラ(フラの先生)。ハワイだけでなく
米国本土や日本、タヒチでフラを教える。
/「はじめてのフラ」(イカロス出版)
「ハワイのクムからフラを学ぶ」より

※古代ハワイには文字というものがなかった。
そのため伝えたいこと、残したいことなどは、
オリ(チャント。詠唱。歌のようなもの)で伝えられた。
フラは、このオリを補足するためのものとして、
あとから生まれたとされている。

=====フラとは、呼吸を表現したものなのですね。
だから、柔らかく、温かいのでしょうか。

フラとは、自然を表現したものなのですね。
だから、波や風、雨、花などが手話のように表現されるのですね。

踊ることに迷ったら、まずは深く呼吸をしてみるのもいいかもしれませんね…。
表現することに行き詰ったら、静かに自然を見つめてみるのも
いいかもしれませんね…。

フラとは、そういうものなのですね…。
フラって、いいなぁ。
==========jojony HULA sisters=====


ホクレア号が教えてくれること

2012年08月26日 | ○アロハな言葉に触れたくて…
「「Kapu Na Keiki」
ホクレアの後ろには大きく、そう刻まれている。
「Kapu」は神聖な、「Na Keiki」は子どもたち、
という意味のハワイ語だ。

「子どもたちは神聖なもの」その子どもたちに、
何を伝え、何を残していくのか。
そんな問いかけを続けながら、この地球を受け継ぎ、
未来を生きる子どもたちのために航海をしていくこと。

それが、ホクレアの航海。

ホクレアは、星を知り、海を知ることを越えて
自分自身を知ることを教えてくれる。
自然とひとつになって生きる道を教えてくれる」

(内野加奈子)
海洋写真家。2007年ハワイー日本航海に参加
/「ホクレア 星が教えてくれる道」(小学館)より

※ホクレア号とは、「幸福の星」と名づけられたダブルカヌー。
1976年、古代と同じ航海方法で海を渡ってみようという実験のためにつくられた。
http://blog.goo.ne.jp/jojonyhula/e/93b52bdca662d8095bc38f6881cf782e

=====過去(古代)を知るために旅立ったホクレア。
それはいま(現代)を実感し、未来に希望をつなげるため。

大海原の中で、人間はなんてちっぽけなんだろう。
膨大な歴史の中で、人間はなんてちっぽけなんだろう。
まずは謙虚になりなさいと、ホクレアは私に教えてくれました。
==========jojony HULA sisters=====

フラには、その人の人生が出る

2012年08月24日 | ○アロハな言葉に触れたくて…
「フラは、ひとつひとつ意味があるハンド・モーション(手の動き)に
ステップや腰の動きをつけていきます」

「基本の動きはありますが、型通りに踊らなくてもいい。
歌詞を自分なりに解釈して、それまでの生き方や経験と融合させて踊るんです。
フラにはその人の人生が出る、と言われているんですよ」

(勝野 雅奈恵)
女優・フラダンサー
勝野洋、キャシー中島夫妻の次女。
/「ハワイな生活」(KANZEN)より

=====「フラにはその人の人生が出る」
フラをやればやるほど、本当にそう思います。
若くてスレンダーなワヒネちゃんのフラも素敵だけれど、
その方の人となりがにじみ出たクプナさんのフラも
とっても素敵。

だからこそ、フラは難しい。
フラには「練習」より、「精進」という言葉のほうが似合うのは
こうしたことからかもしれません。
==========jojony HULA sisters=====