ドライレクチャー「気象のき」、終了しました。
気象の知識、何となくはあるけど、しっかりはしていない。理解はできいるけど、人に説明できるレベルには達していない。こういう人は多いのでは。
切実な必要性として、人をリードして海に連れて行かなければならない(ツアーやキャンプ)とか、野心的なパドリングをするけど気象判断を誤ったらアウトだ(島渡りや海峡横断など)という場合、中途半端な知識では対応できません。
多くの人は、伊豆大島に渡れないとか、キャンプツーアーはヘビーだと思ってしまう一つの要素はが、「海況が読めない」というものではないでしょうか。海況が読め、かつどの状況まで自分はリスクを受けれるのか。この両者が分からなければ実際漕ぎ出せないものです。
海を知ること、今後の海況を予想したりそれを考えること。これらは、このこと自体が海を楽しむ要素で、マリンスポーツが内包している楽しみの一つだと思っています。ですから積極的に学んで海への理解を深めることは、良いことではないかと思います。
天気図が書けるシーカヤッカーって、どのくらいいるのでしょうか。以前はセイラーやウインドサーファー、そして多くのサーファーは、書けたんですよ。ですから逗子駅前の文章堂(老舗文房具店)で天気図用紙が売っていました。ところがインターネットの出現で簡単に天気図が手に入るようになり、もう自分の手で天気図を書く人がいなくなり、今や逗子葉山の書店や文房具店で扱ってるところはなくなりました(アマゾンに頼ってます)。
天気図を書けるのはテクニックです。そして天気図から多くのことを読み取る能力はスキルです。今や天気図を書ける必要はないでしょう。ネットでいくらでもてにはいるので。問題はこれを使いこなし、実際の自分の決断や行動に反映させることです。ここが気象を学ぶ意味があると思います。そして、それ自体がとても楽しい。
今いる場所に踏みとどまってはいけない。絶えず成長を続け高みを目指して欲しい。新しいテクノロジーや道具も上手に使い、先輩の超えられなかった壁を越えていこう。そこにはあなたしか見えない世界があるはずだから。
作戦計画を立てることは誰でも出来る。しかし戦争をすることのできる者は少ない。 ナポレオン
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