
定宿近くに毎朝食事をする屋台がある。僕はおばちゃんの店と呼んでいる。「今回は一人できたのかい?」とおばちゃん。「嫁さんは妊娠中でこれなかったんだ、次に来る時は子供を連れて来るよ」というとえらく喜んでいた。タイ人は子供がホント好きなんだ。子供がいるととろける様な笑顔になる。
この店の来ると、いつもほっとする。故郷に帰ってきた気分。今はおばちゃんの孫が手伝ってる。一年前はやる気がハッキリしないで、MP3を聞きながらダラダラ仕事をしてたけど、今回きりっと締まってた。人間成長するんだなあ。オレは成長しているのだろうか?少し考え込む。
タイは確実に成長してる。発展し豊かになって、日本を後ろから追撃してるのだ。日本の有名料理屋がたくさんバンコクに進出してきてる。「ラーメン戦争」というのも起こってる。日本のライバル店同士がバンコクで競ってるんだ。大戸屋やモスバーガーが普通にあるし、寿司、日本料理、トンカツ屋、はたまたジンギスカンまである。
東南アジアの成長を取り込もうと、日本企業も必死だ。日本とタイの間を、日本人とタイ人が行きかう。僕は嬉しい。昨年、日本旅行に来たタイ人は過去最高の25万人。在バンコク日本大使が、そのことを新年の挨拶で「震災直後でこれは本当にありがたい」と声明を発表していた。
タイと日本の友情が今後も発展することを願います。僕がじーさんになるころには、ぜひ長期滞在に対するビザを廃止していただきたい、こっそり書いておこう。
ニートはニートのペースで生きていくことを認めてもいいのではないか。 麻生太郎