アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Without a Trace 4-4 "Lost Time"

2005年11月16日 | TV: Without a Trace
今回(10/20放送)は数年前に殺人を自白して刑務所に送り込まれた男が実は無罪だったかもしれない…という話。

7年前、大学教授のトーマス・ビールは妊娠中の妻をよそに、学生のスカイ・ピーターセン(Ashlee Gillespie=写真)と浮気していた。ある夜、スカイが行方不明になり、トーマスに殺人の容疑がかかる。やがてトーマスは自白し、スカイの遺体が発見されないまま有罪判決が下されて投獄された。

しかし、最近になって、スカイが生前愛用していたバックパックが古道具屋(質屋?)に売られた。店内の防犯カメラに映っていた売主はスカイによく似ており、断定はできないものの、「スカイがまだ生きている」という可能性が出てきた。

7年前にトーマスに殺人を自白させたのはジャック・マローン捜査官だった。トーマスはスカイが殺されたとされる時間のアリバイがなかった。しかも、その日はちょうどスカイから別れ話を持ち出されたばかりで、トーマスは酔っ払ってスカイの留守電にストーカーまがいのメッセージを入れる等、不利な状況だった。さらに、ジャックも「学生を手篭めにする教授なんて許せない。もし自分の娘にそんな事が起こったりしたら相手の教授を殺してやる」と感情的になっていた。トーマスは「俺は酔っ払って何も覚えてないが、きっと殺してしまったに違いない」と殺人罪を認めてしまったのだった。なお、この取調べにはヴィヴィアンも立ち会っていた。なるほど、ジャックとヴィヴィアンは長い付き合いなのね。

7年前の取調べのビデオを再生して手掛かりを探していたジャックは「トーマスがスカイには別の男が出来たのかもしれない」と言っていた事を思い出す。その時は「捜査を惑わそうとしてるだけだろう」と本気に受け止めなかったのだが、もしかすると、その「別の男」が真犯人か、少なくとも何かを知ってるのではないだろうか?

スカイの母親を含む38人もの関係者たちに再度話を聞いて回るマーティンとサマンサだが、何も新事実は見つからず、「これじゃあ時間の無駄だ」と諦めかける。すると、ダニーが視点を変える事を提案する。これまで、スカイの周辺ばかりを探っていたのだが、トーマスの周辺はどうなのか?例えば、トーマスの妻は「夫が浮気してたなんて知らなかった」と言っていたが、もし、それが嘘だったとしたら…?

結局、それが突破口となる。スカイには「別の男」などおらず、トーマスの妻から「夫と別れて下さい。私は妊娠してるんです。この子には父親が必要なの」と言われたために別れる決心をしたのだ。

ちなみに、今回はマーティンとダニーの間には特にギクシャクした空気はなかった。この2人はもう大丈夫なのかな?

トーマスの妻に浮気の事を知らせたのはポールという学生だった。ポールはスカイに恋していて、トーマスと別れさせるために彼女の学生寮の部屋から2人が一緒に映っている写真を盗み出し、トーマスの妻に渡していたのである。

事件の夜、ポールはスカイを尾行し、偶然会ったように装う。そして傷心のスカイを励ますように振る舞う。やがて気を許したスカイにキスしようとして拒まれる。そして、ポールの言動から真実を悟ったスカイはポールと言い争いになり、後ろずさった際に崖から落ちてしまったのだった。一旦は手を差し伸べるポールだが、本人いわく「手が滑ってしまった」ために手を放し、スカイは結局、転落してしまう。

古道具屋にスカイのバックパックを売ったのはポールの妻だった。ポールはスカイに死なれた後もずっとそのバックパックを取っておいた。そしてスカイによく似た女性と結婚し、髪型までスカイそっくりにさせていたのだ。妻はそんな事情は知らず、古くなったバックパックを勝手に処理してしまったというわけ。

再捜査の過程でジャックは何度かトーマスと面会し、「きっとここ(刑務所)から出してやる」と約束するものの、なぜか謝罪はしない。トーマスの無実が明らかになった時もジャックは謝罪しない。訴訟対策かな?

事件解決後、「トーマスは訴えるかしら?」と尋ねるヴィヴィアンにジャックは「もし、もう一度(7年前と)同じ状況に置かれたとしたら、私はきっと同じ事をするだろう」と答える。あ、なるほど、反省してないわけね。でも、ヴィヴィアンは「ほとんどのケースはそれで良いのよ」と言うのみで、特にジャックを責める様子はない。「疑わしきは罰せず」という精神はどうなったの?


【今日の一言】
Special Agent Jack Malone: People send their kids to college to get an education, not to get raped by their professors.

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1 コメント

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なるほど (まめ)
2005-11-16 20:39:03
そういうお話だったのですね~

ジョウさんが詳しく書いてくださるのでありがたいです。

ヒアリング力をつけるために、

また、ストーリーを頭に入れて再度挑戦したいと思います。



>今回はマーティンとダニーの間には特にギクシャクした空気はなかった。



確かに。ちょっと安心いたしました(^-^)

身体の傷とともに、心も癒えていくのですね

次こそは、一緒に捜査してもらいたいと思うのですが
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