Without a Trace 5-7 "All the Sinners, Saints"

【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年11月5日】※悪魔祓いの儀式を施された若い女性が失踪する。しかも、彼女はマーティンのかつての同僚だった。

ケイティー・ダンカンは精神的に不安定で、ここ数年、数人の医師の間を渡り歩きながら、病名も特定できないまま、薬で症状を抑え、どうにか社会生活を送っていた。特に最近は「自分が悪しき者に憑依されている」と思い込むようになり、ショーン・マギネス神父（『Tru Calling』で主人公の父親を演じたCotter Smith）に悪魔祓いを要請する。ところが、彼女はその儀式の直後に行方不明になってしまう。

実はマギネス神父は昨年も悪魔祓いを行ったのだが、その儀式を施された男性が亡くなったため、殺人容疑をかけられていた。もしかすると、ケイティーも儀式の際に死んでしまったのだろうか？

ケイティーは以前、マーティン・フィッツジェラルド捜査官がFBIの別の部署にいた頃に雑務係を務めていた。ケイティーの兄によると、彼女は「フィッツジェラルド捜査官によく親切にしてもらった」と話していたらしい。だが、マーティンには全く記憶がなかった。事務所の雑務係や受付譲とは朝晩の挨拶は交わすものの、それ以上の会話はしたことがないし、相手の名前を尋ねたこともない。マーティンはその事実に今さらながら気付き、愕然とする。

一方、ジャック・マローン捜査官はアン・キャシディ捜査官と一緒にアパート（日本で言う「マンション」？）探しをしていた。アンのお腹はすっかり大きくなっている。（昨シーズンのフィナーレから数ヶ月経ってるので当たり前なんだけど、前回登場した時には全然お腹が出てなかったもんなあ。エピソードを入れ替えた副作用がこんな所に出ている？）

不動産業者が職場から（徒歩で？）僅か10分程の便利な場所を見つけてくれたのだが、そこはかなり古い部屋で、しかも高層なため、アンは生まれて来る赤ん坊の衛生や安全が気になり、「もっと『歴史』の浅い場所が良いわ」と言う。（ジャックが「立地条件」や「価格」といった外的な要素を重視するのに対し、アンが「この部屋で安心して子育てができるかしら？」という内的な視点から考えているという対比が面白い。）


※名言・迷言集

【その1】
Ann Cassidy: (ジャックに) It scares me when you are reasonable.

【その2】
Jack Malone: So I'll see you tonight?
Ann Cassidy: How about we meet at our place?
Jack Malone: Our place?
Ann Cassidy: I called the realtor about the loft. I looked at it again and there aren't any problems that couldn't be fixed.
Jack Malone: Okay, I'll bring the spackle.
※「realtor」というのは不動産業者でも特にNational Association of Realtorsおよび各州のAssociation of Realtorsに属しているメンバーを指す。
※「spackle」というのは登録商標から転じた一般語で、壁の修復に使うセメントのようなもの。