アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Eli Stone 2-03 "Unwritten"

2008年11月18日 | TV: Eli Stone
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2008年10月28日】※イーライは最高裁判所に行くビジョンを見る。ジョーダンの先行きはどうなるのか?

ジョーダン・ウェザービイは法律事務所を一緒に興した仲間であるマーティン・ポズナーとマーシー・クラインに「災害による精神障害のため経営者失格」という訴訟を起こされ、その裁判が間もなく始まろうとしていた。
ジョーダンを弁護するのは、そもそも彼が「倫理に反する顧客を切り捨てる」という新方針を打ち出すキッカケとなったイーライ・ストーン弁護士、そして娘のテイラー・ウェザービイ弁護士だ。
いや、そうなるはずだった。

イーライの兄、ネイトは通常の医師業の他、無料クリニックでボランティアを行っているが、そこに最近来た、リーシー・キムという6歳の少女が鉛中毒を患っており、原因は生まれ育ったアパートの壁の塗料に含まれている鉛だとわかった。
そこで、ネイトはイーライに助けを求める。
しかし、残念ながら、住宅家屋用の塗料に鉛を混入することは1977年以降、禁じられている。
つまり、それ以前に建てられた家屋に住んだために鉛中毒になったと訴えたところで、すでに時効が成立しまっているから勝訴しようがないのである。
イーライは一旦、断る。

ところが、イーライはフランク・チェン先生の針灸技の助けもあって「鉛入り塗料の件で最高裁判所にまで行く」というビジョンと「自分が弁護したらジョーダンは負け、経営陣から外される」というビジョンを前後して見たため、ジョーダンの判件を降り、リーシーを弁護してあげることにする。
ただ、建物が古いだけに、壁は何度も塗り替えられているから、どの業者を訴えたら良いのかわからない...ということで、業界全体を訴えることになる。
また、イーライは「君は可哀相な子どもを放っておけないよね」と、マギー・デッカー弁護士の協力をあおぐのだった。

ちなみに、ネイトが鉛入り塗料の件をイーライに持ち込んだのは実は偶然ではなかった。
亡父が遺したジャーナルに、イーライがこの件を担当すると書かれていたから、ネイトはそれをわざと実現させるよう仕向けたのである。
どうやら、ジャーナルには、イーライがこれから関わることになる全ての裁判の記録が含まれているらしい。

案の定、鉛入り塗料の件は裁判官に「すでに時効。裁判に持ち込む価値なし」と一蹴されそうになる。
イーライはそれでも、ビジョンの中で関連書類を読むことに成功し、「鉛入り塗料に関する警告が壁に明示されていない」という新しい切り口を見出す。
それなら、現在進行形で、時効にはならないということで、裁判官は裁判開始を承認する。

テイラーはイーライの代わりに、キース・ベネット弁護士を引き込む。
黒人のキースは数ヶ月前、他の法律事務所をクビになった際、「人種差別だ」と訴え、ジョーダンに弁護してもらって勝訴しただけでなく、その才能を見込まれて採用されたという経緯がある。
だから、キースにとって、ジョーダンは恩人なのだ。
仮にジョーダンがこの裁判で負ければ、彼を支持する弁護士は全員、クビになってしまう可能性もあるが、キースは他の判件を降りてまで協力してくれる。

塗料業界側は50万ドルの示談金を提示する。
それには「イーライ自身が今後、他の顧客を見つけて同様の訴えを起こしてはならない」という条件も含まれている。
要するに、示談に応じれば、最高裁判所どころか、これでギブアップということになる。
金額もイーライが想定しているスケールからすれば微少なものだが、リーシーの両親のキム夫妻は「それだけあれば、治療には十分過ぎるほどです」と喜ぶ。
マギーもキム夫妻に賛成する。
イーライは結局、押し切られる形で示談を受け入れるしかなかった。
それでは亡父のジャーナルの「予言」は間違っていたのだろうか?

いや、抜け道はあった。他の弁護士に任せるという方法だ。
なにも、イーライ自身が最高裁判所に行く必要はない。
要するに、同様の病気で困っている人たちを救えれば良いのである。
イーライはライバルのジェフ・パウエル弁護士に密かに資料を授ける。

一方、ジョーダンの裁判は難航する。
イーライが法廷で「神様がどうとか」と発言した件が持ち出され、「やはりイーライが弁護しなかったのは正解だった」とわかったのは良いが、ジョーダンの妻エレンや顧客たちの証言から、「ジョーダン不利」という気配が次第に濃厚になる。

ある夜、ジョーダンはキースと杯を交わしながら、1枚の紙ナプキンを見せる。
それは30年前、法律事務所を開く際にマーティンとマーシーとともに書いた誓約書のようなものだ。
きちんとした契約書ではないが、そこに書かれた「経営方針」の趣旨はまさに、今、ジョーダンが行おうとしている経営改革案と同じものである。
その若き日の理想が、いつのまにか、3人が「大人」になるにつれて、全く異なる方向に逸れてしまったのだ。
ただ初心に戻っただけのジョーダンが「おかしい」と言う方こそ、おかしいのではないか?
キースは「このナプキンを法廷で使いましょう」と提案する。

それでもジョーダンは敗け、法律事務所の役員会から外されてしまう。
マーティンとマーシーは「相談役として残ってはどうか?」と持ちかけるが、ジョーダンは辞退する。
もはや、経営方針が自分の理想に反する場所にいても仕方がない。
それよりも、自分の理想を反映できる新たな法律事務所を開いた方が良い。
イーライもジョーダンに着いて行くという。

そこに朗報が舞い込む。
テイラーが法律事務所のビルの権利を確認したところ、ジョーダンが100%所有していることがわかったのだ。
15年前、マーティンが離婚問題を抱え、マーシーには疑惑がかかっていたことがあった。
そこで、各自の資産を守るため、事務所の不動産名義を全てジョーダン個人に移しておいたのだが、その後、名義を戻すのをすっかり忘れていたのである。

要するに、この場所を去らねばならないのはジョーダンではなく、マーティンやマーシーをはじめとする役員たち、そして彼らに従う弁護士たちなのだ。
ジョーダンはニヤリとし、「1週間の猶予をあげよう」と告げる。

その夜、イーライはフランクを訪れる。
ちょうど、屋上でバーベキューをやっているところだった。
今回の件では何度も「ジャーナルを読みたい」という誘惑に負けそうになったイーライだが、そうせずに済んだ。
どうあがいたって、なるようにしかならないとわかったからだ。
イーライはジャーナルを火にくべる。
フランクは「君はこれから、一歩毎に世界を変えて行くんだよ」と言う。
「ジャーナルにそう書いてあったの?」
「どっちでもいいじゃないか。俺はそう信じてるってことだよ」


帰り道、イーライはビジョンを見る。
まさに、最高裁判所での裁判が始まるところだ。
ジェフがいる。
そして、マギーも...。
ん?マギーはこんな所で何をしてるのだろうか?
鉛入り塗料の件はもう彼女には関係ないはずだが...。
よく見ると、マーティンやマーシーもいるではないか。

なんと、マーティンとマーシーの法律事務所は塗料業界側の弁護を請け負っており、マギーがその主任弁護士なのだった。


*今週の一言

Eli: Don't worry. I didn't read it... although I was tempted to make sure George Lucas didn't make any more Star Wars movies.


*音楽

- "California Breezes" by David Vandervelde
- "Bearing Witness" Collective Soul


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