ロンドンのロシア戦では、山口舞選手がライトスタメンに入り、第三セット途中から新鍋理沙選手がコートインしました。日本は第三セットを取ったものの、3-1で負けてしまいました。この試合についても、得点-失点数を計算してみましょう。
第一セット
1回目の前衛2枚ローテ 5得点3失点→+2点
2回目の前衛2枚ローテ 5得点6失点→-1点
2枚替えローテ(0.5ローテで終了) 0得点2失点→-2点で、これが3ローテ続けば-12点
第二セット
前衛2枚ローテ 4得点6失点→-2点
2枚替えローテ(0.5ローテで終了) 0得点6失点→-6点で、これが3ローテ続けば-30点
第三セット
2枚替えなし
第四セット
2枚替えなし
この計算から、2枚替えは第一セットでは-12.5点、第二セットでは-28点もの悪影響を及ぼしたことが分かります。これは大失敗です。第一セットは25-25からの2枚替えで2連続失点しました。2枚替えが直接の敗因となったと言えます。第二セットでは、14-18とリードされてからの2枚替えでしたが、この程度の点差を追い上げるシーンもあったので、第二セットの負けを決定づけたのは2枚替えと言えます。
そもそも、この試合で前衛2枚ローテはピンチだったのでしょうか。前衛2枚ローテの得点-失点数は、第一セットでは+2点と-1点、第二セットでは-2点、第三セットでは+2点、第四セットでは+1点でした。これを平均すると、+0.4点です。つまり、試合全体では前衛2枚ローテでは日本が得点を伸ばしていて、前衛2枚ローテはピンチローテではなくチャンスローテでした。そのチャンスローテに、スパイク効果率がマイナスの狩野舞子選手とセカンドセッターの中道瞳選手を入れてチャンスを潰した、それがこの試合の敗因です。そればかりか、ピンチローテとなった前衛3枚ローテで、井上香織選手を荒木絵里香選手に替えるなど、他にすべき交替がありました。それをしにくかったのは、2枚替えで4枚の交替枠を確保しなければならなかったからでしょう。
勝った第三セットでは、狩野舞子選手は井上香織選手に替えてピンサで入り、第三セットでは狩野舞子選手のナイスサーブとナイスディグで3連続得点がありました。また、第三セットでは2枚替えしなかったためにライト同士の交替も出来ました。2枚替えで入れば試合を壊し、ピンサで入れば勝利に貢献できる、これが狩野舞子選手の真の実力です。
第一セット
1回目の前衛2枚ローテ 5得点3失点→+2点
2回目の前衛2枚ローテ 5得点6失点→-1点
2枚替えローテ(0.5ローテで終了) 0得点2失点→-2点で、これが3ローテ続けば-12点
第二セット
前衛2枚ローテ 4得点6失点→-2点
2枚替えローテ(0.5ローテで終了) 0得点6失点→-6点で、これが3ローテ続けば-30点
第三セット
2枚替えなし
第四セット
2枚替えなし
この計算から、2枚替えは第一セットでは-12.5点、第二セットでは-28点もの悪影響を及ぼしたことが分かります。これは大失敗です。第一セットは25-25からの2枚替えで2連続失点しました。2枚替えが直接の敗因となったと言えます。第二セットでは、14-18とリードされてからの2枚替えでしたが、この程度の点差を追い上げるシーンもあったので、第二セットの負けを決定づけたのは2枚替えと言えます。
そもそも、この試合で前衛2枚ローテはピンチだったのでしょうか。前衛2枚ローテの得点-失点数は、第一セットでは+2点と-1点、第二セットでは-2点、第三セットでは+2点、第四セットでは+1点でした。これを平均すると、+0.4点です。つまり、試合全体では前衛2枚ローテでは日本が得点を伸ばしていて、前衛2枚ローテはピンチローテではなくチャンスローテでした。そのチャンスローテに、スパイク効果率がマイナスの狩野舞子選手とセカンドセッターの中道瞳選手を入れてチャンスを潰した、それがこの試合の敗因です。そればかりか、ピンチローテとなった前衛3枚ローテで、井上香織選手を荒木絵里香選手に替えるなど、他にすべき交替がありました。それをしにくかったのは、2枚替えで4枚の交替枠を確保しなければならなかったからでしょう。
勝った第三セットでは、狩野舞子選手は井上香織選手に替えてピンサで入り、第三セットでは狩野舞子選手のナイスサーブとナイスディグで3連続得点がありました。また、第三セットでは2枚替えしなかったためにライト同士の交替も出来ました。2枚替えで入れば試合を壊し、ピンサで入れば勝利に貢献できる、これが狩野舞子選手の真の実力です。
あと坂下は代表で活躍してたときでさえJTでスタメンじゃなかったですよね
あれがよく分からないのですが
レフトのヨンギョンと対角は守備できるんだからオポ免除で坂下出したらもっと両サイドを生かした攻撃ができたのではと思うんですが…センターも大友、石川とそろっておまけにそれを操るのは竹下ですから
その坂下麻衣子選手ですが、WGP2009ではライトでスーパーエースをしていました。ライトには狩野舞子選手がいて、狩野舞子選手はサーブレシーブも出来ますしブロックも坂下麻衣子選手より高いので、総合力として狩野舞子選手に軍配が上がったのではないでしょうか。ロシア戦などでも、やはり狩野舞子選手が入るだけでチームが回り出したのが分かりました。そしてグラチャン2009直前に狩野舞子選手が怪我をし、坂下麻衣子選手にはチャンスが巡ってきましたが、そのチャンスをモノにしたのは世界で一人しか出来ないライトからの一人時間差を披露した山口舞選手。そのため坂下麻衣子選手はライト争いではなくレフト争いに参戦することになりました。しかし、2010年からは江畑幸子選手が台頭し、江畑幸子選手と山口舞選手の同時起用でブラジルに勝ちましたし、2011年には新鍋理沙選手も台頭しましたから、もう坂下麻衣子選手の入る隙は無くなってしまったのかも知れません。
実はその当時はまだBSが見られなかったので、当時のJTの事情は分からないです。ただ、坂下麻衣子選手はセンターに入らされたりと、チーム事情に翻弄されていた印象もありました。JTではサイドとセンターの掛け持ち、代表ではライトとレフトの掛け持ち、という感じで、逆に不動の○○となるようなポジションを作れなかったのかも知れませんね。
ただ代表でのサーブとアジア相手の決定力は目を見張るものがありましたから、私も是非坂下麻衣子選手のプレーをロンドンで見てみたかったです。センターの経験を生かしてダブルクイックに入ったりも出来るはずでしたから、坂下麻衣子選手が入っても面白いバレーが出来ていたと思います。