公共放送？

Ｑ：　2009年度からの経営計画で、NHKは効率化や商業主義路線が持ち込まれようとしている……

Ａ：　NHKの放送は国民の常識を代弁していると安心して見たり、聞いたりしてきましたが、最近は民放との区別が難しい。それ以上に政府と財界が一体となって国策放送化と公共放送解体を推進する動きが強まっているとも言われています。
　この一年半、安倍元首相によってNHK経営委員長に送り込まれた古森重隆氏のもとで、この流れは推し進められています。自民党の議員によるNHK番組への「偏向」攻撃も激しかった。「中期経営計画」では受信料不払いに対する民事手続きの強化も盛り込まれています。
　放送法は視聴者とNHKとの担互の信頼関係を基礎に視聴者が受信料を払ってNHKを支え、NHKは自主・自立の公共放送機関として視聴者に奉仕し、民主主義に貢献するというのが受信料制度の精神でした。支払義務制が国営化への一歩にならないことを願いたい。
　イギリスの公共放送BBCも政府による「改革」という名の合理化が叫ばれていますが、NHKとの決定的な違いは、BBCが責任を取るのは政府に対してではなく、視聴者であるということ。政府からのクレームは敢然とはねかえしていくところです。

ジジの一言
民放も公共放送の精神から逸脱、スポンサーの言いなりに。視聴者がしっかり見ていかないととんでもないところへ持っていかれるよ。

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