プルサーマル発電

Ｑ：　ＭＯＸ燃料が８月には九州電力の玄海原発3号機、来年一月から四国電力伊方原発3号機、来年夏以降は中部電力浜岡原発4号で燃やされることになっていますが、危険はないのでしょうか…

Ａ：　使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混合したものがＭＯＸ燃料です。ＭＯＸを普通の原発で燃やすのがプルサーマル発電です。原子力発電所で普通燃やされるウラン燃料にはウラン235という燃えやすいウランは4%しか含まれていません。九割以上を占めるウラン238は燃えにくく、一部は、プルトニウムという放射能が極めて強い猛毒の物質に変わります。プルトニウムは核兵器の材料にもなるので、その管理は国際的にきびしい規制の下に置かれています。
　政府は高速増殖炉「もんじゅ」でプルトニウムを燃やすことになっていましたが、事故のためこれから先の見通しは立っていません。このためにＭＯＸを普通の原発で燃やすことにしたのです。プルサーマル発電は原発の危険をさらに増大させます。
　東電が柏崎刈羽原発で予定したプルサーマルは住民投票で反対が過半数を占め実現していません。各地の原発でもプルサーマルの中止や撤回を求める住民運動が高まっています。

ジジの一言
一体、この電力は誰が使っているのだろう。一般国民の使う量など高がしれている。

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