「オレだけはいいけど、オマエらは持つな」
と言う番長アメリカに対し、
「みんなで持たないように、そしてなくしていこうって決めたじゃないか」
と言う核を持たない非核国たち。
核拡散防止条約の定例会は、なにを議題にしようか、
決まらないまま5月2日に開幕しました。
昨日にやっと議題が決まって、3つの分科会が出来るようです。
その後どうなったか覗いてみましょう。
この会議の参国は、
特別待遇の「保有国グループ」と、
核廃絶を柱に考える「非核国のグループ」、
そして今は「非核国グループ」だけれど、
いずれは特別待遇の「核保有国グループ」に入りたい「核願望グループ」に分かれています。
「核願望グループ」が希望通り核を保有するにはこの会を脱会しなければなりません。
実際に「核願望グループ」OBで、核を保有した国は、脱会して会議に参加していません。
北朝鮮もまだ保有していませんが、早々と脱会して保有準備をしています。
特別待遇を受ける「核保有国グループ」も、
かつてのもう一人の番長と言われたロシアが、
核兵器を処理して減らしているのに対して、
今や一人となった現役番長アメリカは、更に高性能の核兵器が欲しくてたまりません。
本当は、
・「保有国グループ」が核兵器をなくすよう努力しているか。
・「非核国グループ」がどれだけ厳しく自国を戒めているか。
・核の平和利用。(本来1番の発展的議題なんですが、実際は1番後回し)
が、本来の目的なのですが、
・「核願望グループ」を思い止まらせて、「非核国グループ」として脱会させない。
・「核願望グループOB会」の保有国も、 会に再入会して「保有国グループ」同様、が核兵器をなくすよう努力する。
などの問題が絡んできています。
さらに「保有国グループ」は自分達を特権階級と思っているので、
後から保有した「核願望グループOB会」など決して認めない態度です。
煩悩というか業(ごう)というか平たく言えば、
幼稚園児の玩具の取り合いレベルの話し合いです。
ただそれが、玩具じゃなくて、核兵器だから始末におえません。
アナン国連事務総長は、
「過去の冷戦時代の時のような、核戦争の心配はなくなったが、
依然核兵器は存在し、その脅威は残っている」
と開会で挨拶しました。そして
「この会議があることによって、多くの国が核兵器開発を思いとどまってくれた」
と会議の意義を必死に強調しています。
エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長は、
「核兵器になる恐れのある、ウラン濃縮やプルトニウムの再処理施設の建設をしばらくやめよう。
そして核をもたない非核地帯というのを創設して、
北朝鮮の国家としての安全を保障すれば、彼らの不安もなくなるだろう」
と少し北朝鮮をかばってあげました。
「核願望グループ」を代表して、
米国などから核疑惑を持たれているイランは、
「イランの原子力開発はあくまで平和利用のためだ
永久に平和的なものであることは保証する」
と反論弁明しました。
「そんなことより、ある核保有国が新たな核兵器を開発しようとしているじゃないか」
と述べ番長アメリカに、
「それってオレのことか。テメェ 、後でぶっ飛ばすぞ」
と睨まれています。
「非核国グループ」のマレーシアが、
「核兵器の廃絶が具体化しないので、95年に決まめた無期限延長というのは、
いつまでも核兵器を保有していても良いと云う意味じゃない」
と述べ、ニュージーランドも
「核兵器の保有国は核軍縮という約束をきちんと果していないじゃないか」
とみんな怒っています。
そんな中で平和利用を強調していたイランは、
10日に欧州3カ国との核問題協議で、
「6月末までにウラン濃縮の前段階に当たる転換作業を再開する」
と「核願望グループ」の本来の願望をのぞかせてしました。
「平和的なものであることは保証」のはずだったのですが。
ロシアのラブロフ外相は、
核拡散防止条約への復帰を前提に、北朝鮮の核の平和利用を認めてあげるべきだ
と親友の北朝鮮を信用して発表しました。
ところが昨日、エルバラダイ事務局長やロシアにかばってもらった北朝鮮が
「8000本の使用済み核燃料棒を取り出す作業に成功した」
と、プルトニウム抽出から核兵器を増産する方針を表明しました。
これに関してアメリカは、
「朝鮮が地下核実験のために掘ったトンネルを埋め戻し、
核実験を見学する観覧スタンドの建設も終わったようだ」
と核実験の準備が進んでいることを確認したようです。
もっとも北朝鮮は2月に「核保有宣言」をしていて、
すでにいくつかの核兵器を持っているという見方もあります。
韓国は5月9日の時点に、
北朝鮮に対する米韓共同軍事作戦で、
「北朝鮮の核施設攻撃も含まれる作戦で、朝鮮半島のことなのに、
アメリカが統制権を持つのはおかしいんじゃないか」
少し亀裂が入ったことを発表しました。
しかし当然アメリカは黙っていないでしょう。
自国は核兵器を保有しても、他国には厳しいのがアメリカです。
核疑惑だけで攻撃されたイラク。
保有を堂々と発表してきた北朝鮮。
戦争になんか、ならないと良いのですが。
と言う番長アメリカに対し、
「みんなで持たないように、そしてなくしていこうって決めたじゃないか」
と言う核を持たない非核国たち。
核拡散防止条約の定例会は、なにを議題にしようか、
決まらないまま5月2日に開幕しました。
昨日にやっと議題が決まって、3つの分科会が出来るようです。
その後どうなったか覗いてみましょう。
この会議の参国は、
特別待遇の「保有国グループ」と、
核廃絶を柱に考える「非核国のグループ」、
そして今は「非核国グループ」だけれど、
いずれは特別待遇の「核保有国グループ」に入りたい「核願望グループ」に分かれています。
「核願望グループ」が希望通り核を保有するにはこの会を脱会しなければなりません。
実際に「核願望グループ」OBで、核を保有した国は、脱会して会議に参加していません。
北朝鮮もまだ保有していませんが、早々と脱会して保有準備をしています。
特別待遇を受ける「核保有国グループ」も、
かつてのもう一人の番長と言われたロシアが、
核兵器を処理して減らしているのに対して、
今や一人となった現役番長アメリカは、更に高性能の核兵器が欲しくてたまりません。
本当は、
・「保有国グループ」が核兵器をなくすよう努力しているか。
・「非核国グループ」がどれだけ厳しく自国を戒めているか。
・核の平和利用。(本来1番の発展的議題なんですが、実際は1番後回し)
が、本来の目的なのですが、
・「核願望グループ」を思い止まらせて、「非核国グループ」として脱会させない。
・「核願望グループOB会」の保有国も、 会に再入会して「保有国グループ」同様、が核兵器をなくすよう努力する。
などの問題が絡んできています。
さらに「保有国グループ」は自分達を特権階級と思っているので、
後から保有した「核願望グループOB会」など決して認めない態度です。
煩悩というか業(ごう)というか平たく言えば、
幼稚園児の玩具の取り合いレベルの話し合いです。
ただそれが、玩具じゃなくて、核兵器だから始末におえません。
アナン国連事務総長は、
「過去の冷戦時代の時のような、核戦争の心配はなくなったが、
依然核兵器は存在し、その脅威は残っている」
と開会で挨拶しました。そして
「この会議があることによって、多くの国が核兵器開発を思いとどまってくれた」
と会議の意義を必死に強調しています。
エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長は、
「核兵器になる恐れのある、ウラン濃縮やプルトニウムの再処理施設の建設をしばらくやめよう。
そして核をもたない非核地帯というのを創設して、
北朝鮮の国家としての安全を保障すれば、彼らの不安もなくなるだろう」
と少し北朝鮮をかばってあげました。
「核願望グループ」を代表して、
米国などから核疑惑を持たれているイランは、
「イランの原子力開発はあくまで平和利用のためだ
永久に平和的なものであることは保証する」
と反論弁明しました。
「そんなことより、ある核保有国が新たな核兵器を開発しようとしているじゃないか」
と述べ番長アメリカに、
「それってオレのことか。テメェ 、後でぶっ飛ばすぞ」
と睨まれています。
「非核国グループ」のマレーシアが、
「核兵器の廃絶が具体化しないので、95年に決まめた無期限延長というのは、
いつまでも核兵器を保有していても良いと云う意味じゃない」
と述べ、ニュージーランドも
「核兵器の保有国は核軍縮という約束をきちんと果していないじゃないか」
とみんな怒っています。
そんな中で平和利用を強調していたイランは、
10日に欧州3カ国との核問題協議で、
「6月末までにウラン濃縮の前段階に当たる転換作業を再開する」
と「核願望グループ」の本来の願望をのぞかせてしました。
「平和的なものであることは保証」のはずだったのですが。
ロシアのラブロフ外相は、
核拡散防止条約への復帰を前提に、北朝鮮の核の平和利用を認めてあげるべきだ
と親友の北朝鮮を信用して発表しました。
ところが昨日、エルバラダイ事務局長やロシアにかばってもらった北朝鮮が
「8000本の使用済み核燃料棒を取り出す作業に成功した」
と、プルトニウム抽出から核兵器を増産する方針を表明しました。
これに関してアメリカは、
「朝鮮が地下核実験のために掘ったトンネルを埋め戻し、
核実験を見学する観覧スタンドの建設も終わったようだ」
と核実験の準備が進んでいることを確認したようです。
もっとも北朝鮮は2月に「核保有宣言」をしていて、
すでにいくつかの核兵器を持っているという見方もあります。
韓国は5月9日の時点に、
北朝鮮に対する米韓共同軍事作戦で、
「北朝鮮の核施設攻撃も含まれる作戦で、朝鮮半島のことなのに、
アメリカが統制権を持つのはおかしいんじゃないか」
少し亀裂が入ったことを発表しました。
しかし当然アメリカは黙っていないでしょう。
自国は核兵器を保有しても、他国には厳しいのがアメリカです。
核疑惑だけで攻撃されたイラク。
保有を堂々と発表してきた北朝鮮。
戦争になんか、ならないと良いのですが。