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地球人観察記

人類誕生から百万年も戦争を繰り返し、自分の惑星を破壊したりと、宇宙の常識では計り知れない知的生命体の地球人を観察します

核拡散防止条約2

2005年05月13日 06時53分30秒 | 国際・国連-関係
「オレだけはいいけど、オマエらは持つな」
と言う番長アメリカに対し、
「みんなで持たないように、そしてなくしていこうって決めたじゃないか」
と言う核を持たない非核国たち。

核拡散防止条約の定例会は、なにを議題にしようか、
決まらないまま5月2日に開幕しました。
昨日にやっと議題が決まって、3つの分科会が出来るようです。
その後どうなったか覗いてみましょう。

この会議の参国は、
特別待遇の「保有国グループ」と、
核廃絶を柱に考える「非核国のグループ」、
そして今は「非核国グループ」だけれど、
いずれは特別待遇の「核保有国グループ」に入りたい「核願望グループ」に分かれています。

「核願望グループ」が希望通り核を保有するにはこの会を脱会しなければなりません。
実際に「核願望グループ」OBで、核を保有した国は、脱会して会議に参加していません。
北朝鮮もまだ保有していませんが、早々と脱会して保有準備をしています。

特別待遇を受ける「核保有国グループ」も、
かつてのもう一人の番長と言われたロシアが、
核兵器を処理して減らしているのに対して、
今や一人となった現役番長アメリカは、更に高性能の核兵器が欲しくてたまりません。

本当は、
・「保有国グループ」が核兵器をなくすよう努力しているか。
・「非核国グループ」がどれだけ厳しく自国を戒めているか。
・核の平和利用。(本来1番の発展的議題なんですが、実際は1番後回し)
が、本来の目的なのですが、
・「核願望グループ」を思い止まらせて、「非核国グループ」として脱会させない。
・「核願望グループOB会」の保有国も、 会に再入会して「保有国グループ」同様、が核兵器をなくすよう努力する。
などの問題が絡んできています。
さらに「保有国グループ」は自分達を特権階級と思っているので、
後から保有した「核願望グループOB会」など決して認めない態度です。

煩悩というか業(ごう)というか平たく言えば、
幼稚園児の玩具の取り合いレベルの話し合いです。
ただそれが、玩具じゃなくて、核兵器だから始末におえません。

アナン国連事務総長は、
「過去の冷戦時代の時のような、核戦争の心配はなくなったが、
依然核兵器は存在し、その脅威は残っている」
と開会で挨拶しました。そして
「この会議があることによって、多くの国が核兵器開発を思いとどまってくれた」
と会議の意義を必死に強調しています。

エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長は、
「核兵器になる恐れのある、ウラン濃縮やプルトニウムの再処理施設の建設をしばらくやめよう。
そして核をもたない非核地帯というのを創設して、
北朝鮮の国家としての安全を保障すれば、彼らの不安もなくなるだろう」
と少し北朝鮮をかばってあげました。

「核願望グループ」を代表して、
米国などから核疑惑を持たれているイランは、
「イランの原子力開発はあくまで平和利用のためだ
永久に平和的なものであることは保証する」
と反論弁明しました。
「そんなことより、ある核保有国が新たな核兵器を開発しようとしているじゃないか」
と述べ番長アメリカに、
「それってオレのことか。テメェ 、後でぶっ飛ばすぞ」
と睨まれています。

「非核国グループ」のマレーシアが、
「核兵器の廃絶が具体化しないので、95年に決まめた無期限延長というのは、
いつまでも核兵器を保有していても良いと云う意味じゃない」
と述べ、ニュージーランドも
「核兵器の保有国は核軍縮という約束をきちんと果していないじゃないか」
とみんな怒っています。

そんな中で平和利用を強調していたイランは、
10日に欧州3カ国との核問題協議で、
「6月末までにウラン濃縮の前段階に当たる転換作業を再開する」
と「核願望グループ」の本来の願望をのぞかせてしました。
「平和的なものであることは保証」のはずだったのですが。

ロシアのラブロフ外相は、
核拡散防止条約への復帰を前提に、北朝鮮の核の平和利用を認めてあげるべきだ
と親友の北朝鮮を信用して発表しました。

ところが昨日、エルバラダイ事務局長やロシアにかばってもらった北朝鮮が
「8000本の使用済み核燃料棒を取り出す作業に成功した」
と、プルトニウム抽出から核兵器を増産する方針を表明しました。
これに関してアメリカは、
「朝鮮が地下核実験のために掘ったトンネルを埋め戻し、
核実験を見学する観覧スタンドの建設も終わったようだ」
と核実験の準備が進んでいることを確認したようです。
もっとも北朝鮮は2月に「核保有宣言」をしていて、
すでにいくつかの核兵器を持っているという見方もあります。

韓国は5月9日の時点に、
北朝鮮に対する米韓共同軍事作戦で、
「北朝鮮の核施設攻撃も含まれる作戦で、朝鮮半島のことなのに、
アメリカが統制権を持つのはおかしいんじゃないか」
少し亀裂が入ったことを発表しました。

しかし当然アメリカは黙っていないでしょう。
自国は核兵器を保有しても、他国には厳しいのがアメリカです。
核疑惑だけで攻撃されたイラク。
保有を堂々と発表してきた北朝鮮。
戦争になんか、ならないと良いのですが。

核拡散防止条約

2005年05月02日 06時39分31秒 | 国際・国連-関係
今日から核拡散防止条約(NPT) 検討会が国連本部で始まります。
たぶん今日の報道は、各社このニュースを扱うでしょうね。
(いつものようにJJは酔っぱらいながら、前日にこの話を書いています)
「報道の自由」を唱える以前に、「報道の義務」ですから。
このイヤミ、外れると良いのですが。

1970年に62ヶ国で発足しました。
『もうすでに(1967年以前に)核兵器を持っていて、
使用した事のある国以外は持ってはいけません。
持っている国も今後は減らして行きましょう。』
と言う条約です。(もうちょっと難しいけれど)
この時の核実験後の保有国とは、ロシア、イギリス、フランス、中国です。
アメリカは実験ではなく、実戦を広島・長崎で行った実績をかわれました。(被爆者の方、失礼)
この仲良し五ヶ国、どこかで聞いたメンバーでしょ。
日本の国連常任理事国入りは、この仲良しメンバーに入れてもらえますかしら。
国名をハッキリさせると見えてきますね。
世界情勢ってどこかで繋がっているから面白いです。

だから今日の新聞紙面のニュースに推薦したんです。

現在の加盟国は4ヶ国を除いた全世界です。
この4ヶ国とは、
「なんでおまえらダケなんだよー」
不満を洩らしてその後に核保有した、インド、パキスタン、イスラエルです。
ン、 一つ 足りないでしょ。
「オレだって持っているもんね」
ツッパッテいる北朝鮮です。
今後も欲しくなったイランなどが脱会する心配があります。

現在の核弾頭の保有数は、アメリカで10.640発です。
どこに向けて置いてあるんでしょうね。
世界中の国々に平均に割り当てると、50発ずつ各国に向いている計算ですね。
世界のどんなに小さな国も、全部入れてです。
日本だったら、ちょうど各都道府県に仲良く1発ずつの配分です。
ロシアの8.600発はどこを狙っているんですかね。
たぶん中国の400発は、全部日本でしょうね。
(「核弾頭の数え方は発じゃないよ」という突っ込みは勘弁してください)

これでもテレビが、今日も「繰り返しニュース」で、
何度も見たような映像を流してお茶を濁していたら、本当に怒りますよ。
今日から始まるから大事なので、27日に終わってしまったら次回開催は5年後です。

丸腰宣言の日本、武装軍隊を持つ各国、そして核保有国。
持てる者の悩みか、アメリカなどはもっと新型核兵器が欲しくなっています。

大学生の頃読んだ、星新一氏のショートの一作です。
読まれた方もあるかと思いますが、
あらましをJJ風にご紹介しましょう。

青く美しい地球に誘い込まれるように、一機の宇宙船がやって来ました。
宇宙人の地球調査船です。
乗員「やっと地球に着きましたね」
船長「うむ、平和な人々ならば是非、友好関係を結びたいな」
乗員「そうでなければ?」
船長「もし宇宙に危害を加えそうなら、今のうちになんとかしなければ」
乗員「大変です!上陸まえの調査で、大量の核兵器を発見しました!」
船長「この異常な数はなんだ!地球に問い合わせてみろ」
地球「いや~、いらっしゃい」
船長「呑気なことを言っている場合ではない。その大量の核兵器は何のためです?」
地球「あ~これですか。各国の戦争のためです」
乗員「好戦民族です。それにしても地球上の戦争のためにしては多すぎます」
地球「えっ本当ですよ」
乗員「自分の地球を何度も吹っとばせる量です!」
船長「宇宙征服を企んでいるな!」
地球「あっ誤解です。これは、これはえ~と」
船長「ミサイル発射!」
一発の核ミサイルが地球に命中しました。
ドーン・ドーン・ドーン
地球上の核兵器の連鎖爆発が起こり、青く美しい地球はなくなりました。

ねっ、現実味があって面白いでしょ。
宇宙人の代わりに、昨日の北朝鮮のようにどこかの国が、一発打てば同じですから。

アジア・アフリカ会議2

2005年04月24日 08時48分49秒 | 国際・国連-関係
今回のアジア・アフリカ会議について、
マスコミは日中の首脳会談ばかり気にしています。
日本は何のために会議に参加しているのでしょうか。

そこで「JJの小劇場」の始まり始まり!

一幕目
家の中でお父さんが何か探している所へ、
お母さんが登場
「おい、出掛けるから少し金をくれ」
「なに言っているんですか。こんなに生活が苦しい時に」
「いいから出せよ」
「そう言っては他人におごってしまうんでしょ」
「そこもこれも男の付き合いだ」
「あっ、だめだってばそのお金。
あしたからのお米代どうするのよー」

二幕目
酒場にて酒をふるまうお父さん
「今日も俺のおごりだから、じゃんじゃん飲めよ」
「よぅ兄弟、いつもすまねぇな」
「おお、心配しないでお前らも飲め」
「兄貴、感謝しているゼ」
「いいってことよ、それより町議会の議員選、頼むぞ」
「あったりめぇよ、ここにいるヤツは全員あんたに入れるゼ」
こうしてみんなは和気藹々と飲みました。
だけどお父さんは向こうのテーブルで、
隣のオヤジが飲んでいる事が気に掛かります。
実は先日ちょっとしたから、隣のオヤジと喧嘩をしてしまいました。
一緒に飲んで仲直りしようかどうしようか、迷っています。

配役の紹介
お父さん----- 小泉首相
お母さん----- 財務省
酒場----- アジア・アフリカ会議
酒場の男達----- 参加国
町議会の議員----- 国連の常任理事国
隣のオヤジ----- 中国
今晩お父さんが持ち出したお金(5年分-1ドル=100円として)
  ----- 250.000.000.000円

昨日お話しましたように、
アジア・アフリカ会議参加国は小さい国や発展途上国が多いんです。
でも有権者の一票は一票です。
小さな国とはいえ、大切な一票を持っています。
苦しい国内事情もかえりみず持ち出したお金ですから、
常任理事国入りに全神経を使わなければなりません。
日本の報道は、日中首脳会談だけ気にしています。
会談がなければ、一面トップのニュースにもなりません。
本来ならば参加120カ国の表を作成してでも、
どの国の了承を取り付けたか把握し報道するのが本当。
これが会議に望む日本の主旨だったハズですけれど。

23日には会議が終わりましたが、
マスコミの関心は夜に行われた、
小泉首相とチンタオ国家主席と会談。
日中関係の関係改善ばかり報じています。

私たちのお金は果たして生きたのか、
参加120ヶ国は常任理事国に賛成してくれたのか、
伝えてくれませんから全然わかりませんね。
会議が終わった後の会談のために行ってたのかな。

まったく困ったマスコミさん達ですね。

アジア・アフリカ会議

2005年04月23日 06時46分57秒 | 国際・国連-関係
まずは「知ったかぶりJJ」の説明からお付き合いを。

アフリカ諸国がそれまでのヨーロッパ植民地体制に反対し、
反植民地主義をうたって独立のきっかけとしたのが、
これが「アジア・アフリカ会議」の起こりです。
JJの生まれた1955年の4月に、
主催国インドネシアの3番目に大きい都市バンドンで初めて開催されましたので、
「バンドン会議」とも言います。
その後アフリカとアジアの協力関係を拡大するための会議となりました。
だから初めはその地域の有色人種だけの会議でした。
この会議は「平和10原則」によって成り立っています。
だからアメリカとソ連の冷戦に巻き込まれない、
非同盟運動の元ともなりました。
今回はJJと同じ50才になった記念大会です。

ここで又、JJのボヤッキー。
どうして日本のニュースって、
「今回の会議に参加したのは日本とアメリカなどで、
日本はこう主張し、最後はこう共同声明して閉会しました。」
ダケなんでしょうねぇ。
会議って参加者がいて、それぞれが意見を言い合って成り立つんでしょ。
日本とアメリカ以外は関係ないみたいです。

今回も、どこの放送局も新聞社も、
そんな細かい事まで報じている所はないようなので、
このブログで紹介したいと思います。
ただし外務省職員でもないJJが、この年で調べるのは面倒なので、
高校生だった時のレポートを丸写しです。
(手抜きでゴメンナサイ)
今回とは異なるけれど目安くらいにはなるでしょ。

「アフガニスタン・ミャンマー・カンボジア・セイロン( 現スリランカ)・
中国・エジプト・エチオペア・インド・インドネシア・イラク・イラン
日本・ヨルダン・ラオス・レバノン・リベリア・リビア・ネパール・ 
パキスタン・フィリピン・サウジアラビア・スーダン・シリア・タイ・
トルコ・ベトナム・イエメン・南アフリカ・ニューギニアなど」
と古いノートに書いてありました。
今回は120ヶ国だそうですから、かなり抜けてますね。
でも参加国の顔ぶれが見えてくると、
会議のイメージもわいてきますでしょ。
だからこう言うことって、JJにはマジですごく気になるんです。
参加国をきちっと載せているニュース・新聞・ホームページ・ブログ等が
あったら是非教えてください。

さて、今話題のお二人のご発言。

日本の小泉首相は、
「かつての植民地支配と侵略について深く反省し、
とくにアジアの皆さんに心からお詫びいたします。
日本は経済大国になっても、軍事大国にはなりません。
どんな問題も平和的に解決していきます。
今後はアジア・アフリカへ津波などの防災・災害の援助、
アフリカへの開発援助に力をいれます。」

中国のチンタオ(胡錦涛)国家主席は、
「この会議の目的『主権尊重や平和共存』が大切です。、
中国もまだまだ発展途上国なので、各国と共に発展していくよう、
外交・協力に努力していきます。」

反日デモについての一連の騒動には触れませんでした。

ところで昨日は80人の国会議員が、
春季の恒例行事として靖国神社の参拝をしました。
この時期の行動として相応しいのかどうか、
皆さんはどう思いますか?

国連の常任理事国2

2005年04月09日 17時30分06秒 | 国際・国連-関係
中国では日本の国連常任理事国入りを反対して、
1万人規模のデモをしています。
JJもおとなしい日本人の一人ですが、
一言モノ申します。

確かに中国は日本に対して、
「歴史問題」「戦争責任」「台湾問題」「尖閣諸島の領有権」など、
数多くの不満を抱えているでしょう。
しかしこられの全ては、中国独自の日本への問題と不満でしょ。

今回は、国連の常任理事国の話ですよね。
以前中国は、
「日本が国連に一番金を出している。
だからと言って常任理事国に相応しいとは限らない」
と発言しました。
これって自分で言ったことになりますよね。
「日本が国連つまり世界の為に一番金を出してくれている」と。
中国が本当に世界のことを考えられる器の国なら、
お人好しの日本に常任理事国のポストを与えて、
世界の為にどんどんお金を出してもらったほうが良いはずです。

なのに中国は独自の( 個人的な)不満を並べ、
自国の利益(中国はすでに常任理事国)を守りたいだけなんです。
本当にセコイ 国ですね。
隣国としてイヤになっちゃいます。

日本では、いろいろな考え方を持つ自由があります。
だから集会やデモもある程度、自由にできます。
中国憲法でもカタチとしては、
『集会やデモ等の自由を保障』しているのですが、
実際には政府の方針に合わないことは一切できません。

私たちはよくテレビで、北朝鮮から中国へ脱北した人達が、
中国公安の取り締まりに怯えながら生活いる映像を見ますね。
友好国の北朝鮮に対しての配慮ですら、これ程厳しいのですから、
自国の政策に反対する者など、 放っておくはずがありません。
デモなど計画の段階ですぐに弾圧され拘束してしまうのが、
今の中国政府のやり方です。
実際、数カ月ほど前の中国で、
集会を予定していたのに、その場所まで来られた人は一人もいなかった、
ということがありました。

それなのに今日は、日本の常任理事国入りを反対して、
1万人!もの規模でデモを行いました。
しかも場所がなんと北京ですよ!
中国政府の意図とシナリオがなければ出来ないことです。
日本の常任理事国入りを反対するのと共に、
日頃の中国共産主義政府へ対する不満を、ここで一気にバクハツさせて、
ガス抜きをさせたいのでしょう。
中国政府はずっと反政府運動を警戒し、
それを「愛国主義教育」として維持するため、
「対日感情」を利用してきましたから。

JJ は「 赤字国債」「年金問題」など数多くの問題を抱えた日本が、
訳も分からないうちに外国へ援助金として、
大切な私たちのお金をあげてしまうことには賛成できません。
しかし日本の「国連常任理事国入り」 の資格は充分あると思います。

「大切な私たちのお金を飲み屋に使って、いつまでも『さすらって』いるな!」
という奥さんの声が聞こえてきましたので、
今日はここまで