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地球人観察記

人類誕生から百万年も戦争を繰り返し、自分の惑星を破壊したりと、宇宙の常識では計り知れない知的生命体の地球人を観察します

自殺防止会議

2005年08月16日 07時29分27秒 | 国際・国連-関係
世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局が、
フィリピンのマニラで、昨日より4日間の予定で、
「自殺防止会議」を行っています。

東欧などでは自殺率の高いので、
こうした自殺防止についての論議が活発でしたが、
貧困問題や感染症対策に悩む、アジアでの開催は初めてだそうです。
この地域でも自殺防止対策が、
共通の社会問題となってきているんだそうです。

それでは2004年9月にWHOが調べた、
世界99カ国の自殺率をみてみましょう。
人数は10万人中の自殺率です。

北欧が多くて一番はリトアニアで44.7人です。
2番が38.7人でロシアとなります。
さらにウクライナ、ハンガリーなど続きます。

それでは、ここからは今回の西太平洋地域事務局が担当する、
日本や中国などの東アジア、東南アジア、
オーストラリアなどのオセアニア地域を特にみてみましょう。

我が日本は21.6人で10位に入りました。
お隣の韓国は14.5人で24位です。
もう一つのお隣の中国は13.9人で27位。
中国の一部、香港も13.2人で31位。

オーストラリアは12.7人で33位。
ニュージーランドは11.9人で38位。
シンガポールは9.2人で49位。

タイは4.0人で71位。
フィリピン2.1人で83位でした。

気付かれましたか?
国が近くの地域は、同じようなところでランクされています。

しかも面白い(失礼)ことに、
北から南へいくほど自殺率が下がっていますね。
やはり暖かい国はのんびりしていて、
自殺者も減っているのでしょう。

「貧困や感染症に悩むアジア」のはずですが、
この統計上ではタイもフィリピンも、
そんなに心配してもらわなくてもよさそうです。
今回の「自殺防止会議」の対象国で一番になった、
自分の国の心配をすることにしましょう。

日本は欧米先進国とだけ比較すると、世界1の自殺率となります。
日本の自殺率の高さについては、WHOは
「日本では自殺が文化の一部になっている。
(サムライのハラキリみたい?)
原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、
自殺をする事によって、
自身の名誉を守ったり責任を取るといった考え方だ」
やっぱりサムライのDNAが関係しているようですね。

隣の中国の理由は、
「農村での自殺率が都市の3倍になる。
その農村の自殺者のうち半分以上が女性。
一人っ子政策で女の子を生んでしまった女性は尊重されなくなったといわれる。
合わせて結婚後の夫婦関係や嫁姑問題などから、
安易に自殺を選ぶ人が後を絶たない。
防止策の一つは農薬の徹底管理だ」
と日本とは全然ちがう分析になりました。

日本の自殺者は男性の方が多くて、
そのため平均寿命も縮めたと言われていますね。
そこで同じ世界保健機関の統計で、
男女別の日本の順位もみてみました。
男性は36.5で11位です。
女性は14.1人で4位でした。

確かに日本では男性と比べて女性は、
約3分の1ですが世界ランクでは、
男性より遥かに高いところにあります。

同じ自殺率でも世界精神医学会(WPA)の推計によれば、
実質自殺率では日本が世界で1位だそうです。

広島平和記念式典と6カ国協議

2005年08月06日 17時38分54秒 | 国際・国連-関係
せめて今日くらいは、
「きょうの日本は会議に参加する気分じゃないから」
って6カ国協議をボイコットしてほしいです。

ご承知の通り60年前のきょう、
広島に原爆を投下されたました。
この原爆で約250,000人の方が亡くなっています。

広島市の平和記念公園でおこなわれた平和記念式典には、
約約55,000人の人が参列したそうです。
式典で出された声明は、
「人類は広島と長崎の惨劇を思い出すことで、
核を増やさないこと、および核を減らすこと、
この重要性を再認識してほしい。
そして広島と長崎の過ちを繰り返さない唯一の道は、
地球上の全ての核兵器を廃絶することだ!」
と核拡散防止条約の求めるところと同じことでした。
(このブログの5月2日「核拡散防止条約」、
5月13日「核拡散防止条約2」をご参照ください)

駐日大使など海外の政府代表の参列は、
過去最多の32カ国となり、
各国の核兵器廃絶に対する関心の強さを感じます。
外国人には、日本の「トーキョー」は知っていても、
他の都市名を知らない人が沢山います。
そんな人々でも「ヒロシマ」「ナガサキ」は知っていたりして、
地球上で唯一核爆弾を落とされた都市だと理解しています。

今度の火曜9日には、長崎にも落とされます。
さらに約120,000人の方が原爆で亡くなることになります。
この死没者数は広島も長崎も身元がわかった人の人数で、
身元のわからない遺体や、
身元不明者の数は入っていません。
もっとも遺体の数と云ったって、
熱で溶けて混ざり合ったりしていますから、
遺体数すらはっきりとはわかりません。

平和記念式典に出席した小泉首相は、
「日本は国際社会の先頭に立ち、
核軍縮・核不拡散の取り組みを推し進め、
核兵器廃絶に全力で取り組んでいきます」
と挨拶しました。
これは平和記念式典の声明とも、
核拡散防止条約とも異口同音、まったく同じです。
これを口先だけではなく、
『日本の真の姿』として示してほしいのです。

さて6カ国協議って、なにをやっているのでしょう?
目的は北朝鮮の核放棄です。
北朝鮮は、
「アメリカが攻めてこないって約束するなら、核兵器は諦めるよ。
でも平和利用で核を使用するのは良いだろう」
と言っていますが、ほかの国は、
「信用できないから、それもダメ!」
と言ってなかなかまとまりません。

その6カ国協議のメンバーを見てみましょう。
ついでだから持っている核弾頭の数も出してみましょう。

アメリカ・・・・・・・ 10.700持っています。更に開発中です。
ロシア・・・・・・・・  8.600持っています
中国・・・・・・・・・   400持っています

北朝鮮・・・・・・・・  数発持っているらしいです

韓国・・・・・・・・・   持っていません

日本・・・・・・・・・   本日式典のあった地球上唯一の被爆国です。

北朝鮮の核放棄はわかりますが、
日本の立場、今日の話とは180度ちがっていませんか。
何百・何千・万持っている国には、何も言わず仕舞いです。
しかも協議が始まる前に、
「北朝鮮に参加各国の核軍縮・核不拡散を言わせないように」
と打ち合わせをした会議に日本が参加しています。
おまけに日本は、
「核の話題がホケるから、拉致の話題なんか出すなよ!」
と注意なんかされています。

その6カ国協議も、北朝鮮が「うん」と言わないために、
今日で終わるかもしれません。
日本は何しに行ったのでしょう?

核拡散防止条約の協議でも活躍した、
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が 、
広島への原爆投下された今日にあわせて、
「核兵器全廃に向けて世界が一致して努力していこう」
と声明を出しました。

さて日本は小泉首相の言う通り、
国際社会の先頭に立つことができるのでしょうか。

常任理事国の核戦争

2005年07月15日 22時31分12秒 | 国際・国連-関係
もし地球が200人の村だったら・・・

常任理事国というバッジを付けて、
核兵器という拳銃を持った保安官が5人います。
地球村では保安官以外の人は誰も拳銃(核兵器)を、
持ってはいけないことになっています。

核拡散防止条約という村の会議では、
保安官たちは皆に、
「オレたち以外は拳銃を持つな!」
と徹底しようとしていました。
保安官以外の人々は、
「それなら誰も持たない平和な村にしようよ」
と提案していますが、
保安官たちは腰の拳銃に手を掛けて、ジロっと睨みますから、
それで会議は終わってしまいました。
そうなんですね。
この200人の村は、5人の保安官に牛耳られています。
村では5人に逆らうことは許されないんですね。
しかもこの5人の保安官、本当は仲が悪いから困るんです。

イギリスからの報告で、
14日の北京での外国人記者会見の話です。

中国の国防大学防務学院長で、
駐在武官として海外外交の経験者でもある、
中国人民解放軍の朱少将は、
「私達がいつも『一つの中国』って言っているのに、
台湾との関係についてアメリカがゴチャゴチャ言って、
それで中国を攻撃してくるようなことになれば、
我が中国はすぐにアメリカに対して核兵器を使用しちゃいますよ」
って発言しました。

保安官の一人なのですから、
中国の少将の発言は強気です。
アメリカの核弾頭の射程範囲を考えて、
「まぁ、個人的な見解だけども、
もし中国・アメリカの両国で核攻撃の応酬になったら、
中国は西安より東の都市をすべて犠牲にする覚悟ですね。
その上で我々はさらに核兵器で応戦を続けますよ」
と語っています。
拳銃を持たない一村民の日本は、
頭の上を行き交う拳銃の銃弾(核爆弾)に、
どう対処したら良いのでしょう。

この発言をした朱少将は中国でもタカ派で 、
中国としてのは公式発表では、
「アメリカよりも先に核を使用をしない」
と表明しています。
一村民の日本としては、こんなに有り難いことはありませんね。
しばらくは命が延びたように思います。

さらに台湾について朱少将は、
「あれは中国の安全という面で癌ですよ。
ちょっと治療が必要ですけれどもね。
中国は今は世界のどの国も攻撃する気はないし、
アメリカに軍事力で挑戦するつもりもありません」
と言ってくれました。
隣の家に住む日本も、しばらくは安全そうなのでホッとしました。

その日本は拳銃を持っていませんが、
保安官として立候補しています。
村を牛耳る5人の保安官は、どう思うのでしょう。
そして地球村の200人の村民はどう判断するのでしょう・・・

料理のまずい国はダメ?

2005年07月06日 06時53分51秒 | 国際・国連-関係
今日は面白いニュースを見つけました。
イギリスってどうしてか、料理が美味しくありません。
どんなお店に入っても期待外れです。
それは駐在員の家族や、滞在者にとっては当り前化したことです。

さて6日に始まる主要国首脳会議を前に、
ロシアのカリーニングラードで3日、
フランスのシラク大統領とロシアのプーチン大統領、
そしてドイツのシュレーダー首相が会談しました。
その席でアメリカとイギリスを皮肉る冗談を言い合って喜んでいます。

それはシラク大統領が、
「料理の不味いような国の国民って、やっぱり信用できないよね」
と言ったことに始まります。
「あそこの国(イギリス)は、
フィンランドに次いで料理がまずいんじゃない?」
これに対して、面白がったプーチン大統領が、
「じゃあ、ハンバーガーくらいならどう?」
と振ってみると、シラク大統領は、
「いやいやハンバーガーなんて、それこそ全く駄目だよー!」
と答えています。

さらに調子づいたシラク大統領は、
「イギリスがEU(欧州連合)の農業問題で、
本当に影響を与えてくれたのはBSE(牛海綿状脳症)の感染くらいだけだよ」
なんて言っちゃっています。

今日の朝、小泉首相も羽田空港から、
この主要国首脳会議のためイギリス・グレンイーグルズへ出発します。
2分しかかっているこの会議での小泉さんの予定は、
イギリスのブレア首相とロシアのプーチン大統領との会談です。
他国に負けずに、少しはユニークな変化球でも投げてきてください。

さて本国、我が日本では郵政民営化が衆議院で可決されました。
我慢してJJ のブログでは触れません。
それはこのブログのポリシーですから

国連の常任理事国3

2005年05月15日 08時10分23秒 | 国際・国連-関係
国連の常任理事国に日本が名乗りをあげてから、
その後どうなっているのでしょう。

日本がなることに反対していた中国と韓国ですが、
中国は先週アメリカに、
「まっ、そう言わずに日本に賛成してあげてよ」
とクギを差されてだいぶトーンが下がりました。
友人の北朝鮮とのことで6ヵ国会議も控えているので、
少しだけ遠慮しているって感じですね。
しかしJJには、中国はちがうことを狙っているように思えてなりません。
いつも話を躊躇してとまう東シナ海のことです。

韓国は相変わらず反対!反対と元気でいます。
9日に常任理事国入りを目指す日本・ドイツ・インド・ブラジルのグループと、
この4ヶ国にそれぞれ反対するパキスタン・メキシコ・スペイン・韓国のグループが、
国連で理解し合おうと会談を合同でおこないましたが、
なんだかタッグマッチみたいですね。
インドVSパキスタン   ・・・・・最近は少しは仲良くなって、カシミール地方とかの話が進んでいるのかと思っていました。
ドイツVSスペイン   ・・・・・大戦以来、仲が悪かったんですね。
ブラジルVSメキシコ   ・・・・・うっ、どっちの国の人か見分けが付かない。
日本VS韓国   ・・・・・たしか今年は「友好年」?「絶交年」?どっちでしたっけ。
こうして見ると世界って意外と仲悪いんですね。
核拡散防止条約もしっかりやってもらわないと恐いです。
結局この時も各国がそれぞれが言いたいことを言っただけ、
物別れに終わってしまいました。

3月に出されたアナン国連事務総長からの宿題に、
「2015年までに先進国のODA(政府開発援助)を、
その国のGNP(国民総生産)の0.7%まで引き上げてよ」
というのがありました。
一緒に常任理事国入りを目指していたドイツは、
「ガッテン!お安いご用だ」
なんてすぐに安請け合いをしてしまったので、
日本としても大変で、あわてちゃいます。

日本では外務省がヤキモキして、首相にせっつきました。
小泉首相がいつものように、
「まっ、それぞれがそれぞれに一生懸命やっているんですから。
それぞれの立場で最良の答えを出してくれるでしょう」
とかなんとか言ったのでしょう、
「アジア・アフリカ会議の時みたいに、また金使うのかよ」
と財務省がまた頭を抱えています。
「タガログ語を話す国」の家族から、送金を迫られているJJみたい。
痛いほど、気持ちがわかります。
常任理事国入りの為には、各国から支持をもらいたい外務省と、
苦しい日本の家計を預る財務省、それぞれに大変ですね。

それなのに、国連総会のピン議長は
「今、日本はたしかにちょっと苦しいかもしれないけれど、
長い目で見れば、チョロイもんでしょう」
と、かなり持ち上げてくれます。
「アフリカの途上国への増額の援助といい、
国連への貢献といい、日本の活動は常任理事国入りは当然だ!」
なんてアオルから、ますます日本の外務省も頑張ちゃいます。
実際、アフリカ地域の票は確保したでしょう。

ロシアの対独戦勝60周年記念式典では、
皮肉にもかつてのロシアの敵国、日本とドイツが首脳会談をして、
「これから、同じ常任理事国入りを目指している、
日本・ドイツ・インド・ブラジルでつるんで、G4(4ヶ国グループ)っていうチーム作ろうぜ」
と相談しました。

そして二日ほど前にG4は、
「なにもオレたちだけじゃなくて、なりたいヤツはなればイイじゃん」
「常任理事国を6ヶ国、非常任理事国を4ヶ国ずつ増やせば、
ほかのヤツだってそれだけなれるでしょ」
というアイデアを出しました。

ところが問題なのは日本の味方、アメリカです。
他国と比べて極端に短い歴史の中でも、その大部分を人種差別の経験を持つこの国は、
核拡散防止条約の核兵器もそうですが、
他国が自分と同じような特権を持つことを好みません。
今までの付き合いで日本にはOKしたものの、
誰でもよいというわけではありません。

そんなこんなの中、13日にはフィンランドも
「今、国連は全般にわたって大きな改革が必要です。
そのためにも日本が常任理事国となることを支持します」
と伝えてきてくれました。

天皇がご訪問されたアイルランドとノルウェーも、
JJの感じでは日本を支持してくれると思います。

「管さんも外国へ行って1票くらい、取りまとめて来いよ」

いや、JJが言ったのではありません。
インターネットの混線です。