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地球人観察記

人類誕生から百万年も戦争を繰り返し、自分の惑星を破壊したりと、宇宙の常識では計り知れない知的生命体の地球人を観察します

国連の常任理事国4

2005年10月12日 06時49分04秒 | 国際・国連-関係
以前よりアメリカは、
日本の常任理事国入りは強く支持していますが、
安保理拡大には消極的な姿勢を今なお崩していません。

アメリカが国連安全保障理事会改革で、
日本がドイツ・インド・ブラジルの4カ国(G4)と共に、
新たに常任理事国に加わわる案に、
徹底して反対したこと改めて明確にしました。

今の常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5カ国ですが、
アメリカの立場としては、
「1945年の第二次世界大戦終戦時の国連常任理事国が、
そのままであって良い筈がありません。
2005年の今現在の状況を反映した組織を作るべきです」
と改革には前向きの姿勢を示しています。

その上でアメリカのジョン・ボルトン国連大使は、
アメリカ下院の国際関係委員会で、
「アメリカは一貫して、日本が国連常任理事国になることを支持しています」
と、まずは日本を優先して常任理事国にする、アメリカの政策を鮮明にしています。

これは以前のアメリカの、
「国連常任理事国の追加は、
日本とプラスして、どこか開発途上国一国だけ」
という案だったのに対して、
「まず日本だけね」
という政策に変えていることを指しています。

このような声を聞きながらも、義理人情に厚い日本は、
一緒に常任理事国を目指したドイツ・インド・ブラジルを見捨てることなく、
G4と共に常任理事国になることを推進してきました。

ボルトン国連大使はそんな日本に、
「日本はG4案が通るよう熱心に頑張りました。
しかしそれではアフリカ諸国などの反対もあって、
国連総会の3分の2の支持は得られません。
アメリカは日本を新たな常任理事国にするため、
日本にだけ集中して作業を進めていきます。
だから日本もG4案はもう過去のものと思ってください」
と述べています。

そしてついに日本も、
国連安全保障理事会常任理事国入り実現に向け、
G4の協調体制から米国との連携重視へと、
根本的な政策転換する方針を固めました。

近く大島国連大使がボルトン米国連大使と協議します。
来月の日米首脳会談でも、
小泉首相がブッシュ大統領にこの件で、
協力を求める方針だそうです。

昨日に引き続いて、
どうも9月8日の「夢見るおやじ」に似てきました。

鳥インフルエンザの脅威

2005年10月01日 05時35分10秒 | 国際・国連-関係
一昨日の記事で怖い話を見つけました。
国連が鳥インフルエンザで、
1億5000万人もの人が死亡する!
そんな可能性があると発表しました。

そしてアナン事務総長からの依頼で、
世界保健機関(WHO)のナバロ博士が、
鳥インフルエンザ流行の沈静化する、
陣頭指揮をとるようにです。

このナバロ博士によると、
鳥インフルエンザのH5N1型というウイルスによって、
人同士の感染の可能性が高いそうです。

人から人への感染が起きた場合に、
少なくて500万人、
多いと1億5000万人が死亡する推測をしています。

日本人の人口以上の人が、
死亡するのですから、
大変なことですね。

まだ細かなことはわかりませんが、
しばらくは注意を怠れない話題でした。

国連分担金

2005年09月30日 08時10分02秒 | 国際・国連-関係
人の後に隠れてニコニコしているだけで、
「お金は出しても口は出さなかった日本」が、
最近、ちょっと強くなってきて嬉しく思います。

前回の国連常任理事国入りのチャンスを逃して、
日本の町村外相は国連総会の一般討論演説で、
「国連加盟国の地位と責任がそのまま、
正しい各国の分担率になるよう、
日本は最大限の努力を行ないますよ」
と言っていつまでもニコニコ笑ってばかりの日本ではないことをアピールしました。

常識的に「地位と責任」はそんなものなんです。
例えばある会社で問題が起きたとして、
記者会見で社長が、
「ボクは社長といったって責任は持ちきれませんよ。
もしなんでしたら、課長か係長あたりに責任をとせますから、
これで問題解決としてくださいな」
なんて言っても認められないですよね。
最高責任者だから、社長というポストを与えて、
高額な給料を支払っているんです。

また話がそれてしまいました。

以前、日本の常任理事国入りを反対する中国は、
「いくら国連にお金を入れているからといって、
悪い国(日本のこと)を常任理事国にしてはいけない!」
と一見、筋の通っているようで、
しかしよく考えてみると、
訳のわからないことを言ってその理由にしていました。

その分担率ですが、
ニューヨークに国連本部を置くアメリカが22%、
その次に日本で、19.5%は世界中の国で2番目です。

常任理事国という世界の「地位」にいるのに、
アメリカ以外の常任理事国の分担率は、
イギリス・フランス・ロシア・中国の4カ国を合計しても、
15.3%と日本一国にかないません。

たぶん核兵器保有国という「地位」もあるので、
それを維持したり開発するのに、
そっちにお金が行っちゃうんでしょうね。
だから平和利用の国連分担金は、
中国の言う「悪い国」に任せておこうと思っているのでしょうか。

日本の外務省も来年の春からの、
国連分担金の分担率交渉で、
日本の負担軽減を強く求めていく方針です。

この強い意志を後押しするかのように、
昨日のアメリカ下院外交委員会の公聴会で、
ボルトン国連大使は日本の常任理事国入りを、
改めて支持の表明をしています。

やはり国連分担金の約2割を、
日本が負担しているというのが、
その貢献度が支持の理由だそうです。

「もし日本が常任理入りできないというのなら、
各国の国連分担金の負担を、
見直す必要が出てくるでしょう。
だからアメリカはなんとか日本を、
常任理事国入りさせる方法を考えているんです」
と述べて日本を強く押しました。

この件で日本が強く出ると、
各国から批判が出るのではという、
心配もあるようですが、
そんな「気配りばかり」の日本から、
これを機会に脱皮したほうが良いと思います。

先進7か国会議(G7)

2005年09月23日 09時28分29秒 | 国際・国連-関係
今日から、といっても日本時間では明日の未明から、
先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。
今回の主なテーマには、
中国の人民元の見直し・引き上げがあります。

20年前の1985年には、
高度成長を続ける日本の円が問題に上がっています。
そしてニューヨークのプラザホテルで秘密裏のように、
「プラザ合意」おこなわれました。

結果、当時1ドル240円だった円相場を、
2年後の1987年には1ドル120円に引き上げさせられました。
そのおかげでアメリカは1990年、
経常赤字を解消できました。

余談ですがこの合意の会場となった、
「由緒ある」プラザホテルの保存問題が、
昨年アメリカで起きていましたね。

さて今回のG7では、
最近、経済成長がめざましい中国が、
人民元の大幅切り上げを求められるようです。
ことの発端はアメリカの貿易赤字にあって、
その4分の1を対中赤字が占めているからです。
今は日本でなく中国経済がアメリカに不都合なのでしょう。

もちろん公にはアメリカのため!なんて言えませんから、
世界経済の協調ためには不可欠という、
もっともらしい理由が用意されています。

たしかに今、アメリカがこけたら、
世界不況に見回れるかもしれませんが、
「先ずアメリカありき」という態度がカチッときます。
なんでも主導権を握った特権階級のアメリカ、
みたいなブッシュ大統領の言葉と重なるからです。

そんな中国にはご褒美として、
「近々いくつかの国をG7の正式メンバーとして迎え入れるべきだ」
という見返りの飴も用意しています。

世界地図と地球儀

2005年08月23日 06時51分29秒 | 国際・国連-関係
我が家ではJJのたっての希望で、
居間に世界地図と日本地図が、
並んべて貼ってあります。

もう10年ほど使っていますが、
世界地図や日本地図はなかなか売れないらしくて、
買ったときは本屋さんでホコリにかぶっていました。

そんな地図ですが、
テレビなどで知らない地名が出てくると、
どこにあるのか探すのに、とても重宝しています。
奥さんは国内が好きなのですが、
JJは海外の方が好きなので、
もっぱら世界地図にお世話になっています。

ところで頭では解かっているんですが、
世界地図だと国々の大きさで、
見た目の錯覚を起こしてしまいます。

例えば北欧のノルウェー・フィンランド・スウェーデンを、
世界地図で見ると、日本よりかなり大きな国土に見えますが、
実際には日本の本州だけでも勝負できるかな?っていう国もありますよね。

どうしても球体の地球を、
平面で平らに描くのは無理があります。
だから細かい地名だけ世界地図で調べて、
大まかな部分では地球儀を利用してしまいます。
だってそうすると距離感がとてもよくわかります。

それと地球にとって太平洋は、
一番大きな海なのですが、
その太平洋を真ん中に持ってきた、
日本を中心にした世界地図には無理があります。
世界の国々から見れば、
どうみても日本は「東の果ての国」になるはずです。

アメリカと冷戦を戦ったロシアも、
世界地図で見れば日本の太刀打ちできない大国ですが、
地球儀で見ると、
「あれー、この程度なんだぁ」
と思うくらいの大きさです。

だから、これからの若い方には是非、
世界地図の感覚で世界を見ないで、
地球儀の感覚で世界を見て欲しいと思うJJです。