自燈明・法燈明の考察

これが広宣流布の進む社会なのか?

 最近、自分の中には忸怩たる思いが溜まってしまいます。

 能登半島は年初に大震災に見舞われてしまい、大きな被害を受けました。そして先月には線状降水帯に見舞われ、かつてない大水害に見舞われてしまいました。震災で立ち上がろうとした人達に、今度は大水害が襲ったのです。これでは被災地の能登の人々は正直立ち直る事は困難でしょう。

 この能登に対して財務省官僚は、少子化で復興しても意味が無いと言い切り、震災後に放置していましたが、その挙句に今回の災害です。

 国家とは国民を守り、助ける存在ではないかと思うのですが、いまの霞が関官僚の中には、お財布勘定ばかりが先にたって、国民に対する政策は二の次、三の次なんでしょうか。

 また政治家にしても、総裁選挙や代表選挙を控えて、相次いで大物議員が被災地を訪問してはいましたが、石破新総理が衆議院解散を言い出した事から、被災地への災害支援以前に、それぞれの国会議員は衆議院選挙の「お祭り」に動き出していて、この日本国内の悲惨な現状の事に見向きもしていないようです。

 私はれいわ新選組という政党は支持していません。しかし今回の国会で大石議員の起こした行動は理解できます。日本国内でこれだけの災害が発生し、そこに住んでいる人達は度重なる災害で打ちのめされているにも関わらず、被災地に何も手立てを講じず政治家たちが選挙に現を抜かしている状況というのはまともな社会なのでしょうか?

 このブログで度々書きましたが、私は若い頃、創価学会の青年部で活動をしていました。

 創価学会では「広宣流布」と言っていますが、創価学会の教勢拡大していけば、日本の国内は安寧な社会となり、世界も平和になって行くと教えられて来ました。まあ、それをマトモに信じてしまったのは、私が「蒼かった」という事なんでしょう。

 でもですね、やはりこの日本国内の現状や、世界に眼を向けた時、やはり忸怩たる思いに駆られてしまう訳なんです。

 創価学会では先月中ごろから「衆議院解散・総選挙」へ向けた動きが始まっていました。そして今は、創価学会の組織の中では「内票会議」「地区部長会」「支部長会」「活動者会」と銘打っては会員を集め、末端幹部は会員に友人台帳を作らせ、公明党の集票集めの準備に興じています。そして公明党の票と連動して、自民党の集票活動も行います。

 私は先日、創価学会の活動家に問いました。「今の日本の政治問題で起きている事を知ってるか?」「世界で起きている状況を知っているのか?」

 回答は「ノー(NO)」でした。彼らは単に上の幹部の打ち出しに従い、この選挙活動が「広宣流布の戦い」だと信じ、そこに功徳(御利益)があると考えている様で、その投票の先、日本の政治がどの様に動くのかについては、ほとんど関心が無いようです。

 少なくとも私が若い頃には、自分なりに考えて、公明党を自分の意見で支持していた事もありましたが、今ではそんな考える活動家たちは、創価学会の活動を辞めてしまっている人が多く、残っているのはただの「選挙信心」の活動家幹部が大半になってしまっている様です。

 この公明党が日本国内で、いまだ600万票を持っています。

 600万票が日本の国内事情を理解して、日本社会を良くするために動けば、それなりに社会は変革する事も出来るでしょう。実質、活動家と言われる人は200万~300万人と言ったところでしょうが、それだけの人が社会の事を真剣に捉える事が出来れば、これはこれで一大勢力にもなり得たかもしれません。

 しかしいま創価学会で活動している、末端組織の活動家や幹部達は、宗教という「悪酒」で思考が眠らされてしまい、そんな言葉なんて微塵も届かないのです。だから自民党議員から「集票マシン」と言われても、怒りもせずに自民党を支援しています。そして自民党政治を「下駄の雪」の如く支えていき、結果、自分達の生活が苦しくなっても「宿命転換なんだ」と信じてそんな投票行動を何年も続けているのです。

 「広宣流布」というのは法華経にある言葉で、この言葉の意義を真剣に学ぶ事が出来れば、今自分達が行っている行動が如何に法華経の精神とかけ離れているか判る筈なんですが、そんな事は創価学会の中では誰も教えませんし、活動家も求めても居ません。

 本当はもう創価学会の事なんて書きたくもないのですが、この私の中にある忸怩たる思いを吐き出すべく、今回は記事にしてみました。


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