ブラショフの秋は短い。10月下旬から11月中旬くらいにかけて葉が色づく。黄色が主体だが、蔦の紅いろは石造りの建物に映えて見ごたえがある。日本人である自然院は、移りゆく木の葉の色に見入ったりするが、ヨーロッパ人で紅葉に足を止める人はあまり見かけない。








ツンパ山と紅葉
日本の山は文字通り紅葉が多いが、欧州の山はほとんど黄色一色である。しかも葉が大きく、ドサッドサッと落ちて風情があるとは言い難い。それでも色が変わってくると、いよいよ近づく冬が訪れが予感される。






公園
ブラショフの秋は、小春日和になったかと思うと突然厚手のコートが要る冬になったりを繰り返しながら、冬に近づいてゆく。公園の人たちは、残り少ない暖かい日差しを愛しむように、それぞれ楽しむ。



秋の主役の一つは、やはりブドウ。ルーマニアのブドウは美味い。そしてワインも安くて美味い。ワインの醸造実演をしていました。




先ずは、ブドウの実をスクリューで切断し、樽に入れてかき混ぜます。それを赤いタンクにいれて熟成させるとワインになります。途中段階のジュースはムストと呼ばれ、写真のように量り売りで売られています。(1リットルあたり150円くらい。)
ワインになるまで待てない人(実は自然院もその一人)は、そのまま飲んでしまいますが、これが実に美味い。
ルーマニア料理は豚肉が中心。日本で豚嫌いの人でもルーマニアへ来ると好きになるというくらい、こちらの豚肉は柔らかくて美味しいですよ。
トルコとの攻防に明け暮れた中世の頃、イスラム教徒であるトルコ人は豚を食わないので、東欧人にとって豚は無競合で獲得できる貴重な食材であった。そのため豚肉料理が発達し、現在に至っているとの説があります。



写真は上から、ソーセージ専門の屋台。豚のマスコット。豚の姿焼。
カボチャも主役です。欧州やアメリカのハローインでもカボチャは重要な役割を果たしますね。日本のカボチャよりずっと大きいです。味は・・・・残念ながら、大味です。日本人には。


日本へ一時帰国しました。帰国準備やらでバタバタしていて、ブログを暫くご無沙汰していました。来年1月中旬にはルーマニアへ復帰する予定です。本ブログ読者およびルーマニア・ファンへのお知らせです。
1.ルーマニアを語る会
自然院とルーマニアからの女子大生が最新のル-マニア事情について報告会を行います。
12月23日(土)7時
武蔵境駅前スイングビル11階レインボーサロン
2.ルーマニア紹介TV放映
最新のルーマニアについての現地ロケです。当センターの現地職員や日本語教師の活躍も紹介される予定です。 (自然院が登場するかどうかは微妙)
12月30日(土)BS朝日「遠くて近い友好国ルーマニア(仮題)」
是非見てください。
7月から一時帰国で日本で書道やら仕舞やら研修に専念していましたが、
本日からブラショフへ復帰。
秋期日本語教室の開幕に向けての準備が始まりました。
2006年6月。ルーマニア第2の都市ブラショフ市への駐在が決まってしまった。これまでも仕事で訪問した国は50カ国を超え、海外生活へのアレルギーは殆ど無い。しかし今度は少し勝手が違う。というのは、これまではビジネスのための出張・駐在だったが、今回はビジネス抜き。国際親善と文化交流が目的である。「柄にも無く」と言われそうだが、実はビジネスマン時代も、いずれはビジネス抜きの仕事をしてみたいという漠然とした気持ちはあった。それが、還暦を目前にして急遽実現してしまった。 実は、私が住むM市は10余年前からブラショフ市と友好関係があり、市民レベルの交流促進のため現地に日本語教育や日本文化紹介の拠点として交流センターを運営し、所長と日本語教師を派遣して来た。今回私が5代目所長に任命された次第。
日本人には馴染みの薄い東欧、それも地方都市。少しは珍しい経験もするだろうから、是非ブログで見聞録・体験録を書くようにと周りの人達から勧められた。(フレンドリーに命令された、というべきか。) そんなわけで、実体験に基づく独断と偏見に満ちたレポートを掲載しますから、お読み頂いて感じるところあれば、どしどしコメントして下さる事をお願いします。外地での単身赴任ですから、どんなコメントも大歓迎です。
自然院(ジネンイン)