Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Frame of mind

2006-08-06 | Weblog
シニア1st準決勝。
雨の中、予想通り激しい戦いとなった。
厳しい鬩ぎ合いの試合はTakapunaリードで前半を折り返した。
いける。
後半に得点の多いシニアなら、このまま点差を広げて勝てる。
しかし後半トライを挙げたのはMasseyだった。
徐々に点差は離される。
Takapunaも追い上げ、5点差に詰め寄った。
1トライ1ゴールで逆転。
激しく攻めるがMasseyを攻略できず、そのままノーサイド。
Takapunaシニア1stのシーズンが終わった。
18-23。

悔しい。
30歳になり、これが最後と決めていた試合。
引退するときは試合に勝っても負けても晴れ晴れした気持ち良いものと思っていた。
でも僕の感情はただただ悔しく。
ノーサイドの笛の瞬間、タッチに蹴りだされたボールを持っていたのは僕だった。
僕はそのボールを高く高く蹴った。
それが僕のNZ最後のプレー。
ロッカールームに引き上げても、なかなかジャージを脱ぐ気になれず、しばらくぼーっとしていた。

試合後の相手チームとの握手はひとりひとりに「ありがとう」と言った。
想像していた“最後の試合”とは違い、ただ本当に悔しさだけが残った。
TVで観る大きな試合のあとにお互い晴れ晴れした笑顔で握手と会話を交わす選手達、僕の最後はそういうものになるはずだった。
しかし実際は違い、中学生のころに味わった県大会で負けたあの時の悔しさと全く同じ。
ラグビーを始めて19年。
負けて晴れ晴れした気持ちになどなったことがない。
そして最後も同じだった。

本当はもっと格好良く、心から笑顔でありがとうと言いたかった。
でも、それも僕らしい最後なのかもしれない。

この悔しさを忘れず、これからの人生を歩んでいきたい。

さてプレミア。
Masseyから車で移動し、敵地Helensvilleへ。
こちらも同じく準決勝。
今季3度目の対戦で、過去2戦は負けているHelensville。
シニアの試合が終わってHelensvilleへ駆けつけた時点では6-0でリード。
そのまま前半終了。
プレミアのいつもの調子だと後半にガタっと落ちる傾向にある。
嫌な予感がした。
後半になって予想通り押され、ずっと自陣での戦いとなる。
しかし必死のディフェンスは最後まで集中力を切らなかった。
ノーサイド。
お互いノートライのまま、前半の6点を守りきった。
決勝進出。
ノースハーバースタジアムだ!

試合後、Helensvilleのロッカールームに1年ぶりに入った。
Helensvilleの選手達に会うのもこれが最後になる。
みんなにありがとうと言った。
近いうちに帰国することも伝えた。
Helensvilleのみんなはとても暖かい。
選手もコーチも地元のファンの人も、みんな「来年はHelensvilleに帰って来いよ」と言ってくれる。
あの土地に行くと僕はちょっとした有名人になっていたので、そこらじゅうから声をかけられる。
Takapunaのみんなは良い人か?
来年はウチにかえってくるんでしょ?

本当に嬉しくなる。

残念ながら、僕は帰国するのだ。
そのことを告げた。
するとHelensvilleのジャージを渡された。
背番号16。

たまたま取ったジャージが16番なのか、なにか意味があったのか。
それはわからないが、僕は「お前はHelensvilleの16番目の選手だぞ」と言われたような、とても自分に都合のよい理解をしている。


シニア1stのシーズンは終了したが、まだTakapunaは終わっていない。
来週末、いよいよ決勝戦。
ノースハーバースタジアム。
相手はGlenfield。
僕はもちろん来週の練習に参加する。
ここまできたらよほどのことがない限りメンバーに変更はないだろう。
今はチーム一丸となって決勝戦を戦いたい。
そんな心境です。


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