
古田監督というかスワローズがセリーグに出した要望書の中味についてです。
・2日のラミレスの打球が「本塁打」から「ファウル」に変更された裁定については、10分間の中断を招いた審判の対応のまずさなどに言及した質問書。
・4日の併殺プレーをめぐる判定については、審判技術向上への要望書。
というのが主旨との報道を読みました。
ここからはまたまた私見です。
何というか正直古田であるが故、もう少し革新的な内容を期待していました。というのも、彼はこれまで選手会長として球界のことを考えてきた人物として、私なりに評価しているからです。
確かに審判の対応のまずさは否定しません。負けたスワローズとしても憤懣やるかたないでしょう。それもわかります。しかしだからと言って、あの寒い雨中で試合観戦していた12,093人を放置することはないと思います(ホント寒かったです)。何故抗議のシーンのりプレイを観客に見せないのか?ましてやホームのスワローズが自信を持って抗議しているのならば、該当のシーンをバンバンリプレイを流して、お客様(観客)を飽きさせない為のサービスというか努力をして欲しいと思います。実際私は4日の岩村のプレーの真偽が未だにわかりません。
おそらくは意図的に流していないのだと思います。(おそらくテレビでは局の判断でリプレイを流していたと思いますが、)この辺に野球の持つ体質の古さを感じずにはいられません。WBCでもデビットソン審判員の件が話題になりましたが、あれだって結果的には「あれで結束力が高まった」とかいうのは結果論として語られることであって、もしメキシコがアメリカに勝っていなかったば「単なる泣き寝入り」になっていたことは事実です。
私が古田に期待してたのは、こうした体質に一石を投じることでしたが・・・。
私は野球にも判定を補助するシステムがあって然るべきだと思います。テニスのサービス・陸上短距離のスタート・ラグビーのトライ・相撲の判定。それぞれに審判の威厳を損なうことなくうまく使用されていると思います(総論としてですが)。もちろん野球の場合は、抑止するルールも必要だと思います。因みに私の提案はNFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)で採用されているチャレンジ(註)を野球にアレンジして取り入れることです。
例えば、
・一連のプレーにより得点が絡む場合のみに適用する。最終回。延長戦には適用できない。
・チャレンジが失敗した場合、次の回の攻撃は2アウトで終了、または次の相手の攻撃は無死1塁から開始する。
私の思いつきではありますが、誤審したしないをグズグズ引っ張るよりも、ビデオシステムをきちんと導入した方がすっきりとするように思うのですが、皆さんどう思われますか?
註:チャレンジ/チャレンジ・システム(Charenge/Charenge System)
審判の判定に疑問・不服がある場合に、ヘッド・コーチ(監督)が抗議することができるルール。審判はビデオを見て判定をやり直します。相撲で言うところの”ものいい”に近いです。1試合に2回までチャレンジすることができます。但しツー・ミニッツ・ウォーニング(試合の残り時間が2分以内)以降とオーバータイム(延長)ではチャレンジすることができません。この場合は映像を確認している専門の審判が判定のやり直しが必要かを判断します。判定の結果審判の判定が正しかった(=結果として不当な抗議であった)場合にはタイムアウトを取る権利を一つ失います。