新古今和歌集の部屋

新古今集聞書他古注書写本 秋歌上 式子内親王 蔵書

かはりたるにや本哥は玉楼金殿なりともかひなく

るべしといふをいひかへたる哥なり。たへでやは

とはおもふやうなる事ありとも秋の夕暮には

たへでやはあられんときこへ侍り。

                  式子内親王

○それながら昔にもあらぬ秋風にいとゞながめをしづの
                             をだまき

秋風はむかしのそれながらわれは昔のやうにも

あらぬとなり。しづのをだまきはくり返すもの

なればむかしを今になさばやの心なり。しづの

をだまきくり返しの本哥を心に持てよせる也。

 

 

※しづのをだまきくり返しの本哥
伊勢物語三十二
いにしへのしづのをだまきくりかへしむかしを今になすよしもかな

※出典 不詳


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新古今集聞書他」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事