新古今和歌集の部屋

明月記 元久二年二月二十二日 良経御覧

明月記 元久二年二月

廿二日。天晴る。巳の時、所に参ず。宗宣、家長、具親、秀能之を切り継ぐ。殿下御参り。障子を開きて御覧ず。此の間、神泉に御幸し了りんぬ。殿下、御退出と云々。具親破子を取り出す(草子、風流)。酒を巻物の如き竹筒に入る。秉燭に退出す。今日、恋の部を終ふ。又釈教の部を終ふ。雑の部多きの間、人数多きの時を相待つ。神祇の部、之を取り出す。予、身憚るに依り、此の部恐れ有る由、家長に示し了りんぬ。神の歌、甚だ多し。又神の歌の次第、尤も測り難し。一旦の沙汰をなすと雖も、万代の証拠に備ふべし。暗に神の御名字を列する。恐れ極まり無し。仍て手を交へず。

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