つれづれ日記(仮)

今年から入所施設で働いています。

第12回福祉教育・ボランティア学習学会

2006-11-30 23:44:01 | 研修・講演
25日、26日の土日は埼玉県で行われた
日本福祉教育・ボランティア学習学会へ行ってきました。

大学時代の恩師が役員をしていらっしゃいます。

もちろん先生にもお会いできたし、
ゼミの先輩や授業でお世話になった先生方に会えてミニ同窓会でした。


学会というものに生まれて初めて参加しました。
うーん。
講演や研修ではないのでとっかかりやすかったとは言えないですよね。


だってさー、
大学教授とか現場ウン十年って人がばんばん発言してるし、
パネリストの人の話も言葉が難しかったりで……

勉強します。




当事者性について考えました。

親・施設職員・ソーシャルワーカーそしてボランティアや地域住民など当事者を取り巻く集団を含んだ
「包括的な当事者」

問題の真只中にいるにもかかわらず問題を意識化し得ていない人々:「潜在的な当事者」


<包括的な当事者をいかに組織化するのか>

<潜在的な当事者の意識化をいかに進めていくのか>

というような内容でした。


他に埼玉県独自の「支援籍」の実践、
ホームレス支援と福祉教育の課題
を聞きに行きました。

(いろいろな研究を聞きに行きたくて
“はしご”していたら少し中途半端になってしまいました。
反省




「社会福祉士や介護福祉士をめざす専門教育カリキュラムのなかでは、
ホームレスの現状やその背景を理解し、
アセスメントや支援の課題を検討するような教育プログラムは
ほとんど開発、実践されていない」
(日本福祉教育・ボランティア学習学会 第12回埼玉大会 発表要旨・論文集P55)

という指摘は、まったく本当に考えさせられました。

私も大学時代ほとんどホームレス分野、低所得層の現状を勉強していません。



高齢者、障害者、子どもだけに偏った福祉観を反省します。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
富士山 (ジジ)
2006-12-01 18:46:21
>専門職などは「当事者関係者」という別の枠を作った方がいい気がします。
なるほど~。

>到底僕らは当事者になりえないし、当事者の気持ちをわかりえないと思います。近づく努力は必要ですが。自分も当事者だ!なんて僕は言えないです。
私が感じた違和感はこれだってことがわかりました。
会場には障害当事者の方が何人かいらっしゃったのでまだよかったですが、生活課題を抱えた当事者が誰もいないところでこんな話をしていたらかなり滑稽ですよね。
ピープルファースト(知的障害当事者の活動)に参加していて生活のしづらさなんかの話になると逆に私が疎外感を持ちますが、そんな感覚を大事にしていきたいと思っています。彼らは日常、疎外感を持つことが多いと思いますから。
一時的、部分的に共感することはできてもその人の立場になることは不可能ですね。「あなたの気持ちわかる。」って優しさからくる言葉かも知れないけど、言われたほうはかえって腹が立つときもある。

>資格第一主義的な現在の専門職教育
資格を取ってから、大学を卒業してから、やっとその現状を肌で感じるようになりました。「社会福祉士を取っても役に立たない」とは2ちゃんねるなんかで言ってる人たちとは別の意味で強く感じます。役に立つ社会福祉士になります。
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なるほど。 (富士山)
2006-12-01 01:34:29
へ~。福祉教育のお話はなんかあたりまえっちゃあたりまえの話ですな~。「潜在的当事者?」難しい言葉を使って言いなおしているだけだったりして(笑)
嘘です。こわいこわい。
そもそも未だに専門職や当事者団体関係者を当事者に含むのか、当事者が当事者として受け入れてくれるのかなどなど疑問は山積していますが。
専門職などは「当事者関係者」という別の枠を作った方がいい気がします。
到底僕らは当事者になりえないし、当事者の気持ちをわかりえないと思います。近づく努力は必要ですが。自分も当事者だ!なんて僕は言えないです。絶対に専門職は「当事者の関係者」です。長くなるのでやめます。

ホームレス分野の話は事実なんですよ~。社会福祉の生活課題が生まれる背景には少なからず「貧困」(広義・狭義の意味)が関係している、にも関らずまったく教育課程で語られないんです。
重大な専門職教育システムの欠陥だと認識しています。
資格第一主義的な現在の専門職教育に対して、これからも共に警鐘を鳴らしていきましょうね!!
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