全国地蜂連合会

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2ヶ月飼育した巣が潰れた!

2015年09月10日 | ニュース
会計の鈴木さんが6月23日に掘り上げ飼っていたクロスズメバチが、
8月末に潰れたと言うので見せて頂きました。


これは6月23日に生掘りした時の写真です。攻撃蜂は出て来ず、帰還蜂を5羽捕まえただけでした。

  
8月28日に開いてみると巣は捕獲した時の形のままでした。これ以外には何もありません。
通いは悪かったと言いますが、それでも2ヶ月経っています。


2ヶ月の間いったい女王は何をしていたのでしょう?


2月に講演して戴いた金井實先生にこの4枚の写真と捕獲した日と潰れた日を書いて送りました。
先生からは直ぐに次のような返事が来ました。

潰れた巣の原因ですね・・・。

実際の現場を見ないと解りませんがピンが潰れる原因はまず女王蜂にあります。女王蜂が健康に掘り起こしさえすれば、潰れはゼロですが、蜂捕り煙幕を使うと半数以上の女王蜂が産卵しなくなります。

次には農薬の影響です。農薬を浴びた昆虫を働蜂が持ち込むと奇形の蜂が生まれます。奇形になる蜂の子から口移しをしているうちに女王の産卵が停止します。

最後は高温高湿です。息はしているが働かない期間が2カ月でも3カ月でも続きます。やがて、秋風が吹くか、通気性が良くなれば、おもむろに巣作りを始めます。ですがそのときはすでに秋風が吹き、時期が間に合いません。

こうした実験は簡単にできます。簡単に潰れます。

画像では立派な外皮を持った巣ですね。檜、杉の木が多い環境のぴんでしょうか・・・。この林の周りは田?、畑?、作物は何?、農薬は?、日向飼育?、日当たりは1日何時間?、土中飼育?箱飼育?、などが解ればおおよその見当はつきますね。解体したとき、働蜂はいましたか?、繭は?、ちょっとデータが少ないですね。


筆者の説明不足の為、推定は難しい様ですが一般論として挙げて頂いた3つの原因は興味深いですね。
特に3つ目の女王が「息はしているが働かない」なんて事が有るんですね。驚きました。

金井先生、不備な質問にも拘らず、お忙しい中を回答戴きありがとうございました。

























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