かもめのぶろぐ(JIA神奈川ブログ)

日本建築家協会関東甲信越支部 神奈川地域会(JIA神奈川)のブログです。

『横浜近代建築―関内・関外の歴史的建造物』書籍販売のお知らせ(16/6/20)

2016-06-20 | お知らせ

『横浜近代建築――関内・関外の歴史的建造物』増刷に寄せて

            (公社)横浜歴史資産調査会副会長 吉田鋼市(横浜国立大学名誉教授)

 『横浜近代建築』は、日本建築家協会の関東甲信越支部神奈川地域会に属する建築家の方たちによって編まれた横浜の近代建築の解説書である。現存の建物52棟と無くなった建物48棟が、すべて写真付きで掲載されている。無くなった建物も掲載されていることと、吉田新田開墾以来の横浜の都市の歴史も図版付きで簡潔に示されていることで、単なるガイドブックではなく記録書としての価値も備えている。現存の建物はすべて大判のカラー写真で、これも編集に関わった建築家の方によって撮られたようだが、その出来栄えはプロはだし。解説には、その建築を設計した建築家の顔写真付きのプロフィールが添えられており、なるほど建築家の方たちがつくった本だということがわかる。19世紀までは、建築家はみなまたすぐれた歴史家でもあったが、20世紀の後半という一時期、建築家が歴史を学ばないという傾向があった。歴史的なつながりのある景観を大切にする本来の建築家の姿がこの本に示されていてすばらしい。エールを送りたい。

*購入のお問い合わせ先

価格 ¥1500円(税込)

公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部
JIA神奈川事務局

TEL 045-663-2745 / FAX 045-663-2746
E-mail : jiakana@beige.ocn.ne.jp

第39回 歴史を生かしたまちづくりセミナー「石の記憶」開催日:7月16日(土)(16/6/20)

2016-06-20 | イベント・セミナー・見学会


「歴史を生かしたまちづくりセミナー~石の記憶~ in横浜山手聖公会」を開催します!

横浜市では、昭和63(1988)年に「歴史を生かしたまちづくり要綱」を制定し、横浜の歴史的景観を形成している歴史的建造物の保全活用を推進しています。また、市民の皆さんに広く歴史的景観や歴史的建造物の魅力を知ってもらい、親しんでもらうことを目的として、毎年「歴史を生かしたまちづくりセミナー」を開催しています。
横浜の歴史的建造物は、大谷石、房州石、鎌倉石、佐島石など各地の石切り場から横浜の港をとおって集められた「石」によっても彩られてきました。
今回は、横浜・山手のランドマークでもあり、大谷石で仕上げられた外壁が特徴の「横浜山手聖公会(横浜市認定歴史的建造物)」の聖堂(礼拝堂)を特別にお借りして、横浜の歴史的建造物と石をテーマにセミナーを開催します。

日程 平成28年7月16日(土)
午後1時30分から午後4時15分まで(受付開始:1時)

場所 横浜山手聖公会 聖堂(横浜市中区山手町235)
(JR京浜東北・根岸線「石川町駅」より徒歩約17分)
(みなとみらい線「元町中華街駅」より徒歩約8分)
(神奈中バス11系統「元町公園前」下車徒歩約1分)
※駐車場の用意はありません

内容 (1) 横浜山手聖公会施工現場見学会の報告
笠井 三義(JIA神奈川/カサイアーキテクチュラルデザイン)

(2) 講演
「石の記憶~横浜の歴史的建造物と石~」
青木 祐介(横浜都市発展記念館主任調査研究員/横浜市歴史的景観保全委員)

(3) パネルディスカッション
パネラー:安森 亮雄(大谷アカデミー学科指導長/宇都宮大学准教授)
木嶋 房由記(世界遺産アカデミー認定講師/木嶋房由記建築研究所)
鈴木 裕士(金谷美術館理事長)
コメンテーター:青木 祐介
コーディネーター:米山 淳一(地域遺産プロデューサー/横浜歴史資産調査会常務理事・事務局長)

参加費 1,000円(抽選100名、事前申込制) <敬称略>
主催 公益社団法人 横浜歴史資産調査会 / 横浜市 都市整備局
共催 公益社団法人 日本建築家協会(JIA) 関東甲信越支部 神奈川地域会
後援 大谷アカデミー
協力 日本聖公会横浜教区 横浜山手聖公会・横浜クライストチャーチ

問い合わせ先     横浜市都市デザイン室 045-671-2009 FAX045-663-4539
申込 Eメール     yh-info@yokohama-heritage.or.jp 公益社団法人 横浜歴史資産調査会
都市デザイン室H.P   http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/design/pressrelease/20160716seminar.html