暇猫のブログ

写真を撮ります。

リボン

2009-12-24 22:28:25 | アニメ・ゲーム・その他エンターテイメント
12月24日クリスマスイヴの日、
終電待ちの駅のホームで、彼女は両膝を冷たいコンクリートにつけて顔を赤らめながら、言った。

「このリボンをほどいてくれますか?」と。

そこで、俺は長年心の中で暖めていた言葉を、せいいっぱいの大声で彼女にぶつけた。



「もちろんです!!」と。


縮地法を使い、10メートルを一跨ぎで移動した俺は、
その、今にもほどけそうなぐらいに緩く結ばれたひもの先を掴み、一気に引っ張った。

が、予想に反しほどけない。
自分がリボンを引っ張る度に彼女の豊満な胸は嬉しそうに「たゆんたゆん」と揺れるが、
大事なところを隠すかのように巻いてあるそれが、ほどける気配は何度やってもしなかった。


「くっ!!何故ほどけんっ!!これでも僕は、”全国紐解き選手権98”で優勝したこともあるんだぞ!」

あらゆる手段を試したが、リボンはまるで胸に張り付いているかのように、引っ張っても、ズリ降ろそうとしても取ることは出来なかった。


・・・・・・・・・・・・・・・さん?、・・・・・・・・・・・・・・・さんっ!」


気づけば自分は彼女の声が耳に入らないくらい、どのようにすればこのリボンがほどけるのかを考えていたらしい。
顔を見ると、なぜか彼女が涙目になっている。

「どうしたの?」
「ど、どうしたのじゃないですよっ!・・・さんったら、何を言っても全く反応してくれないし、しんぱいしゃいましたよぉ!」


「そうだったのか、ごめんよ。つい紐解きマイスターの血が騒いでトランス状態になってしまっていたようだ。 」

「いえ、、気づいてもらえたならいいんです。、、、ほら!もうすぐ終電が来ますよ。」

彼女の目尻に涙はなかった。


「結局、そのリボン、ほどけなかったね。結構自信あったんだけどな、、、」

「あ、それって、、さっき言ってた、(ぜんこくひもときなんとかたいかい)っていうのですか?」

「そうそう、結構前の話なんだけど、、、って、こんな話は今は置いておいて、
 よかったらなんだけど、今からうちに来てじっくりと解かせてくれないかな?なんか、じっくりとやれば解ける気がするんだよ。」

「えっ?それって、、、//」

「ついでに、君のハートに巻かれたヒモも解いちゃおうかな、、、なんて!、、、僕は何を言っているんだろうね。」
勢いで無駄に恥ずかしいことを言った気がして、僕は彼女から目を逸らした。


「うれしいです。本当に、、、」彼女は穏やかに笑みをこぼしていたが、

その言葉の後にこう続けた。
「けど、ダメです、、、私はここを離れられないんです。」と


その時の僕には、
彼女がどうしてそんなことを言うのかわからなかった。

そして、最後の列車が、ホームに迫っていた、、、、


一応続く

連続暇猫小説 「リボン」 全2回


何となくノッてしまい、長々となってしまったのですが、明日気分がよかったら続きを書きますw


陽はまた昇る。

2009-12-24 19:15:05 | 暇猫の日記
「柔らかな光」
CANON EOS kissX3+EF50mm f1.8 Ⅱ

( ^ω^)・・・

今日は、木曜なので久々に朝早く起き、
一限目からの講義に出て、いつも通りに三限を受け、四限は先生が体調不良につきゼミが休みになったので、
午後三時頃に帰宅しました。


( ^ω^)・・・

年内の授業日は明日でラストなので、それが終わり土曜になれば、晴れて冬休みに突入です。

そう言えば、
この部屋にはカレンダーがないので、今日が何日なのかサッパリわかりませんが、
きっと今日は、何の変哲もないただ寒い平日でしょうね。( ^ω^)・・・自分の世界は今日も平和でした。

( ^ω^)・・・