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長期研修作文5クラスのブログです。

【手紙】 「日本に来て」 (マリア 48番)

2016-10-24 17:27:52 | 作文

 * 2年間一緒に働いていて、親しくしていただいている先生(日本人・女性)に宛てた手紙です



あや先生
 お久しぶりです。お元気ですか(^^)

ソフィアでお別れして、1ヵ月半経ちました。本当にあっという間に時間が過ぎてしまいますね。
ブルガリアはもう木の葉っぱが赤や黄に染まり、涼しくなってきたようですね。日本もすっかり秋めいてきましたよ。
あや先生もやっと日本に帰ってこられる時期が近づいてきましたね。準備は順調でしょうか。帰国されたら、いろいろお忙しいと思うんですが、少し余裕のある時、2年ぶりの日本についての感想を聞かせてください^^
 実は、私も3年ぶりに日本に戻ってきたら、想像していたより新鮮な印象をいっぱい受けたので、それについてぜひお話ししたいと思って、この手紙を書きました。
あや先生はよく知っていますが、前回は1年間京都に住んでいたので、京都にかぎらず、関西全体が大好きになりました。どれだけうるさいか全く気付かず、「京都サイコウ」、「関西だ~いすき!」など、度々言ったりしましたね。いつもうるさくて、すみません!
こんな自分がしばらく関東の方にいられる機会をいただいたのは、もったいないと思われるぐらいですが、これからは少しずつ自分の先入観とか、こだわりから離れて、新しい印象を作っていきたいと思います。

もちろん、来る前に関東が良くないなんて、思っていたわけではありません。しかも、いつも明るくて優しいあや先生も関東出身なので、関東の人に対しては、「素敵~!」というイメージしか持っていませんでした。
ただ、京都にいた時、人に恵まれすぎて、いつも優しくしてもらっていたし、これまで作れた友達は、関西出身の人が多かったので、関東へ来たら上手く人と付き合えるのかなと、ちょっと不安でした。特に東京に対しては、皆忙しくて、いつも走り回っているようなイメージが強かったので、こんなマイペースで、感情的すぎる私は精神的につぶれないかと心配していました。
でも、ここに来て、あったたかーい!と思うことは、想像していたよりずっと多いです。確かに、センターの環境はやさしすぎというのもあって、甘やかされているのは否定できません。でもセンターの外にいる時も、優しくしてもらうことは決して少なくないです。
例えば、電車で友達がスペイン語で話していたら、隣で座っていた女性が「どちらから来ました?」と微笑みながら聞いてくれたとき。日系の方だったようで、5歳くらいの娘さんを友達に紹介して、スペイン語で話してくれました。
2週間前、鎌倉のビーチでアゼルバイジャンの友達とロシア語を混ぜながらしゃべっていたら、二人の娘とビーチ散歩をしていたお父さんが 「ロシアの方ですか?僕、3年モスクワに住んでいました」と優しく声をかけ、ロシア語であいさつをしてくれました。 しかも、娘さんたちは、「リリヤ」と「マリア」という名前でした(^^)二人とも日本を離れたことがないようですが、お父さんがロシアのことをとても好きになって、子供達にロシア語の名前を付けることにしたそうです。本当に感動しました!

どこにいても、あたたかい気持ちは必ず感じられますよね。
こういう当たり前の事でおどろくもの?と言われても不思議ではありませんが、この視野の狭い自分にとっては、本当に大事な気付きでした。なかなか難しいんですけれども、ステレオタイプにとらわれないようになれればいいですね。
(どこまでできたか、またご報告します^^ またうるさいこと言ってしまったら、厳しくご指摘を! 笑)

あや先生との日本での再会を楽しみにしています ☆
久しぶりの日本の感想、お互いいっぱい話しましょ~ 

     まりあ
             
            北浦和にて 2016年10月20日