この手紙は大学の友達に書いた手紙です。友達は大学で4年間一緒に日本語を勉強した。1年間日本に留学した体験があります。今、モンゴルの株式会社でマネージャとして働いています。
拝啓
秋が深まり、空気が気持ちよく感じる季節となりました。モンゴルはもう雪が降りましたね。私が日本に来てもう一か月ぐらい経ちました。
研修は毎日忙しいですが楽しいです。10月2日に皆で、鎌倉まで流鏑馬を見に行きました。流鏑馬というのは、細長い道を走っている馬上から的に鏑矢を射る、日本の伝統的な文化です。馬を馳せながら矢を射ることから、昔は、「矢馳せ馬」と呼ばれ、時代が下るにつれて「やぶさめ」と呼ばれるようになったそうです。流鏑馬はとても楽しくて、馬を見て懐かしくて感動しました。鎌倉は山があって本当にいいところでした。
ところで、その鎌倉で気に入ったことはゴミ箱についてことでした。
鎌倉の駅で降りて、皆、外で昼食を食べました。そのとき、食べた弁当箱などのゴミが出ましたが、ゴミを捨てようとしても公衆(こうしゅう)のゴミ箱が見えませんでした。ゴミを持ちながら、流鏑馬を見て、鎌倉の街を散歩したときにも公衆(こうしゅう)のゴミ箱が見つけられませんでした。帰るときに、駅に着いてからやっとゴミを捨てました。
日本語を勉強し始めたとき、日本の街中や公園や自然景勝地(しぜんけいしょうち)などのところにはゴミがなくて、ゴミ箱がたくさんあると思っていました。けれども、実は、思ったより少なくて、その代わり「ゴミを持ち帰りましょう」という看板はよく目にします。たしかに、自身の出したゴミは自身で処理(しょり)すべきですよね。
センターに戻って帰ってから公衆のゴミ箱がなぜ少ないかについてインターネットで調べってみました。インターネット情報によると、日本にゴミと公衆ゴミ箱がないのは、幼稚園のときからの「ゴミは持ち帰りましょう」という教育のおかげそうです。また、ゴミ拾いをするとき各公衆ゴミ箱を巡回して行くのはコストや環境の観点にも悪いと思うかもしれません。
モンゴルでは街中(まちなか)や公園などを清掃(せいそう)する人もいますけど、ゴミがたくさんあります。ゴミを平気で捨てる人は、ゴミ箱がないからポイ捨てをしているのかなと思いました。最近、ゴミのポイ捨てを減らすために、約100メートルおき位にゴミ箱があるようになりました。
でも、ゴミ箱を増やすという解決方法ではなくて、幼稚園のときから始め、ゴミのポイ捨てをしないようにずっと教えれば、将来、モンゴルにもゴミが少なくなるかなと期待しています。
また時間ができたら、手紙を書きます。モンゴルの様子をぜひ教えてください。
では、また。
敬具