NOBODY KNOWS

本、漫画、映画を中心に日々読んだり観たりしたもので、ツボにはいったものの感想を書いていきたいと思います。

魔王

2010-07-06 01:35:24 | 韓流
ここ半月、寝る間も惜しんで平日夜+休日はほぼDVD漬けの毎日です。

チュ・ジフン君の出ていた「魔王」遂に最終話を見終わりました。

このドラマは日本でもリメイクされいます。
でも、ジフン君演じるオ・スンハに当たる役が嵐の大野君・・・
(演技云々以前に・・ビジュアル的に同じ役はなんか納得いかない)

まあ見ていないドラマの文句は言ってもしょうがないので
韓国版の感想を。

簡単にいえば、高校生同士のもめごとで
いじめっ子だった札付き少年がいじめられていた子をかばった勇気ある少年を刺殺してしまいます。

いじめっ子は親が権力者(実業家兼国会議員)だったため
無理から正当防衛で無罪にされてしまいます
ここで改心したいじめっ子(カン・オス)は刑事になります。
(でも、事件を忘れたことなどありません。)

しかし、殺された少年の弟はその後たった一人の肉親だった母親にも死なれ、
すべてを失ったあと、
本名(チョン・テソン)を捨て、
猛勉強の末、人権派弁護士(オ・スンハ)となり、
事件から12年後、裏で巧妙な復讐劇を開始します。

この二人の間に絡むのが、12年前の事件現場に居合わせた
サイコメトラーの図書館司書(ヘイン)。
彼女が二人の抱える闇にさす一筋の光だったりするわけです。

基本的に暗いドラマですが、
韓国ドラマでは珍しく勧善懲悪ではなく、
カン・オスやオ・スンハ以外の脇の人たちの細かい心理描写も描かれ、
プロットも含め、かなり高度なドラマだと思います。



で、ジフン君ですが、「宮」とは全く別人でした。
シン皇太子のイメージ全くなし。
知らないで見ていたら一瞬気がつかないかも・・ぐらいです。
正直、彼のスンハなしにはこのドラマ成立しなかったかも。

やさしい表情から一瞬にして能面のような冷徹な表情に変わったりとか
冷静な表情から、ふと良心の呵責でひるむ瞬間とか
最後の方はだんだん悪人に徹しきれなくなっていく過程とか
もう目が離せない状態でした。
そして文句なく・・カッコイイです。

オス役のオム・テウンさんも上手だし素敵なんですけどね。
私はどうしてもスンハ派だなあ。

ラストはある程度想像はしてたけど、
そうきたか!とちょっとだけびっくり
でも、落とし所としてはそれしかないかなあとある意味納得のいく結末ではありました。



実は、この後ジフン君が主演した映画2本も見ましたが(「アンティーク」「キッチン」)
うん、やはりどれも全く別人。

・・・で、思ったこと。


俳優チュ・ジフンは
このまま消えてしまうにはもったいない。


兵役が終わっても、事件のイメージはそう簡単には消えないだろうし
すぐに復帰するのは難しいかもしれませんが・・

でも、不可能ではないはず。
あれだけの演技力とビジュアルを兼ね備えた人が放っておかれるわけがないと信じたい。

日本でも薬物事件絡みの人はなかなかメインでの復帰は難しいけど、
ショーケンみたいに返り咲いた例もあるし。
(・・彼はその後いい歳になってから別種の事件で失墜しましたが;;
 それはまた別の話)

ジフンには何年かかったとしても復帰してほしいし、
復帰して、色々言われても演技で返していってほしいと思う。

またその日が来ることを願ってやみません。