パンの仏道日記

仏道の思いを自由気ままに、勝手に記す。
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米軍に普天間基地の代替施設は必要ない! チャルマーズ・ジョンソン ダイヤモンド・オンライン

2010-05-08 08:11:25 | 普天間問題
元CIA顧問の大物政治学者が緊急提言 「米軍に普天間基地の代替施設は必要ない! 日本は結束して無条件の閉鎖を求めよ」 独占インタビュー チャルマーズ・ジョンソン 日本政策研究所(JPRI)所長|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
【―日本では中国や北朝鮮の脅威が高まっているが。

 日本にはすでに十分すぎる米軍基地があり、他国から攻撃を受ける恐れはない。もし中国が日本を攻撃すれば、それは中国にこれ以上ない悲劇的結果をもたらすだろう。中国に関するあらゆる情報を分析すれば、中国は自ら戦争を起こす意思はないことがわかる。中国の脅威などは存在しない。それは国防総省や軍関係者などが年間1兆ドル以上の安全保障関連予算を正当化するために作り出したプロパガンダである。過去60年間をみても、中国の脅威などは現実に存在しなかった。

 北朝鮮は攻撃の意思はあるかもしれないが、それは「自殺行為」になることもわかっていると思うので、懸念の必要はない。確かに北朝鮮の戦闘的で挑発的な行動がよく報道されるが、これはメディアが冷戦時代の古い発想から抜け出せずにうまく利用されている側面もある。

―米軍再編計画では普天間の辺野古移設と海兵隊のグアム移転がセットになっているが、辺野古に移設しない場合、グアム移転はどうなるのか?

 米国政府はグアム住民の生活や環境などへの影響を十分に調査せず、海兵隊の移転計画を発表した。そのため、グアムの住民はいま暴動を起こしかねないぐらい怒っている。グアムには8千人の海兵隊とその家族を受け入れる能力はなく、最初から実行可能な計画ではなかったのだ。

―それでは米国政府が「普天間を移設できなければ議会が海兵隊のグアム移転の予算を執行できない」と強く迫っていたのは何だったのか。

 自らの目的を遂げるために相手国に強く迫ったり、脅したりするのは米国の常套手段であ
る。】
【―日本では普天間問題で日米関係が悪化しているとして鳩山政権の支持率が急降下しているが。

 普天間問題で日米関係がぎくしゃくするのはまったく問題ではない。日本政府はどんどん主張して、米国政府をもっと困らせるべきだ。これまで日本は米国に対して何も言わず、従順すぎた。日本政府は米国の軍需産業のためではなく、沖縄の住民を守るために主張すべきなのだ。】
【―米軍基地の大半が沖縄に集中している状況をどう見るか。

 歴史的に沖縄住民は本土の人々からずっと差別され、今も続いている。それは、米軍基地の負担を沖縄に押しつけて済まそうとする日本の政府や国民の態度と無関係ではないのではないか。同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。もし日本国民が結束して米国側に強く主張すれば、米国政府はそれを飲まざるを得ないだろう。】


NPJより。
Okinawa's troubled U.S. military bases - latimes.com
その日本語訳、以下。
古村治彦の酔生夢死日記 _ 日本研究の泰斗・チャルマーズ・ジョンソン博士が動き出した
【日本の鳩山首相は2009年に総理の座に就いた。彼はアメリカ政府に対して普天間基地の全面返還と普天間基地に駐屯している米海兵隊の沖縄からの移転を求めることを約束して選挙に勝利した。しかし、2010年5月4日、鳩山首相は沖縄を訪れ、沖縄の人たちに謝罪し、これまで同様、嫌なことではあるだろうが基地負担をしてくれる(suck it up)ようにお願いをした。

私は鳩山首相の態度と行動は、臆病(craven)で卑劣だ(despicable)と断ぜざるを得ない。しかし、私はアメリカ政府の傲慢さ(arrogance)に憤りを覚える。日本側に自分の立場を押し付けることしかしないアメリカ政府の傲慢さが現在のようなにっちもさっちもいかない、迷路に入ってしまったような状況を生み出しているのだ。アメリカ政府は世界中の米軍基地を維持することで帝国を維持したいと熱望している。しかし、アメリカの財政状況はそれを許さないし、受け入れ国(host countries)の中で「もう米軍基地はいりません」と拒否の姿勢を示す国の数は増えている。私はアメリカが高慢にふるまうのを止め、普天間基地に駐屯する海兵隊をアメリカ国内の基地(私の家にほど近いキャンプ・ペンドルトン)に戻すことを提案する。そして、アメリカ政府は沖縄の人々に対して65年間も基地負担に耐えてくれたことに謝意を示すべきだ。】