我が実家の母方には、代々不思議な出来事を体験する力があって、
例えば祖母は、あちらの世界に旅立った方に伝言されて、
それをご遺族に伝えるという経験があった。
我が姉は多少弱まったものの、その力を受け継いでいて、
数えれば切りがないほどの不思議体験をしている。
その力は私をすっ飛ばして、娘二人に行ったけど、その話はまたあとで。
先日姉に電話したら、
「昨日また不思議なことがあったのよね~」と言い出した。
なになに?今度はどうしたの?と聞くと、
「昨日、誰もいない居間のテーブルの上にあったガラスのコップが、
急にパーンと大きな音で割れたの。
何だか不思議だねぇって思ってたけど、
その晩犬の散歩に行こうとして、
何か月も前から、車の中に置きっぱなしだったレインコート着ようとしたら、
外側の布の袋は乾いてるのに、中のコートだけびしょびしょなのよ。
いつも乾かしてから袋に入れるし、あれだけコートが濡れてたら、
袋も濡れてるはずなのに、ほとんど濡れてなくってね」
黙って家族の誰かコートを借りたとかは?
「私の車の中だったから、誰も借りられないと思う
二つも原因不明なことがあると、何かの前触れかそれとも、
誰かさんがまた、あっちから帰って来てるのかなぁってね。
(私たちの亡くなった父は、しょっちゅういたずらしに出てくるので)
やっぱりまた、お父さんがいたずらしに出て来たのかなぁ」
ちょうど祥月命日の前の日だし、そうなのかも、と言い合って電話を終了。
いたずら大好きだった父は、
亡くなった今も、実家や娘の家に時々現れて、
テレビやエアコンのスイッチを勝手に入れるのはいつものこと。
姉が干していた布団の布団挟みを(4個も!)次々弾き飛ばしたり、
お墓参りに行ってタバコを吸っていた甥の肩をたたいて、
ちゃっかりタバコを催促してみたり。
私の夢に出てきて、ひいきのお店の甘いものを欲しがったこともあった。
こうしてしょっちゅう私たち家族の話題に父が昇るので、
今でも私たちは、実家のどこかの部屋に、父がまだ座っている様な気がする。
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例えば祖母は、あちらの世界に旅立った方に伝言されて、
それをご遺族に伝えるという経験があった。
我が姉は多少弱まったものの、その力を受け継いでいて、
数えれば切りがないほどの不思議体験をしている。
その力は私をすっ飛ばして、娘二人に行ったけど、その話はまたあとで。
先日姉に電話したら、
「昨日また不思議なことがあったのよね~」と言い出した。
なになに?今度はどうしたの?と聞くと、
「昨日、誰もいない居間のテーブルの上にあったガラスのコップが、
急にパーンと大きな音で割れたの。
何だか不思議だねぇって思ってたけど、
その晩犬の散歩に行こうとして、
何か月も前から、車の中に置きっぱなしだったレインコート着ようとしたら、
外側の布の袋は乾いてるのに、中のコートだけびしょびしょなのよ。
いつも乾かしてから袋に入れるし、あれだけコートが濡れてたら、
袋も濡れてるはずなのに、ほとんど濡れてなくってね」
黙って家族の誰かコートを借りたとかは?
「私の車の中だったから、誰も借りられないと思う
二つも原因不明なことがあると、何かの前触れかそれとも、
誰かさんがまた、あっちから帰って来てるのかなぁってね。
(私たちの亡くなった父は、しょっちゅういたずらしに出てくるので)
やっぱりまた、お父さんがいたずらしに出て来たのかなぁ」
ちょうど祥月命日の前の日だし、そうなのかも、と言い合って電話を終了。
いたずら大好きだった父は、
亡くなった今も、実家や娘の家に時々現れて、
テレビやエアコンのスイッチを勝手に入れるのはいつものこと。
姉が干していた布団の布団挟みを(4個も!)次々弾き飛ばしたり、
お墓参りに行ってタバコを吸っていた甥の肩をたたいて、
ちゃっかりタバコを催促してみたり。
私の夢に出てきて、ひいきのお店の甘いものを欲しがったこともあった。
こうしてしょっちゅう私たち家族の話題に父が昇るので、
今でも私たちは、実家のどこかの部屋に、父がまだ座っている様な気がする。
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